魔女は甦る

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 859
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344019829

感想・レビュー・書評

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  • 穏やかな田舎町で発見された惨殺死体。

    過去の過ちをずっと心に抱く刑事たち。
    被害者となった男の地獄のような過去。
    彼が、勤務していた製薬会社の裏の顔。
    即効性なのに依存症がほとんどない、そして、攻撃本能を増大させる、ヒートという薬物。

    怖い話だった。そして、グロい。
    人間が意識している悪。無意識の悪。
    化学の脅威。
    最後まで読んで、結局、誰が殺されたとか誰が犯人だとかどうでもよくて、人間ってものが本当に嫌になる。
    これには、続編があるらしいけれど、どうなるのか気になった。
    もう、拡散されたヒートはどうにもならないだろうし、バイオハザードの世界しか思い浮かばないけれど…。
    本当に闘うべきなのはそいつじゃないんじゃ…と思ったラストだった。

  • 図書館で借りる本ないな〜と思いながら手に取ってみた。あまり期待せず普通の推理モノかと思って読み始めたら…かなり予想外の展開になり面白かった。
    グロテスクなのは平気だし気持ち悪くなることもなかったけど、想像すると痛そうだなって描写は後半てんこ盛り。
    どうやら続きがあるみたいなので今から読むのが楽しみ。

  • これでもか、というくらいの過激さとグロテスクを詰め込んだ作品。肉と骨だけになった製薬会社社員の死体が発見された。猟奇殺人と製薬会社の秘密など一気に話が進んでいく。ホラーの不気味さも醸し出してくる。最後はもう本当に壮絶な戦いが繰り広げられ、怒涛の展開で一気読みでした。

  • 『ヒートアップ』からのこの作品。閉鎖された製薬会社の研究所近くで起こった猟奇殺人、被害者は元社員だった。埼玉県警の槙畑は捜査を進め「ヒート」と呼ばれる麻薬の存在を突き止める。被害者の元恋人と研究所へ向かうが…。後半、ページをめくる手が止まらなかった。すごい作品だ。

  • うむむ…。

  • 2022年4月30日
    まさかの犯人。
    自分もヒートにやられてしまう。
    たいそうな怪我。
    目玉。
    科学の研究って恐ろしさを孕んでいる。
    連鎖は思わぬ速さで蔓延する。
    現実にも起こりそうなヒートだ。

  • んー、、、これはなかなか、、、
    文章が長い、のでいつもの中山七里作品よりも読みにくい印象を受けました。
    あと全く救いようのない話。どんでん返しが醍醐味の中山作品にて、これはなかなか後味が悪い。
    ありとあらゆる残酷さを兼ね備えた作品でした。。。

  • 後半、研究所?の中の戦いが長過ぎて飛ばし飛ばし読んでしまった(-_-;)
    ちょっと苦手かな

  • ヒッチコックしか思い浮かばない。
    ラストはどう読み取るんだろう?残りの片目もやられた?死んだ?
    8歳って小学2年、クラスメイトからの虐めそこまでする?週刊誌の内容を熟知?ちょっとこのあたりは盛り盛りし過ぎ感があった。
    続編的なのがヒートアップらしいが随分前に読んでしまっていた。だいぶ感じが違うような⁈

  • 殺人鬼カエル男の次にこれを読了!
    時系列的には古手川が配属されて1年目あたりに遡ります。まだまだ古手川さん若いし、軽い!

    内容は、後半に進むにつれ、どんどん加速。
    読みながら、自分も駆け出したくなるような、焦りと、好奇心が増していく。

    うん、この作品後の諸々が非常に気になる。

    中山作品の終わり方は、読者の余韻とその後の展開の妄想を非常にたくましくしてくれる締め方なので、話がクロスしていようがいまいが、他の中山作品をすぐ手に取りたくなるという…中毒性が高い。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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