魔女は甦る

著者 :
  • 幻冬舎
3.30
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本棚登録 : 859
感想 : 185
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344019829

感想・レビュー・書評

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  • 真相がわかってから表紙の絵を見直すとぞぞぞぞーっとする。途中で真相がわかって怖くなって、ラストまで読んでも救いがなくて絶望。面白いんだけどね、救いがないから辛い。でも現実にこういうことってありえなくもないのかもって思うとなおさら怖い。ヒッチコック映画の『鳥』みたい。2012/056

  • 「ヒート」と呼ばれる新型麻薬と巨大製薬企業の深い闇に、埼玉県警の渡瀬、槇畑、警察庁の宮條が挑むサスペンスホラー。全体的に残酷描写が多く、陰鬱な印象でした。事件の解決と言うよりは、解明が目的です。家族を殺され麻薬犯罪とその犯罪者を憎悪する宮條は凄味がありました。しかしナチスと組んで人体実験を繰り返してきた製薬企業はまさしく魔女。ヒートが与える影響力にぞっとしました。槇畑と美里が無事助かって欲しい、と最後は祈るような気持ちでした。「カエル男」の古手川刑事も出てきましたが、青二才で、道化でしたね。

  • 埼玉県の沼地で細切れになった死体がみつかった。鑑識が難しい中、所轄の槇畑と警察庁の宮條が捜査を始めるが、立ちたかどる敵は意外なもので…
    ヒートアップの前作。
    私は順番を逆に読んでしまったが、順番通り読むことをオススメ。

  • 帯コピーで煽られて読んでみました。
    (満足度が得られる成功率5割ですけど・・・)

    「僕は魔女の末裔です」
    若き製薬会社員は、謎めいた言葉を遺しバラバラ死体になった。
    「このミス」大賞作家が贈る、恐怖と驚愕に満ちたラストへ突き進む傑作ミステリー

    この帯コピーは正解でした。
    購買欲を煽るだけの誇大宣伝コピーで失敗してるので、
    疑心暗鬼になっていたけど、満足いく作品に出会うと
    また信じてもいいかも・・・ってなっちゃいます。

    惨殺体の発見から物語が始まります。
    捜査する刑事の内面の葛藤や過去のトラウマを織り交ぜながら、
    事件の真相に迫っていく。
    人物の過去や性格を明らかにする事で、
    徐々に事件の様相が変化し、最終的に全く違った物が浮き出てくる。
    やがて、その全貌が姿を見せる。

    最後の最後まで楽しめる作品に久しぶりに出会ったような気がします。
    この読み終わった感じは「夏の災厄/篠田節子」を
    読み終えた感じに似ていました。
    何がどう似ているのかを書くと内容に触れてしまうので、
    あえて書きません。それは、読んでからのお楽しみなので・・・

  • 期待したほどではなかった…。
    出てきたものが、悪の経典をなんとなく思い出させた。全然似てないんだけど。

  • ハラハラする展開でした。想像するとほんとに恐ろしい。それから登場人物たちの抱えているものが重い。

  • 中山先生の作品としては、珍しくファンタジー要素が多めかなと思います。渡瀬と古手川のコンビも登場しますが、メインは槙畑刑事。彼の熱さは良かったのですが、ラストは後味の悪さが残りました。

  • ん〜、これバイオハザードみたいだな
    面白かった

  • トラウマ一歩手前レベルの胸糞展開。
    夢に出てきそう。
    もちろん悪夢のほう。
    ミステリとしての意外性もグッド。

  • グロい、上にしつこい。
    中山七里作品は好きだけど、これは読まなくてもよかったかな。。。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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