クロスファイア(上) (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 5008
感想 : 397
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334733704

感想・レビュー・書評

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  • 念力放火能力・・青木淳子。「ばんさい」の続きなのね。
    でもこの若者たちに行動に読むのちょっといやって感じ。
    さすがに表現力高い。
    あと石津ちか子刑事の大人な部分。。。

  • 途中イライラしながら読んでいた。
    やはり、個人が個人を一方的に断罪することは、”良くない”と私は思うから。
    一方的に私的に個人を断罪するのはファシズムと何が違うのと思うし。
    しかし、法制度が不十分ゆえにガーディアンのような存在を否定はできないという最後の刑事さんの言いたいこともよくわかる。
    法的に断罪できない人間を個人が断罪するという点は1Q84と似てる。
    しかし、青木淳子は悲しい人であった。
    救いがあまりない悲しい話だったけど、面白かったです。

  • 久々に読んだ宮部みゆき。やっぱりこの人が一番好き。書く物語の幅が広いし、心情を丁寧に描くから本に入りこんでしまうし、読んでいると時を忘れる。

    クロスファイアも超能力がテーマの話ながら、その仕組みやSF的な説明は最小限に、人々の思いのクロスを丁寧に書く。良作。

  • 悲痛な能力

    主人公の力、念力放火能力(パイロキネシス)を放ち、三人の若者を炎上させるところから物語がはじまる。凶悪な犯罪者たちを制裁という名目で殺害していく話という観点では、最近の「デスノート」を思い出させる。

    常識ではありえない力を持ったとき、その意味を自分で定義し、実行に移していく主人公の姿や思いが鳩笛草と同様にこの本に入り込める要因となっている気がする。

  • 主人公は念力放火能力(パイロキネシス)を持つ女性。 野放しとなった殺人者を追い詰めていくのですが・・・。

    拉致現場にたまたま居合わせて、意気絶えた被害者の仇をとることを誓うのですが、見ず知らずの人のために迷いなく力を使って殺してしまう辺り、あまり理解できないな。巻き込まれて死んでしまったひともいるわけだし。犯罪は許されないけれども、それを個人が処罰(死刑)していいものだろうか。結局は警察がふがいないのかもしれないが。

    この本は、映画化されているのね。見てないな~
    主人公の青木淳子役に、「よーく考えよー、お金は大事だよ~♪」の矢田亜希子。イメージが違うなぁ。
    私が読んでてイメージしていた青木淳子は天海祐希さん。すらっと細身で背が高い、クールビューティな感じ。

  • 2005

  • 読み終わったのは高校生のとき。続きが気になって授業中にこっそり読んでいたら最後に涙が止まらなくなって、困ってしまった思い出があります・・・;

  • 上下巻$2で迷わず買いました。宮部みゆきのだし♪
    あまり好きじゃない文庫本よりちょっと縦長サイズなのも気になりませんでした。
    ただ読み終わって、そこまで感動もしませんでした。
    なんでかな~・・・
    ストーリー展開も面白いし、ワクワクドキドキで読んだけど、やっぱり炎が自由に操れるっていう中二設定が受け付けなかったのかもしれない・・・
    でも自分を認めてくれる人に、最後の最後で裏切られるってきついですよね。
    最近裏切りオチの小説を読みまくって、一人鬱気味なのでした。

  • l人の若者が廃工場に瀕死の男を運び込んできた。その男を“始末”するために。目撃した青木淳子は、力?念力放火能力を放ち、三人の若者を炎上させる。しかし、残る一人の若者は逃走。淳子は、息絶えた男に誓う。「必ず、仇はとってあげるからね」一方、現場を訪れた石津ちか子刑事は、不可解な焼殺の手口から、ある事件を思い出していた!話題の超傑作、ついに登場。

  • 宮部さんの本は初☆おか-さんに勧められて。読みやすいです♪お風呂で読んでるから何か膨張してる&長湯で茹だる…

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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