- Amazon.co.jp ・本 (525ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309413259
感想・レビュー・書評
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面白かった
円城氏の色が出てる感じがした
伊藤計劃の世界観とはまた違った感じがした
個人的には伊藤計劃のあの世界観の方が好き
もう読めないのが悔やまれる -
初伊藤計劃は絶筆。そして円城塔も初。
世界観も設定もかなり好き。最初は凄く引き込まれて、一気に読めると思ったのだが、途中からごちゃごちゃしてきて、結局なんだったのか分からなくなって、スッキリせずに終わってしまった。
わたしの集中力が落ちたせいなのか、途中から一気に減速。
伊藤計劃、円城塔、それぞれの作品も読んでみようと思う。 -
三作品目。
ただのSFではなく、歴史改編ものというべきか、死者が普通に歩いている世界で、なんというか、別の形でIT化が早期に進んでいる感じ。
不気味の谷がロボット以外に使われるとは…
壮大なエンタテインメントだが、意識とは、生命とは何かと、そういう問いかけが続く。
私にもわからないが、バーナビーの「性交渉により感染する致死性の病」という表現は好きだった。 -
伊藤計画っぽさは設定のみ
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プロローグの語り手はワトソンですが、本編はワトソンが語ったことをフライデー(記述者)が書き留めている設定です。プロローグと本編で著者が代っていることを配慮したのでしょう。著者(伊藤計劃)の作品の主題の一つ「意識」は、この物語でも重要な要素ですが、今作ではそれの導入が唐突だと思います。
この物語は「歴史改変もの」で、死者が労働力(屍者)として動いています。さらに物語に他の物語人物たちがたくさんでてきます(『カラマーゾフの兄弟』、『シャーロックホームズ』、『フランケンシュタイン』などなど)。「物語(フィクション)」の舞台が「歴史改変もの(フィクションの要素が強い)」で、その舞台に「他の物語人物たち(架空の人物たち)」がでてくるので、今作には三重の虚構性があります。物語舞台を死者が動く設定にしたことで、作品の主題の「意識」や「魂」、特に魂についてより深く掘り下げることができています(作中で魂が物質として登場しています)。 -
2009年に逝去した伊藤計劃氏。
『虐殺器官』『ハーモニー』に次ぐ一冊。手掛ける途中にあの世へ旅立ち、円城塔氏が引き継いだ。
屍者復活技術が用いられ、労働力として死者を活用する。歴史改変ものにカテゴリされるSF作品。
ただ、題材が屍者だけに、キリスト教義やイスラム教義と宗教的、哲学的要素が多分に溢れる。
イデア論の講義でも受けてるようでした。
人は生前と死後直後では重さが21g軽くなる、と。
魂の重さはつまり21g.
ただ、この屍者のワードをAIに変えるとあながち...怖い一冊でした。 -
世界観や文章はすごいと思うけど、ラストが何となく釈然としない。時間をかけてよみすぎた。