向田理髪店

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910891

感想・レビュー・書評

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  • 久々の奥田作品。 今回は、北海道の過疎化したとある町・苫沢での日々を描いてます。 田舎って、プライベートがなく、何をしても全て見られていて、一瞬で町全体に知られてしまうというマイナスなイメージしかなかったけど、苫沢は何があっても町のみんなで守りあって助け合っていこうという温かさを感じました。奥田さんのほっこり系、本当いいなぁ。奥田さんって、どんな題材でも自然に描けて、毎回どんな生活をされてるんだろうと気になります。

  • 2022/8/25
    ほのぼのとした心温まる小説。

  • 北海道の過疎の田舎の理容店店主を中心にした物語です。息子和昌が理容店を継ぐと言って会社を辞めて田舎に帰ってくるところから始まります。
    未来のない田舎に帰ってきた息子を心配する父。
    田舎をどうにか明るくしていこうとがんばる息子。様々な事件を通して田舎の仲間の結束が見えて心あたたまる物語です。

  • 身につまされて、ちょっとほっとする。背景には深刻な過疎地の実情があるけど、若い人たちが頼もしく成長している姿に、ほのかな希望を感じさせてくれる。
    いい物語だなぁ。

  • 主人公の落ち着いた人柄のおかけで感情的になりすぎずに読めた。
    当事者なのに俯瞰からものを見ているような。
    それでいてちゃんと温かい。

  • 田舎ならではの温かさ、問題点が父親目線で描かれてました。一気読みできました。
    過疎地に嫁は欲しいが娘を嫁がせるのは反対という矛盾する親心も難しい問題だなと思いました。

  • 2016/11/16最初は乗らなかったが、段々に面白くなってくる。北海道の過疎の村。環境は厳しいがいつもの温かい人たち。大好きな奥田ワールド全開でした。★5

  • 北海道の限界集落の話。田舎特有の連帯感、閉塞感を描く。高齢化社会、自分の老後について考えさせられた。子供がいるから、持ち家があるからといって安心できる訳ではない。作者の故郷と照らし合わせながら書いているのかな。その点においては意外と社会派な小説。

    康彦の性格が最初の話とそれ以外で違う気がする。


  • 過疎化の町に住む人達の
    日常の出来事が
    見えてくる。
    住人達のつながりが
    面倒くさくてあたたかい。

  • 短編形式ですが、どれも理髪店の主人が良い感じで登場してて、一貫性があって良かったです。
    自分も田舎出身なので、妙に納得する部分も多くて面白かったです。
    出てくる登場人物がキャラは濃くないのですが、印象に残る感じで、見ていて楽しかったです。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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