「意識の量」を増やせ! (光文社新書 522)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036256

感想・レビュー・書評

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  • 本書は自己の過ちを受け入れ、気づきと改善をするために「意識の量」を増やすことを提案している。

    意識という言葉が使いやすく、これが意識か?と思う場面もあったが,物事のとらえ方,自己分析,コミュニケーションなど多岐に渡って紹介しており,参考になる。

    メモの取り方が「意識の量」とどうつながるのかは分からないが,メモをとるという過程には、話を聞く、再構築する、内容を書きとめるなど複雑化した作業であるから同時にいろいろな力を求められてそれを意識ととらえているのだろうと解釈している。

    このメモの取り方は興味があったため以下に引用する。 

    メモ力
    レベル1 人の話を聞いて、それを書きとめる。
    レベル2 構造的に整理したメモがとれる。
    レベル3 自分のインスピレーションも同時にメモする。

    メモも構造的にとれると、見返したときに一目でさっと内容が把握できる。ただ、箇条書きにするのでなく、数字や記号を使いながら階層構造に整理できるか。関連する内容を線や矢印でつないだり、原因と結果を判別しやすいようにしたりできると、メモとしての価値がなかなか高い。さらにワンランク上のメモとは、聞いた話をメモするだけでなく、それを聞いたときに自分が感じたこととか、疑問に思ったこと、自分の中で炸裂したインスピレーションをも書き込んでいくメモの仕方だ。メモに自分に自分のコメントを入れていく。P94

    会議や打ち合わせには、必ずテーマがある。はじめに、いま何を求められて会議をしているのか、リクエストをキーワードで真ん中に書き込む。そのうえで、「ではどうするか」を話し合い、出てきたアイディアを次々書き込んでいく。その案で懸念されること、矛盾することも書いていく。その紙を意識の展開図だと考え、脳の中の意識をその場で広げていく。影響すること、矛盾すること、作数することを矢印でつなぐと、みんなの意識が同じ志向性をもつので、話が逆走したり堂々巡りになったりしにくい。P98

  • 趣旨としてはタイトルのまま。
    行動するにあたり様々なことに意識を張り巡らせることでよい結果を生む。一転集中の意識ではなく。

    その他、
    基礎が大事。

    たとえば、
    自尊感情を身につけた上で挫折して立ち直る。


    たぶん読み返すこともないけど一点残しておきたい言葉。

    よくしゃべる、よく間違える、よく笑う

    これが出来ると強く楽しく生きれそうだなあ

  • 求められていることを的確に理解し、自分の役割の中で最大限に力を発揮できる人。

    仕事も婚活も結婚生活もそう。

    意識が曖昧な人のまずい点は、自分がうまくできた経験を蓄積できないこと。
    成功体験boxを溜め込んでいく。

  • 確かにそうだよね、とは幾度か思ったけど、これと言って心に残るようなフレーズは特になかったかも。

  • 他人が求めているものをいかに汲み取るか、そのために意識の小人を増やすことが大切という話。
    周りに気をつけながらの人もいるとは思うが、携帯を見ながら、イヤフォンで音楽を聞きながら歩いていて、ぶつかる人が増えたのは意識が減ったかた(自分の世界に閉じこもっているから)なのだな、と思えた。

    また、相手に想いを伝えるためには語彙力が必要であり、そのためには読書がやはり有効らしい。もっと読まねば。

  • 人脈、とは、自分が何人の人を知っているかではない、
    何人の人が自分のことを知っていてくれるかである。
    他人の意識の中に残るような、
    印象のある人こそが、真の人脈を持つと言える。

    進路や、人生についての悩みは友人ではなく経験をつんだ人間にするべき。

  • とっさの切り返しが下手なのは、
    筆者の言う「意識の量」が低いからなのだなぁ、と認識。
    意識の量を増やす努力はしてみたい。

  • 年が明けて、「よし、今年は頑張ろう」
    と目標を決めたにもかかわらず、
    なんとなく1年が過ぎてしまい、
    振り返ってみるとなにもできていなかった。

    ということはよくあります。


    本日ご紹介する本は、

    たくさんのことを意識することが
    自分の目標達達成や成長につながるとして
    意識の量を増やす方法を紹介した1冊。

    ポイントは
    「考える」

    考えることは、実は結構な重労働です。

    一方、無意識でいることは、
    実はなにも考えていない楽な状態。

    楽を求め、苦痛を避けるのが人間です。

    常にがんばって意識し、周りのことに気をつかい、
    考えようとしないと楽な方に流されます。


    「なんでもいい」

    なんでもいいというのは
    ”私は何も考えていません”と言っているようなもの。
    人任せにするのではなく、まずは自分で考えて、
    自分の意見を言うように心がけましょう。


    「面倒くさい」

    ”面倒くさい”という感覚は、
    意識の量を増やすことを阻止します。
    面倒くさい感覚に打ち勝つだけの
    興味や好奇心をできるだけたくさんの事柄に
    持つことが重要です。


    「太極拳スイング」

    新しいことに取り組む時、
    最初は太極拳のように
    スローな動きからやってみることで、
    すみずみまで意識を張り巡らすことができます。

    まずは、簡単なスローな動きから始めて
    ある程度できるようになれば
    普通のスピードでやります。

    意識せずにできるようになるまで続ければ、
    それを自分の基本ワザにすることができます。

    いろんなことを意識できる人間になりたいものです。

    ぜひ、読んでみてください。



    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    自分の意識の量の少なさを意識すること。すべての成長はそこから始まる
    「面倒くさい」という感覚は、意識の量を増やすことを阻止する魔物だと思う
    意識の量を増やして他人への配慮ができるようになると、自己客観性もついてくる
    意識の量が少ない人は、ダンドリを組むことが苦手だ。抜けが起こりやすい
    意識が曖昧な人のまずい点は、自分がうまくできた経験を蓄積できないこと
    チームが1つのからだのように動くためには、他の人がどういう意識でどう動こうとしているか察知することが必要
    他者の意識を住まわせることによって、自分の限られた世界から離れ、意識の量を増やす方法もある
    チームを組みたい人=意識の足りない部分をフォローしてくれる人
    ポイントは「量」。質以前にまずは量。量なら簡単に増やせる
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    1章 社会力は「意識の量」で決まる
    2章 仕事をするとはどういうことか
    3章 求められる人になる「意識増量」レッスン
    4章 他者を受け入れるレッスン
    5章 自意識の罠から逃れよ
    6章 「チーム・ジーニアス」の一員になる
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆マインドマップ◆
    http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/237193eed115bbce.png
     

  • 齋藤先生の本にしては珍しく具体的な例が少ないかな、という印象の一冊。
    もちろんおっしゃっていることは正鵠を射ているし、意識の量→好奇心旺盛的なところから新たな道が切り開かれるんですよ、というところに異論はない。
    でもせっかくならもっともっと昔のいろんな人の話が入ってきたほうが説得力があって納得感も高まるんじゃないかなと思います。

  • 意識の量は確かに重要だ。人間は無意識の状態のほうが多いのだから。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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