- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334924553
作品紹介・あらすじ
自分にもなにか取り柄があったらいいのに、なにかあったら-。芥川賞作家が描く、「目立たない」人々のゆるやかで切実な日々。
感想・レビュー・書評
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2階建て8戸のワンルームアパートに住む住民と、その隣りに住む大家さん一家の物語。
ちょっと不思議な人たちかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
藤野千夜さんの作品の中ではあまり印象に残らないかも
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普通に面白かったです。
日常が描かれていて。
平和だなって思いました。 -
けっこう日常ののんびりした感じを描いたりするのは好きなんですよ。川端康成とか、なんかそういう感じじゃん?偉そうに言ってみたけど、実は数冊しか読んでないんだけどもね。てかあんな古代のおっさんと比べてもしょうがないけど、なんつーか、スカスカなのよ。いや、こう言うとほんと偉そうに聞こえて自分でも嫌だけども、でもなんかもうダメって感じで、途中からもはや棒読みというか、なんだこれ、俺でも書けるじゃん、みたいな、やっぱり偉そうな言い方だな、これ、という自己嫌悪に陥らせるという、最早ストレス生成機だな。あーでもワンコにシッポナと名付けてたのは良かった。皆が可愛がってたのも良かった。わんこサイコー。
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大家一家とアパートの住人の日常の話。
大きな事件はなにも起こらないが大家兄妹を軸に進みとても愉快。
ねちねち考えるタイプの兄に対してなんでもバッサリ切り捨て評価の妹。
軽快で笑えてさらっと読めました。 -
部屋に野菜の名前がついたアパートの住人と、隣に住む大家さん一家の話。びっくりするくらい悪い展開にならない。読みながら色々どんでん返しを予想するのに、どの話も普通に終わってしまって逆に微笑ましかった。こういう普通の話もたまにはいい。世間に揉まれ心が汚れがちな現代人に、ちょっと「たまには事件が起こらない展開もいいな」と思わせてくれる清涼飲料水のような一冊。
「目立たない」人々のゆるやかで切実な日々。と帯にあったが、そんな平凡さが一番幸せだなぁと感じさせてくれた。 -
なぜ野菜の名前なんだ!(笑)
大家さん一家の兄妹、面白いです~ -
ふつう
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09.05 読了
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内容(「MARC」データベースより)
自分にもなにか取り柄があったらいいのに、なにかあったら-。野菜の名前のついた古いアパートに住む「目立たない」人々の日常を可笑しさと切なさ、やさしさに満ちた視点で描く。 -
終末を迎えない終末のフールみたい
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2008.12
野菜の名前、特に関係ないのだけど。
冴えない日々の話、ちょっとわかる。
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ハイツに住む住人たちの日常の話。たまにそれぞれの話が、絡んできたりもする。
つまんないのか面白いのか分からないまま、最後まで読んだ。
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なんの変わりもない日常だけど、なんだか痛いです。
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部屋に野菜の名前がついたぼろアパートの住人と大家さん一家の話。
でもこれ、ほんとにとある日常で。
全然それぞれの部屋の住人とクロスしたり、しない。
ラノベならもっと和気藹々つーか面識あって、なくても何か事件で面識が出来るもの。
なし。もう全然。ある意味リアル。
装幀 / 稲葉 さゆり
装画 / 北沢 夕芸
初出 / 『小説宝石』2001年12月号、2002年10月号、2004年7月号、10月号 -
野菜の名前が部屋番号になっているアパートの話。
これも短編集っぽいけど、大家さんを中心に繋がっている内容で個人的には『彼女の部屋』よりもこっちの方が好きです。
『アボガドふたたび』が話の中では一番。 -
部屋の名前が野菜の名前。そんな素敵なハイツの物語(前に読んだからあんまり覚えてない)
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<font color="#999999">「じゃあ、行って来るよ」<BR>「行ってらっしゃい。気をつけてね」<BR> 白い薄手のジャンパーを羽織った弘文をアパートの外まで見送ると、住宅街の空に浮かぶ、丸くきれいな月を真理はずいぶん長いあいだ見上げ、いつもよりさらにやわらかな気持ちになって部屋に戻った。今夜はきっといろんな人たちが、同じあの月と、小さな火星を見上げているのだろう。<BR> みんな幸せになれたらいいのに。<BR> なんの曇りもない心で素直に思った。</font><BR><BR>藤野千夜はもう何冊目かなぁ。でもあんま代表作は読んでないかも(´Д⊂) いいねー藤野さん相変わらず毒づいてるね(笑)っていうのは冗談だけど、読み始めて、あれ?何か洒落がイマイチだな、とかストーリーがイマイチ集約されてないぞ、とかそれはもう仄かに思ったのだけれど、まぁ年を重ねたせいか(よく言うよw)好きには変わりありませんです。真理が発明したペットボトルを底から十センチほど切り取ったゴキブリ取り器。いいな!なんつってw 信夫とクマクラのやりとりも面白かったし、みずきがマツ君の不倫を美容室風のアンケートで聞くのは巧いなぁと思う。そのあとマツ君泣いてるし!w さやかもお兄ちゃん散々バカにした挙句、自分も浪人w みんなどっか芯があるけど頼んない、頼んないけどどっか芯がある、人たち。こういう気持ちで毎日生きていれば、きっと幸せなんて気付けば掴んでるよ。
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マンションという大きなハコじゃなくて、ハイツという小さなハコに住む人々。隣近所との付き合いは薄いんだろうけど、大家の娘が子供の頃につけたそれぞれの部屋の名前(キャロット1とか)によって、妙な親近感が生まれた(あくまでも私に)。
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やさいの名前がついた部屋のベジタブルハイツの住人と大家の一家の物語。個性的です。
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アボカド、ブロッコリー・・ 部屋の住民の生活。
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部屋に野菜の名前がついたアパートの住人や大家の子供達のとりとめもない日常が描かれた話。軽くさくっと読める話。ちょっと物足りないかなあという気はする。でも、ほっこりする。
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部屋に野菜の名前がついてるアパートのお話。藤野 千夜さんの本は3冊目なんだけども、やはりそんなにすきでないみたい。1番すきだったのはルート225
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アパートにつけられた部屋の名前が1-A、1-B、1-C、1-Dと見た目にはどこにでもありそうなものだが、実はA=アボガド、B=ブロッコリー、C=キャロット、D=ダイコン、というらしい。
そんなアパートに住む普通の住人達と、そのアパートに普通の管理人家族のなんてことのない物語。
それなのに、なんとなくのほほ〜んとした空気がたまらなく感じ良い。 -
全室すべてに野菜の名前がついた
ハイツに住む人々とその大家(借金があり、ハイツも抵当に入っている
)の話。さえない人々しか出てこないけれども誰にでもドラマがある、
そんなストーリー。