最後の家族

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 406
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344001213

感想・レビュー・書評

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  • うーん、うん、ううん・・・気分があまりよろしくない時に読むのは間違いだったかな、重々しい気分になっちゃう。このお話は最終的にはハッピーエンドで終わるのだけど、なんとなく、お父さんが可哀想になってしまった。それでいいんかい、おやっさん。

  • ある中流一家・内山家に起こる様々な出来事を、家族4人のそれぞれの視点で描く。引きこもりやドメスティック・バイオレンスなど、現代がかかえる社会問題をこの家族をとおして、幸せとは何か、家族とは何かを問いかける。村上龍が描く家族とは…・。書き下ろし長編小説。

  • ひきこもりの息子と高校生の妹、その2人の両親の4人の目線で物語が進みます。
    同じ出来事もその人の目からみると違う感想や出来事のように見え面白いです。

    ひきこもりの息子が向いの家の奥さんが
    旦那さんから暴力を受けているのを目撃し
    奥さんを助けたいと思うことで物語がどんどん面白くなります。

    「村上龍=SM」とずっと思ってた自分がバカでした。

    TV朝日でドラマ化されてます。
    しかも松浦亜弥や吉沢悠など結構いいキャストです。が、しかしDVD化されてないみたいです(-_-;)

  • 普通な作品。戦いも無ければマネーもエロスもない。龍氏らしくない感いっぱいだけど、結構好きです。
    共生虫と同じく引き篭もりが物語の中心に取り上げられているのに、ラストの正反対さはみごとなまでのコントラスト。
    個人的には温かい終わり方のこちらの作品が断然好きです。

  • これは、良い!

  • なあるほど〜!という感じ。現代病とも言える「引きこもり」に焦点を当て、結論をずばりと書いている・・・と思う。
    けどこういうのって、原因も転機も個人差があるため断定はできないから、あくまでも小説の域を出ないんだろうな。
    でも有意義な一冊だった。ちょいちょい気分は悪くなるけど★

  • 2007年3月18日読了。村上龍の視点はいつも厳しいが、温かい。引きこもりや家族崩壊を生む土壌が家族間の依存・自立しないことにあるというのか。今までは考えなくても済んだ・社会が守ってくれた事象が、今後は家族の構成員それぞれが、自分自身で考えて決断していかねばならないのか。決断することはいつも苦しく、エネルギーを使う。それは引きこもりにとっても引きこもりでない人にとっても、同じことなのだろう。

  • これは、かなりハマって読んだ。

  • 一人暮らし始めてから家族ものに弱いです。家族それぞれの気持ちとやりとりに泣けました。これもまた一つの家族の形。

  • もーっ!村上龍はこんなん書かんでよろしい!!

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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