「意識の量」を増やせ! (光文社新書 522)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036256

感想・レビュー・書評

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  • 再読だが新たな発見。
    以前は自分のキャパを広げるためだったが、今回は教える立場として読んだ。

    人格や才能と切り離して、
    「意識の量」として、
    努力でなんとかなる領域を提示した
    着眼点が素晴らしい

  • 仕事ができる=気づきの多い人のこと。どれだけ感度の良いアンテナが立てられるかが、成功の鍵を握る。

  • 意識の量を増やすのは必要な場面が多い。一考の価値はある程度の本。
    論語を読んで「伝えたい事はわかるけれど……」って感じた時と似た気持ちになった。
    考えが昭和的で受け入れられない。「意識の量が足りないのが問題ではなく、アンガーマネジメントが出来ていないのでは?」など、意識の量が課題ではない問題提起が多かった。
    「若い人」との対比が多く、相当コンプレックスがあるのだろうね……。新しい個を尊重する考えについていけないと悲鳴をあげている本に見える。「『大人になんてならなくて良い』という風潮がある」とか。実際ならなくて良いし、その言葉をマイナスイメージに捉えるのは僻みや難癖でしかない。
    三色ボールペンの色分けは良いと思った。特に、自分の意見を書く色はなかったので、その辺のアイデアは取り入れてみる。

  • 働き方に対する提言。
    しかし、所々に垣間見える、根性論のような意見が気になった。
    働くことを生きがいにするのであれば、本書で提案されている取り組みをしてもいいと思うが…
    考え方としては参考になるため、まずは自分の楽しめることに関して、本書の取り組みを反映してみるとよいかもしれない。

  • 学生の頃に読み、既にブックオフに売ってしまって正確な内容は思い出せないものの、最近意識について考えているときにこの本のことを何度か思い出したのでレビュー。

    達人と素人の違いは何なのか考えてみた時、
    達人は、

    ・想像力、推測力が働く
    →相手の求めていることがわかる
    →全体から推測して適切な行動が取れる
    →客観視できる
    →自己成長できる

    ・無意識でできる領域が多い
    →ほとんど何も考えない、労力が少ない、習慣化、自動化

    このような違いなどがあるのではないかと思う。

    たとえば、ある仕事現場において達人の認知は広く深く、素人は浅く狭い。
    その差は何かと言うと意識、経験の量の差であるように思われる。

    色で喩えるなら同じ物を見て、素人が白か黒かしか見えていないところを達人は白から黒まで何種類もの灰色(グレースケール)が見えていて、よりきめ細やかな言動ができる状態というべきか。

    では、どのようにして素人から達人に至るのかという手順が、

    毎日同じ事を繰り返す→ほとんど何も考えずにできるようになる(習慣・無意識化)→余白ができる→気付きが生まれる・客観視できる(★意識の量が増える)→改良して試行する(自己成長)→改良したものを繰り返す…

    この試行回数が増えれば増えるほど認知は広く深く、上達していくのだと思う。

    ちなみに、素人は自分の認知が浅く狭いことにすら気付けない、認知・意識できないからこそいつまでも素人なのだと思う。
    マニュアル通りにはできてもひとたびマニュアルから外れた場合に通用しなかったり、どこか動きがかくかくしていて滑らかでないのは、サンプル数の少なさ・想像力・推測力の弱さ、(この本では特に語られていた記憶が無いが、私が思うに自分を棚に上げて他人やマニュアルのせいにする)から自己成長できないのも素人であると思う。
    一方、達人は想像力・推測力を働かせて自ら試行錯誤することでより精度を上げていく。
    おそらく、同じマニュアルを見ても素人が文字通り「あ」なら「あ」としか読めないのに対し、達人はその文章と文章の間の動きや概念やマニュアルの意図も明確にイメージできているという認知の違いが存在すると思う。


    本タイトルの「意識の量を増やせ」について。
    単に意識の量を増やすというと同時進行、マルチタスクになってしまって集中できていない状態になってしまうので、1つずつ自動化した上でそこに新たな意識を積み上げていくイメージだと思う。

    私が思うに、「無意識の量を増やせ」が、物事を上達させるために大事なのではないかと思う今日この頃である。  

  • 斎藤さんの作品であったので、読んでみた。
    意識の量を増やせというタイトルであるが、この意識というのは周囲を見る力、観察力である。観察が高い人間であれば、空気が読め、気配りができるようになる。そのような人間を今の社会を求めているということがわかった。
    私は今年就活の歳で社会や企業がどんな人材を求めているのかをしっかりと把握することができた。そして自分自身の意識を高めることで社会や企業にとって必要な人材になることができると思った。

  •  自分の解釈は、意識の量を増やす=想像力を働かせるということかな。いろいろなことに気を配れて、先読みできる人が意識量の多い人。
     周りが見えているようで見えてないことがあるから、意識増強メソッドを実践して、意識の量を増やしていきたい。

  • 意識の量に意識をしていなかった生活から、変わるだけでもいろいろな面で良いスパイラルになることが理解できる。
    著者の言う通り、最近意識の量が少ない人が多い

  • ★目的
    意識を増やすことで自分で気づくこと、自分で考えられることを増やしたい。
    インプット以外で、意識を増やす方法はあるか?またインプットを意識のために使う方法はあるか?

    ★感想
    序盤はフムフムが多かったけど、中盤以降あまりパッと来ず途中で飽きてしまった。

    要は、意識が多い人=空気が読める人ってことだと思った。
    空気が読める人は、自然と仕事ができる人だったりすると。舞岡は顕著だった気がするな〜。
    海外旅行に行った時が、意識が多い状態。つまり周囲にアンテナ張り巡らせまくってるってことだよね。
    ただ、いい人!ってわけではなく、意識を多くすることで、自分が求められていることを的確に理解して役割をこなす、だから仕事ができるというわけ。

    なるほど文章→選手(社員)にとっていい監督(上司)は、自分を使ってくれる監督(上司)。使われなかったらヘソを曲げるのではなく、なぜ起用されなかったか分析して練習する。監督(上司)にとっていい選手(社員)はリクエストにちゃんと答えてくれる選手(社員)。

    意識を増やす方法として、言語化するは必要!
    何がどうすごい?どうやばいか?
    構造的に整理してメモをとる(一目見て理解できる)
    自分のインスピレーションも同時にメモをとる
    意識を増やして、ただ聞くだけ、ただ読むだけから脱出。相手の話も深く聞くようになれそう。

  • ・内容
    キーワード: 意識、EQ(社会的知能)、自己        客観性、感知力・対応力
       
    【ソーシャルインテリジェンス】
    意識の量を訓練により増やし、集中させることで人間関係をうまくやっていける能力(=社会適応力)。加えて、感覚の鋭化、優先順位も重要。

    ・メモ
    近年、意識の曖昧さ・切迫感の無さが顕著。人柄がいいのと使える人材かは全く別。やっているつもりとできているは全く違う。多くのことを同時に意識し、その意識配分を間違えない。意識は志向性を持つ。思いやり、気遣いを自然に行う。意識のトレース【人の意識に入り込む感覚】を養う。意識を上手に用いて、細胞レベルで自分を変えていく。スポーツ等における体験として、ゾーン、フローがある。

    参考: 思考の整理学【ちくま文庫】
      『思考』のすごい力【PHP研究所】
    語彙: 俯瞰、件(くだん)、齟齬

    ・自分の感覚
    白・黒、グレー、グレースケール。
    顕在意識(マインドフルネス)と潜在意識。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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