99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334033415

感想・レビュー・書評

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  • 学びの基本姿勢について書かれた本だと自分は受け取った。中盤の「起源」の話になったあたりから面白くなり始める。

    常識を疑え!……とはよく言うものの、それが出来る人はなかなかいない。それこそ、天才がなしえることなんだと思う。でも、そういう意識を持つことくらいは凡庸な人でもできると思う。

  • 仮説を覆すには仮説が必要。
    人々が持つ仮説が異なることで話は簡単に伝わらなくなる

  • 科学の本か、、と前半読む気を失せていたが、徐々に科学を含みつつ、私たちの考え方や生き方へ話をメインにしていってくれたので、読んでよかったと思う。

    個人的に、'どうせ○○なんでしょ?'という考え方で行動を制御したりすることがあるので、その考え方は決して良くない生き方だと感じた。いい本だった。

  • 様々な人がおすすめするのでどんな内容か気になって読み始めた。

    わからないことがあったとき、ネットで検索して答えを探すが本当にその答えは正しいだろうか?
    そう疑うことが大切だ。

  • 世の中の情報を信じすぎないことが大事だと学んだ。

  • 本書で著者は、「科学はすべて仮説」、「科学はすべて近似にすぎない」(ファインマン)、「科学と真理は、近づくことはできてもけっして重なることはできない、ある意味とても切ない関係」、「世の中に一〇〇パーセントの客観などありえない」などと、科学の本質について注意喚起を促している。そして、自説を固持することなく、頭を柔軟にして何事も相対化すべし、と。

    読みやすく、分かりやすい本。内容的には、至極当たり前のことを言っているようでいて、常に意識しないと忘れてしまう、盲点を突いていると思う。

  • 「常識は疑ってみよう」

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=K24570

  • 当たり前のこと(と思っている)がそうでなく、理屈づけしているだけという画期的な洞察。人の言うこともなんでも「そのエビデンスは何?」となりそうで怖い。


  • 科学の基本:「仮説」
     工学というのは、試行錯誤と経験がものを言う世界。
    ・時代を支配する常識の力の強さ。
      - 常識は、仮説に過ぎない

    頭が柔らかいとは?
     常に常識を疑う癖をつけて、頭の中にある仮説の群れを意識すること。

    仮説というのは、一つの枠組み
     枠組みからはずれたデータはデータとして機能しない。
    ・世界の見え方自体が、頭の中にある仮説によって決まっている。

    「はじめに仮説ありき」
     今ある枠組みに都合のいいように、事実の方をねじ曲げている。自覚がないから、特定の仮説に縛られる。
    ※ 時代と場所により「正しい方法」は移り変わる。

      “仮説のグラデーション”
      仮説の変遷を「白い仮説」から
      「黒い仮説」への転換と呼ぶ。
     
     心理的かつ経済的な背景から、科学の世界では「話題作り」が大切。

    ・常識や先入観、固定概念に縛られず、知的かつ柔軟に対応することが大事。

    「科学は、常に反証できるものである」
       カール・ポパー
    「科学はすべて近似にすぎない」
       リチャード・ファインマン
    「科学は神話に近い」
       ファイヤアーベント

     日本史の一級資料でも、書き手が本当に事実を書き写していると検証できるか?
     マニュアル的な教え方は危険だという認識を持ち、葛藤する。

     役割理論も相対性理論も、場面によって対象の見え方がちがってくる。視点の設定
    場面に依存。
     科学史の「反証可能性」
     例: 西洋では、未だにPh.Dという称号

    ・共約不可能性とは?
     背後にある仮説のネットワークにより、同じ字面の言葉を使っても、互いに言葉の定義がズレてる。
     常に仮説の存在を意識することにより、世の中の見え方や人間関係が変わってくる可能性がある。

    ・間主観性
     主観と主観の間の関係。
      ー 相手の立場になって考える
     → 相対的な世界観で、上手く協調する
      ※ 客観とは、主観の寄せ集め。
     
    ピエール・デュエム
     「データが仮説を覆すわけではない。データが理論を変えるということはない。」

  • 科学というときちんと説明可能な証明された事象を思い浮かべるが、現実には全てが仮説に過ぎない。それまで正しいとされていたことが、ある日突然間違いということになることもある。何事も枠にはめず自由な発想をすることが重要。っという本。

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著者プロフィール

たけうち・かおる サイエンス作家。1960年生まれ。東京大学教養学部教養学科、同大学理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了(高エネルギー物理学専攻、理学博士)。フリースクール「YES International School」校長も務める。著書に『99・9%は仮説』(光文社新書)、訳書に『WHAT IS LIFE? 生命とは何か』(ポール・ナース著、ダイヤモンド社)などがある。

「2021年 『人と数学のあいだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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