名もなき毒

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (489ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344012141

作品紹介・あらすじ

どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。それが生きることだ。財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。

感想・レビュー・書評

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  • h10-図書館2021-5 -25  期限6/8  未読了 返却5/30 代わりに文庫本を借りた

  • 誰かと比べると畳み掛ける系の展開ではない。
    様々な出来事が起こるけど、歳のせいか細部を思い出せないw

  • 宮部さん…邪悪なモノ書くの得意やろ…
    物理的な毒物の話なのかそれとも人間的な意味での毒なのか…どっちに転ぶんだろうとヒヤヒヤしながら読んでた。

    人間の方、んまーここまで邪悪な存在があるんかい!と思うほど劇物だった。個人的には同情の余地はない。生まれ持っての毒ってあるもんなのかな…。

  • 杉村三郎シリーズ
     誰か Somebody
     名もなき毒
     ペテロの葬祭
     負の方程式(文庫版「ソロモンの偽証」の最終巻に収録)
     希望荘
     昨日がなければ明日もない

    -------
    昔、ドラマ化された名もなき毒を見た時、原田いずみを演じる江口のりこさんが強烈で強く印象に残った。
    当時はこんな人いるか?と思ったけれど、今ではこんな人は現実に存在するし、1人や2人じゃないと知ってしまった。
    一方的に向けられる悪意がとても怖い。

    昔見たドラマが配信されていて、再見したら原作を読みたくなったのだが、誰か(1巻に)当たる部分で、三郎が梶田妹や姉の婚約者から罵倒されたり、梶田姉から責められたりするシーンが辛かったので、すぐに字面で追う気になれず、飛ばして2作目から読み始めてしまった。

    今多嘉親は、妾と子供を作るような人だが嫌いではない。
    三郎を見下したりしないし、メンターのように助言をくれたりする。
    嘉親が娘のために用意した平穏は破られてしまった。
    菜穂子も三郎も何かが変わってしまったように思う。
    元からあったものが顕在化されただけかもしれない。

    ドラマと小説ではちょっと違う箇所があって、その違った部分が小説の方が好きだったので、いつか1巻も読んでみたい。
    ドラマ化以降もシリーズは続いているようなので、そちらも気になる。

  • 前作は会長の依頼で本を作るための取材の中から犯人がわかってしまったようなストーリーでしたが、今回は明らかに探偵まがいの動きで家族を危険に晒してしまうところとストーリーとはあまり関係ない話が冗長に入っていたりして、あまり感情移入できませんでした。

  • 主人公はたまたま財閥の大企業の会長の娘と結婚した杉村。
    結婚の条件は財産を狙わない。その企業の社員になること。
    広報室に配属されます。
    そこに毒を吐くアルバイトが来ます。
    いろいろな毒が交わって物語は進んでいきます。
    途中どうなっていくのかなと思いましたが、なかなか面白なったです

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00351484

    編集者・杉村三郎はアシスタントの身上調査のため、私立探偵のもとを訪れる。そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。(出版社HPより)

  • 財閥企業で社内報を編集する杉村三郎くんのお話。
    好きなシリーズ。

  • どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。それが生きることだ。財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。

  • 安心して読めるしおもしろかった。宮部みゆき特有の、面白いんだけど外堀から埋めすぎで読んでてイライラが募る、てのも無く、純粋に楽しめた。
    原田いずみの性格があまりに破綻していて読んでて辛かった。ある種の障害だろう。本人も周りも辛そうで不憫。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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