名もなき毒

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (489ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344012141

感想・レビュー・書評

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  • 400ページを超える長編推理小説。

    杉村三郎シリーズを初めて読みました。
    逆玉の輿に成功した普通のサラリーマンが、人が良いがゆえに様々な出来事に首を突っ込み、事件に関わっていくストーリー。

    この本を読んで一般的には、
    毒とは青酸カリだったり、土壌汚染物質等の特定の物質そのものを毒と呼んでいるが、
    著者は、人間の心の中にある邪念を含め毒としている。

    現代社会でも、大きかろう小さかろう人間の心の中には、毒が存在しかねないことを考えさせられた。

  • おもしろかった。杉村三郎シリーズは『ペテロの葬列』『誰か』の2冊を読み終わっていたけれど、この話が一番のめりこんで読み終えることができた。
    原田いずみがどんな行動を起こすのか、青酸カリ毒殺事件の犯人は誰なのか、読み進むほどに結末が知りたくてうずうずした。結末はなかなかにドラマチックで、現実はこんなにうまくいかないんだろうなあと思いつつ、ひきこまれてしまった。
    杉村三郎を小泉孝太郎が演じて、ドラマ化もされているらしい。そちらも機会があれば見てみたいと思った。

  • 「楽園」に続いてまたやってしまった。「何かの続きであろう」なミステリー。そこそこおもしろかったけど、時々前に出た本ではどうだったんだろう?と、話がわからないところがあった。

  • 面白かったけどキレッキレッではなかった。切り口はなかなか新しかったのに消化不良気味な展開。料理にちょっと苦労したみたいな印象ですね。

  • 読了日2010/10

  • おもしろかった!
    宮部みゆき作品は、普通におもしろい。
    誰もが待っているであろう「毒」について考えさせられた。

  • ペテロの葬列よりも面白かった。。と個人的には思う。シリーズ順に読んでないのでわからない部分はあったけど読み進めるのに差し障りなし。青酸カリ殺人事件の謎解き&職場の元アシスタント(強烈な性格)のエスカレートする悪質な行動。2つの全く違う事件に主人公が首を突っ込んでしまう&巻き込まれてしまうストリー。青酸カリ殺人犯と元アシスタントの犯罪動機は全く同じだけど境遇が全く違う。一人の犯人は悲しすぎる境遇。現実に起きている無差別殺人の犯罪動機が想像できる作品でした。今回も登場人物が愛嬌のある人たちばかりだった。

  • 附属図書館にて。

    少し時間を置いてやっと落ち着いてきた。原田さんに対する描写が、身に覚えがありつらかった。バーナム効果、バーナム効果、自分を誤魔化さねば。
    もう少し頭が良かったら原田さんのように行動に移してしまえるだろうか。その方が。

  • どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。それが生きることだ。財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。
    連続毒殺事件に祖父を殺された少女と私が
    人間の毒に立ち向かう物語



    なんとなく前前から読んでみたいものではあった.

    今回は
    そんなにむちゃくちゃビックリ新事実ドンッドンッみたいなのはなかったけど。

    (それでも夢中になって500ページ一気読みしたけど)

    (ビックリはしんかったけど、さすが宮部さくひん、、、。みたいなんはあった)

    最初から出てくる

    原田いずみ


    ってキャラが


    私には○○ ○○○さんにしか思えなかったのですが(怖くて全部伏せ字)


    いやはや

    こんな身近な人と重なるって、、、、どーよ。


    ちょっと、怖いわよ。



    もう、物語半分
    原田いずみ半分ですよ。


    だって、私の中の原田いずみの顔はあの人やったけんね。
    (恐ろしや)

  • 「杉村三郎シリーズ」の第二弾。連続する毒物殺人事件に関して、人間の内にある「毒」が罪を犯してしまうことを描く。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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