ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)

  • 国書刊行会
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  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336045010

感想・レビュー・書評

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  • ~はるかな宇宙には『未知なるもの』が待っている by スタニスワフ·レム~

    著者自信の言葉がすべての感想をかっさらっていった。
    人間形態主義を越えて、人類が見いだせるモノはあるのだろうか?世界観について深く再考させられる本書でした。

  • 系推薦図書 総合教育院
    【配架場所】 図・3F開架 
    【請求記号】 989.83||LE
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=186555

  • 5月24日読了。図書館。

  • これが「SF」!という感がある。
    深い、、、「SF」というジャンルとして読むことは間違っている。
    これを読んでしまうと「惑星ソラリス」の矮小さが際立つ。

  • 恥ずかしながら映画は見たけど原作は未読だったので、「100分de名著」で取り上げられたのを機会に読んだ。

    異星人とのコンタクトものの最高傑作。

    なるほど、ラストはこうだったのか。ストコフスキーの映画のラスト、あれはあれでありだと思うけど、レムが怒ったというのもわかる。

  • 作り込まれたソラリス研究の狂騒っぷりが
    メタとして面白い。
    ハリーが作られたのに思考は独立しているのがやや不思議。
    あと、ステーションに本やマイクロフィルムがあって無駄に幅とってるのが
    PC以前のSF感満載で、なんか和む。

  • スタニスワフ・レムのソラリスの新訳です。
    地球外知的生命とのコンタクトを描く作品は星の数ほどありますが、ソラリスはその中でも異質なものとなっています。
    意思疎通が現状不可能なソラリスから派遣された何者かとの奇妙な共存関係が、コミュニケーションに躍起になる学者たちの生活をより厳しいものに変えていきます。
    理性と感情の狭間で葛藤する人間らしさを楽しめる一冊。

  • テキストだけで迫り来るってのは相当なものです。登場人物はわずか、行動の域も船内のみ、それでいて回想、議論、定義付けといったところが主な展開。それは未知なもの(海)に対する途方も無い人間の苦闘であり、常に限界を示す指標にもなっている。人類の歴史が繰り返してきたように、宗教や神といった言葉でそれを説明しようとする。そのことを十分に理解しているにもかかわらず、気まぐれな神の萌芽なんじゃないかと…。

  • 認識への問い。

  • PL 2014.7.20-2014.8.8
    SFマガジン700号 オールタイムベスト海外長編部門1位
    かろうじて読了。

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著者プロフィール

スタニスワフ・レム
1921 年、旧ポーランド領ルヴフ(現在ウクライナ領リヴィウ)に生まれる。クラクフのヤギェロン大学で医学を学び、在学中から雑誌に詩や小説を発表し始める。地球外生命体とのコンタクトを描いた三大長篇『エデン』『ソラリス』『インヴィンシブル』のほか、『金星応答なし』『泰平ヨンの航星日記』『宇宙創世記ロボットの旅』など、多くのSF 作品を発表し、SF 作家として高い評価を得る。同時に、サイバネティックスをテーマとした『対話』や、人類の科学技術の未来を論じた『技術大全』、自然科学の理論を適用した経験論的文学論『偶然の哲学』といった理論的大著を発表し、70 年代以降は『完全な真空』『虚数』『挑発』といったメタフィクショナルな作品や文学評論のほか、『泰平ヨンの未来学会議』『大失敗』などを発表。小説から離れた最晩年も、独自の視点から科学・文明を分析する批評で健筆をふるい、中欧の小都市からめったに外に出ることなく人類と宇宙の未来を考察し続ける「クラクフの賢人」として知られた。2006 年死去。

「2023年 『火星からの来訪者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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