行動経済学 経済は「感情」で動いている (光文社新書)

著者 : 友野典男

• 光文社 (2006年5月17日発売)

感想・レビュー・書評

[rokudemosunaoさんの感想 · 2013年8月21日]

新書だが随分幅広いことを扱っていると思う。個々の記述の正確さはわからないが、コスパはかなり高いはず。おれが不勉強ゆえに感動しやすいだけかな。

[M.Endoさんの感想 · 2013年4月7日]

人は理屈で動かないんだから、経済だって理屈では動かないでしょ、ということでゲーム理論や心理学、文化人類学？まで議論が及ぶ本。
感覚的には理解できるんだけれど、どのくらいの範囲まで個々の感情が影響が及ぶんだろうか、というところについては、事例に応じて異なってくるんではないかと思ってます。
あまり大きく捉えずに、たとえば自分たちの株主の感情に訴える手段は何か、という形でのアプローチなどはありかと思いました。そういう意味では、リーダーシップと経済なんてテーマもありなのかもしれませんね。

[sasataka7さんの感想 · 2013年2月26日]

前から気になっていた行動経済学の本を読んでみました。これは、初心者にとっても非常にわかりやすく書かれており、個人的には非常に良書だと思っています。ヒューリスティクスとバイアスの考え方もすっと頭に入ってきます。よく、人を説得するには、ロジックだけではダメで感情に訴えなきゃだめだという話も聞きますが、その間をつなぐパーツとして、行動経済学の知識っていうのは知っておいて損はないなと感じました。まだ、消化不良な部分もありそうですが、他の本も読みつつ、またこの本に立ち戻ってみたりしながら、少しずつ自分のものにしていければなーと思っています。

[osa-pさんの感想 · 2013年2月16日]

大垣のテスト勉強のために読んだ。いろいろ興味深い。

[knk0417さんの感想 · 2012年12月23日]

感情が絡むから経済は予測しづらいんだろうか。。
「経済人」にはなれそうもないし近づけそうもないけど、でもそのほうがきっとおもしろいかな。

[Tokuhisa Hiratsukaさんの感想 · 2012年9月2日]

同じ新書で、同じトピックでもこの前のレビューで触れた『「宝くじは、有楽町チャンスセンター1番窓口で買え！」は本当か？お金で後悔しないための経済学』とは違ってアカデミックな記述。

学校の講義のようで読むのはなかなか大変。実験もこんなこと世の中で実際やるのかという実験（何かの数字を推量する前にルーレットで脈絡の数字を出しておく、など）があったり、やはり学術的。あまり楽しく読めるものではなかった。この中間あたりを探そう。

[しょうちゃん堂さんの感想 · 2012年7月16日]

放送大学「心理学実験3」ヒューリスティックに関する参考文献。

[わたるさんの感想 · 2012年6月16日]

経済人という考え方はもう古いことは明らかだが、ではその次のモデルとして適切なものは何かと問われると、適切なものは形にすらなっていないように思う。しかし、ヒントはかなり集まってきている。「予想通り不合理」よりも前の段階で、行動経済学について体系的にまとめられているのが本書であり、人間の感情の複雑さを知る上でこの本を読む事は正しい選択になると思う。論理的に行動できないことはもはや人間であることの一つの欠かせない要素であるように感じられてしまう。

[u1000さんの感想 · 2012年5月25日]

市場は正しい。ただし参加者全てが合理的ならば

[shumatsu-sさんの感想 · 2012年4月25日]

行動経済学を非常にわかりやすく解説してくれている。
最初に実例・実験例を紹介して「それってアルアル」と納得したところで、理論の解説をしてくれているところが良い。とても「腹落ち」する。
行動経済学の術語には、わかりにくいカタカナ語も多いが、実感が伴っているので、難しそうなところも、すっと入って行けた。
行動経済学を初めて知る人にはお勧めです。

著者プロフィール

1954年埼玉県生まれ。早稲田大学商学部卒業、同大学院経済学研究科博士後期課程退学。明治大学短期大学教授を経て、2004年より明治大学情報コミュニケーション学部教授。専攻は行動経済学、ミクロ経済学。主な著書・訳書に、『行動経済学ーー経済は「感情」で動く』（光文社新書）、『慣習と秩序の経済学』（訳書、日本評論社）などがある。

「2011年 『ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」