- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334033545
感想・レビュー・書評
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従来の経済学が前提としている完全なる合理主義者は存在しない。心理学も網羅した新たなる学問。インサイト心理に共通する章もあり。☆5つ!
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サブタイトルからもっと感情寄りの内容かと思ったが、かなり経済学寄りで、確率やら統計やら果ては脳科学までバリバリ出てきた。かと言って分かりづらい訳でもなく、確率は苦手だけど、サクサクと読めた。明日の 110 円よりも今日の 100 円を取るなど「よく考えると不利益な選択を何故ヒトはするのか」も論じられていて、読んでる内に思考の変革が起きた気がする。まだ若い分野なようだけど、ガッテンでも取り上げられてたので、これから注目される分野なんだろうなー。
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ホモエコノミクス(合理的経済人)はなぜいないのか。始めて本書に出会った大学生のころ、2002年発の新しい学問に興味を持ったのを思い出す。
それから数年、自分の感情、相手の感情を無視し、殺そうとしてうまくいかなかった。
右側のクワドラントには、感情は敵だが、理解して味方につけられたら、こんな力強い奴らはいない。 -
これは良い!造詣が深い。但し、ここまでの知識は要らないから消化不良。
(売) -
固そうなタイトルに反して、すごく読みやすい。
今までの経済学をブレイクスルーする可能性を持つ考え方。より人間心理に寄っているので自分をかぶせることで理解がしやすい。
「企業価値≒株価」という大前提に反して、とても一致しているとは言い難い今の株式市場の動きなんかも、行動経済学なら説明が付く。
目次は以下の通り
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第1章 経済学と心理学の復縁―行動経済学の誕生
第2章 人は限定合理的に行動する―合理的決定の難しさ
第3章 ヒューリスティクスとバイアス―「直感」のはたらき
第4章 プロスペクト理論(1)理論―リスクのもとでの判断
第5章 プロスペクト理論(2)応用―「持っているもの」へのこだわり
第6章 フレーミング効果と選好の形成―選好はうつろいやすい
第7章 近視眼的な心―時間選好
第8章 他者を顧みる心―社会的選好
第9章 理性と感情のダンス―行動経済学最前線
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見る限り固そう。でも読むと固くない。