甘露梅: お針子おとせ吉原春秋 (光文社文庫 う 15-1 光文社時代小説文庫)
- 光文社 (2004年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334737030
感想・レビュー・書評
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吉原のお話。
遊女ではなく、お針子から見た吉原。
最後はハッピーエンドだけど、宇江佐真理って容赦なく登場人物を殺すよな・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
韓国出張のお供。
宇江佐さんの代表的な感じのシリーズ短編集。
はずれないなぁ。
切ないけどでもそこまで重たくるしいわけではなく。 -
吉原でお針子として働く主人公。
遊郭に関わる人々の哀しさも含んだお話。 -
吉原でお針子として働くおとせと、吉原の人々の物語。花魁の切ない恋や心意気に寄り添うおとせの優しさ、そしておとせ自身の円熟した恋心。女ってなんて奥深い生き物だろうとふと思う。
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第二の人生。この作品が好きという思いと、自分の中の倫理観との間に微妙にずれが生じたことに正直驚きを覚えた。
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『甘露梅』は題にもあるように、遊郭が立ち並ぶ吉原での物語集(連作と言ってもいい。)だ。哀しい話が多いが、もちろん哀しいだけではなく、ユーモアもあるし、最後には少々感動してしまった。花魁をはじめとする遊女達のプライドや情も興味深い。
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吉原でお針として働く主人公の話。(お針=遊女の着物や布団などの縫い物を仕立てる人。)
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吉原という特殊な世界で生きる人たちを温かく見守る主人公、作者のやさしさが感じられる
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志坂圭氏「滔々と紅」を読了後の本作、やっぱり宇江佐さんのお話は面白い。
エンディングも鮮やか。