魔女は甦る

著者 :
  • 幻冬舎
3.30
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  • (43)
  • (10)
本棚登録 : 860
感想 : 185
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344019829

感想・レビュー・書評

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  • 知人に勧められて初めて中山七里さんの本を読みました。
    情景描写と登場人物の描き方が好き。

    犯人については途中からなんとなく予想はついてしまった。
    結局解決したことよりもしなかったことと失ったものの方が圧倒的に多いという後味の悪い終わり方だったけれど、嫌いではないです。

    読み終えてからふと電線にとまるカラスを見て、彼らって結構大きいな、としみじみ思いました。

  • すっきり完結!という話ではなかったですが、一気に読めました。渡瀬班長がいいキャラ。

  • クラッシック音楽を描くのをホワイト七里とすると、本作はエロ・グロ・暴力を描くブラック七里だ。なんとも悲惨な犯行と思っていたらとんだ結果になってしまったが、もう少し救いのあるものに出来なかったのかしら、なんとも後味の悪い物語になってしまった。やはり警察小説になると渡瀬が出て来るが、この著者の作品は手塚治虫のスターシステムのような感じで登場人物が出てきて、作品作品の繋がりも楽しむことが出来る。

  • ずっしりと重いテーマですがよみごたえあり。事件のその後は読者のご想像にお任せタイプで終了しているのでモヤっと感あり。

  • うっ…思った以上のグロさ…なかなかキツイ。
    ストーリー展開は興味深いんだけど、つらくなるレベル。

  • グロい。
    でも引き込まれる。
    個人的には、ラフマニノフよりも
    ぐいぐい読めたかなー

    と。

    でも、グロ過ぎて受け付けない人も
    多いかもしれない…

    読んでいて、ああ、この人
    化学とか製薬業界に詳しくないんだろうなー

    という感じがしてしまったのは残念でした。

    あと、後半の戦いとか、ちょっと
    くどかった…

    そして、救いのない終わり…
    どよーーん、としてしまいました(・・;)

  • 1日で読破した。前半はかなりのスピードで読み進めることができたが、後半になるにつれ、スピードダウン。読んでて、スプラッター映画でも見てるんじゃないかっていう残忍な描写だったから。まさか人間の創ったものが生態系を経由して(烏という容疑者を介して)人間を殺めるというのは全く予想がつかなかった。中山七里氏にしては珍しくラストが小康状態では無かった。あれは…烏との一騎打ちで両成敗って事でいいのかな?若干消化不良。この作品もだったけど、中山七里氏の作品は何処か現実味を帯びていて、此方側もそれを意識せずして読めない。それ故、読後もずっと心臓に汗かきっぱなし笑 印象的だったのは、捕食以外の目的で同種族を殺すのは人間くらいだ、っていう台詞。自己嫌悪になるね。

  • 物語に入っていくまでちょっと時間が掛かった。最初からグロい。今まで読んできた中山作品とはまた違った感じだった。ミステリーというか、ホラー寄り。でも、終盤の文章力は圧巻。表現がすごすぎて、珍しく映像で見てみたいと思った。いや、実際映像化されたらちょっとグロくてやっぱり見ないんだろうな。後味はあまりよくない作品だったが、続編があるとのことなので、こちらも読みたいと思う。

  • 図書館で借りた本。
    ある日、閉鎖された製薬会社の研究施設付近で見つかったバラバラの他殺体。獣に荒らされていて原型をほとんどとどめていなかった。所持品から身元はすぐに確認され、閉鎖された製薬会社で働いていた元社員だということと、この製薬会社で研究されていたのが、麻薬の一種だったことなどを突き止めたが、誰が何のために被害者を殺したのかわからないでいた。

  • (2016/11/18読了)
    死体の様子や、取り巻く人達の過去など、あまりにも劇的なので、共感は全くなく、娯楽作品として読んだ。ドラマチックすぎて、アメリカの映画を観ているような感じ。
    星4つはおまけ。

    (内容)
    埼玉県の長閑な田園地帯で、肉片と骨の屑のようなバラバラ死体が発見された。被害者は現場近くにある製薬会社・スタンバーグ製薬に勤めていた桐生隆。仕事ぶりも勤勉で質素な暮らしを送っていた青年は、なぜ殺されなければならなかったのか?埼玉県警捜査一課・槙畑啓介は捜査を続ける過程で、桐生が開発研究に携わっていた“ヒート”と呼ばれる薬物の存在を知る。それは数ヶ月前、少年達が次々に凶悪事件を起こす原因となった麻薬だった。事件の真相に迫るほど、押し隠してきた槙畑の心の傷がえぐり出されていく。過去の忌まわしい記憶を克服し、槙畑は桐生を葬った犯人に辿り着けるのか。

    (目次)
    1.魔女の末裔
    2.魔女を狩るもの
    3.魔女の下僕

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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