あの頃の誰か (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 7527
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334748975

感想・レビュー・書評

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  • 年の初めは東野作品。未読棚に積んであったけど、読んであったのね~^^; 東野さんの訳あり物件短編集。 秘密の元になったのとか連ドラ枠で映像化された作品があったり、でも時代を感じる作品たち(笑) そんな中では名探偵退場が好きかな? クリスティの名作ポアロの世界をほうふつとさせながら のちに発表される彼自身の作品天下一シリーズにつながる。 ちょっとした黒さ!?(笑) シャレード~の最後に、ホテルコルテシアがでてきて おぉ!!っと感動するのはやっぱり東野フリークかしらね。 初読:2011.4.18

  • 作者が「ワケあり物件」と言っているようにクオリティの低さは否めないけど地味に面白い作品もある。
    「再生魔術の女」が特によかった。

  • 東野さんのワケあり短編集。
    名著『秘密』や、『名探偵の掟』の原型が読めたり、『新参者』との繋がりのある部分が読めたりと、ファンとしては嬉しい作品でした。
    また、最後の東野さん自身の各作品の解説は貴重です。


    ちなみに全体的にレビューの評価が低いのは、東野さんの中でのいわゆるボツ作品を編集者の方に説得されて出版したという事情があるようです。

    こういった背景も含めておもしろかったです。

  • 1980~90年代の作品で、「わけあり」でどの短編集にも編成されなかった作品集。

    ・シャレードがいっぱい
    ・レイコと玲子
    ・再生魔術の女
    ・さよなら『お父さん』
    ・名探偵退場
    ・女も虎も
    ・眠りたい死にたくない
    ・二十年目の約束

    「秘密」の原型にもなった「さよなら『お父さん』」など、あとがきに「わけあり」になった理由が書いてあり、へぇ~という感じ。

    「再生魔術の女」がゾクッとして。

  • 2015年88冊目
    旅行中に読んだ本です。旅行の合間に読むにはこのようなお気軽な短編集があってます。
    本書はあとがきで著者が述べてますが、これまで発表された短編の中でどの短編集にもならなかった短編の寄せ集め。全部で8つの短編が掲載されています。
    結構、バブル時代に書いた短編なのか、舞台や登場人物が会員制の高級スポーツクラブだったり、主人公が高級車にのっていたり、DINKSの夫婦だったりします。
    今回の本に載せるにあたり書き直したのもあるらしく、読んだ後はそれぞれ今後の展開を想像させるうまい収め方。
    漫画を読んでる様に気軽に読める本ですし、文庫なのですのでちょっと持ちあるいて、時間つぶしに読むのに充分楽しめる本でした。

  • 8編の短編集

    秘密の原型の作品も掲載

    バルブの時代の作品も

  • バブルの頃のつんと澄ました女性の話が外国みたいに新鮮で興味深い。拾った記憶喪失の女の子の多重人格と殺人犯の芝居疑惑や、子供を産ませDNA鑑定をし殺人犯を突き止めると脅す話、事故死した筈の母親が娘と入れ替わってその後も人生を送る話、「眠りたくない死にたくない」の現実はこんなものかもという締め等が印象的。

  • ワケアリ短編集。他の作品もルーツ等、読んでないとわからないネタもあり、ファン向けなのかな。

  • 一瞬でドキドキさせてくれる。

  • メッシー、アッシー、ミツグ君、長方形の箱のような携帯電話、クリスマスイブのホテル争奪戦。あの頃、誰もが騒がしくも華やかな好景気に躍っていました。時が経ち、歳を取った今こそ振り返ってみませんか。東野圭吾が多彩な技巧を駆使して描く、あなただったかもしれれない誰かの物語。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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