フェルメールの憂鬱 大絵画展

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  • 光文社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911003

感想・レビュー・書評

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  • フェルメールの作品の羅列と酷評の嵐、、、最高でしたwww絶賛ももちろん良いけどコレもありです!

    “山の向こうはピーターパンみたい”と幼い子どもは表現する。背景に地図が描かれて消されている、透けている技法。技法なのか思いつきなのかやけくそなのか。


    宗教団体の話からマネーロンダリング=資金洗浄が大きな流れで、これらのカラクリを読めて面白かった

    イアン・ノースウィッグについての外見描写、前作にはあんまりなかったような記憶。裏方的なポジションだったわけだし。こんなに素敵なビジュアルなのね!!

    三作目に進みます!

  • ベルギーの田舎の教会のブリューゲルの絵が盗まれ、メトロポリタン美術館のフェルメール「少女」が、大胆不敵な方法で盗まれるというしょっぱなから面白い事件が起り、日本の宗教団体も絡む中、最後にはあるべく場所に戻るという話。一気に読めました。

  • とても面白い設定。
    フェルメールブームを揶揄する部分もあり、どこまで本当なのか、本書を読む限り真偽はともかく謎の多い作家であることは間違いない。
    フェルメールを題材に選んだことは大成功したように思える。今もどこかにフェルメールの作品は眠っていると思われるし、これからも贋作を本物として登場させる輩はいるだろう。だからこそこの作品は想像力を高める。

  • 絵画や骨董ってどれが本物でどれが偽物なんか全然わかんないや。それを見極めるって並大抵のことじゃないな。
    価値があるから偽物が出回るのね。
    欲しいという人がたくさんいれば、値段もつり上がるのだろうし。

  • 最後までよくわかりませんでした。

  • フェルメールの絵を巡り、巨額のマネーの獲得に奔走する輩が暗躍する豪快なお話だ.特にTAKE美術館のオーナー 大岩竹子は宗教団体天命平和会の信者からかき集めた金で、美術品を買いあさっている.メトロポリタン美術館からフェルメールの絵が盗まれたとの情報に竹子は触手を伸ばす.話の舞台が世界中にあり、やや戸惑う感はあったが、絵自体を鑑賞するより、マネーゲームに世界に価値を見出している人が多いのだろう.日野画廊の日野智則と秘書の斎藤真央の存在は安定したものだったし、彼らの動きはある程度信頼できる感じがした.

  • 盗まれたのはブリューゲルの画のはずなのに
    フェルメールがどうたらこうたら、とでてきて
    どうなっとんじゃい!
    とか思う。
    結局話は繋がってたんだが、
    なるほどねーっと納得はしたがわくわくはしなかった。
    一枚一枚フェルメールの作品説明とかが長すぎて、
    好きな人はいいんだろうが、ちょっとめんどくさくなった。
    一応最後まで読んだ。
    ぼったくり老人施設の話が一番印象的。

  • ベルギーの農村の教会にかかる古い絵画。スイスの屋根裏で見つかったロシア人が遺した宗教画。メトロポリタン美術館から強奪されたフェルメール。宗教団体がマネーロンダリングで入手した曰くつきの絵画。あの『大絵画展』の興奮を再び!

  • フューゲル、見たいな。イアンは、ルパン3世みたい。

  • 面白くないので途中放棄。
    異国の教会から盗まれたブリューゲルの絵の探索を、もと泥棒の英国人公爵に依頼する牧師。公爵は来日して日本の画廊主と接触。そこへいかがわしい宗教団体が絡む。

    美術の題材なのにわくわくしないのは、著者にあまり芸術への教養を感じないからか。過去作でアートをテーマしたものもあったと聞いて期待期いたのだが。

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著者プロフィール

愛媛県生まれ。銀行勤務の後、学習塾を経営。デビュー作『神の手』が、電子書籍で異例の大ヒットを記録して話題となる。2011年、『大絵画展』(光文社)で、第14回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。

「2023年 『最後の記憶 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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