名もなき毒

著者 :
  • 幻冬舎
3.54
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本棚登録 : 4257
感想 : 694
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  • Amazon.co.jp ・本 (489ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344012141

感想・レビュー・書評

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  • おもしろかった!
    宮部みゆき作品は、普通におもしろい。
    誰もが待っているであろう「毒」について考えさせられた。

  • ペテロの葬列よりも面白かった。。と個人的には思う。シリーズ順に読んでないのでわからない部分はあったけど読み進めるのに差し障りなし。青酸カリ殺人事件の謎解き&職場の元アシスタント(強烈な性格)のエスカレートする悪質な行動。2つの全く違う事件に主人公が首を突っ込んでしまう&巻き込まれてしまうストリー。青酸カリ殺人犯と元アシスタントの犯罪動機は全く同じだけど境遇が全く違う。一人の犯人は悲しすぎる境遇。現実に起きている無差別殺人の犯罪動機が想像できる作品でした。今回も登場人物が愛嬌のある人たちばかりだった。

  • 附属図書館にて。

    少し時間を置いてやっと落ち着いてきた。原田さんに対する描写が、身に覚えがありつらかった。バーナム効果、バーナム効果、自分を誤魔化さねば。
    もう少し頭が良かったら原田さんのように行動に移してしまえるだろうか。その方が。

  • どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。それが生きることだ。財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。
    連続毒殺事件に祖父を殺された少女と私が
    人間の毒に立ち向かう物語



    なんとなく前前から読んでみたいものではあった.

    今回は
    そんなにむちゃくちゃビックリ新事実ドンッドンッみたいなのはなかったけど。

    (それでも夢中になって500ページ一気読みしたけど)

    (ビックリはしんかったけど、さすが宮部さくひん、、、。みたいなんはあった)

    最初から出てくる

    原田いずみ


    ってキャラが


    私には○○ ○○○さんにしか思えなかったのですが(怖くて全部伏せ字)


    いやはや

    こんな身近な人と重なるって、、、、どーよ。


    ちょっと、怖いわよ。



    もう、物語半分
    原田いずみ半分ですよ。


    だって、私の中の原田いずみの顔はあの人やったけんね。
    (恐ろしや)

  • 「杉村三郎シリーズ」の第二弾。連続する毒物殺人事件に関して、人間の内にある「毒」が罪を犯してしまうことを描く。

  • 新作を図書館順番待ちしている間に旧作を手に取る。
    杉村三郎シリーズは「誰か」に続き2作目。前作よりもインパクトも容量も大きい内容になっている。
    毒物で罪のない人が突然命を奪われ、三郎の職場では解雇した元社員が凶(狂?)行に走る。
    全く関係のなかった二つの出来事が一つの点につながり意外な結末を迎える。
    目に見える毒、いわゆる「毒物」に対し、目には見えない人の心の闇に潜む「毒」。これこそがタイトルにもある「名もなき毒」。
    毒物のように解毒できない「毒」に対処できるものは何だろう?考えさせられる事も多い一作だった。

  • (2016-07-10L)

  • 杉村三郎シリーズ。

    毒はどこにでも潜んでいる。

    日常の恐怖を描いた作品

  • ひとは誰もがその中に毒を持っている。
    それなりに長く(というか、分別のある大人として)生きていれば、その事実に出会い、悲しい思いをすることもある。
    その悲しさや理不尽さの大小は別として。
    そして、そういう私もまた、毒を持っていて、時には誰かを傷つけてしまうこともあるんだろう。

    「どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。それが生きることだ。」

  • あらゆる場所に「毒」は潜む。その通りだな。
    会話のリズムがいいのでテンポよく読めます。流石です。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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