- Amazon.co.jp ・本 (549ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344401303
作品紹介・あらすじ
妖精フィツとの突然の別れから一年、十四歳になった少女ペチカは大都市パーパスで暮らしていた。初めて幸せを手にしたかに見えたペチカだったが、世界の最後を告げる「妖精の日」はすぐそこまでやって来ていた…。すべてが崩壊へと向かう中、始まるペチカの最後の旅。そして感動のクライマックスへ!各誌紙で絶賛された長編冒険ファンタジー。
感想・レビュー・書評
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上下巻読了。
向山貴彦さん。初読み。ブクログのレビューを見て手に。
なんて骨太なファンタジー!!見事でした。
子供から大人まで、きっと誰でも楽しめる。
10年おきくらいで読み返していきたい。きっとその時々、感じることが違って面白いだろうと思う。-
kumi110さん、こんばんは♪
お久しぶりです。
いつもたくさんの花丸をありがとうございます。
このお話、いろんな意味で「す...kumi110さん、こんばんは♪
お久しぶりです。
いつもたくさんの花丸をありがとうございます。
このお話、いろんな意味で「すごい」ですよね。
読み始め、周りから虐げられても心優しい健気な女の子なんだろうなと、
ステレオタイプなキャラと流れを予想していたら・・・
ペチカ、酷い・・・猫ちゃんがっ(:_;) ですし(笑)
フィツも意外に役立たないというか傍にいないし、
ルージャンはなかなかペチカに会えないし、
なにより追っかけてくるおばさんが怖くて怖くてたまらないっ!!
いろいろ衝撃を受けたファンタジーでした。
でも、たしかに何年かおきに読み返したくなるようなお話だと私も思います。
ぶあついので気合が要りますが(^^;)2014/03/24 -
お久しぶりです。
こちらこそありがとうございます。
九月猫様のレビューいつも楽しみにしております。
ほんとに!!
色々と衝撃的な...お久しぶりです。
こちらこそありがとうございます。
九月猫様のレビューいつも楽しみにしております。
ほんとに!!
色々と衝撃的なファンタジーでした。
そして、私も分厚さに躊躇して積読状態が長かった可哀想な本でした…(笑)2014/03/29
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ヤバイです。この下巻だけで3回以上は泣きました。それぐらい感動します。ペチカが成長していく所も良いです。本当に心に残った作品でした。
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よかったね、ペチカ。
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成長した少女ペチカは幸せを掴んだようにもみえるが、心の底では納得していない。離れ離れになっていた妖精フィツと苦難の末に再開するが、世界の終わりを告げる「妖精の日」が始まってしまう。
結末は妖精レベルでは何ということもないのだろうが、人間レベルとしては涙を浮かべて読まざるを得ない。
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光をモチーフとしたファンタジー、やっと見つけた。宝物だ。
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妖精のフィツとの別れを乗り越えて、新しい生活の中で幸せを掴みつつあるペチカ。しかし伝説に過ぎなかった世界の終わり、妖精の日はすぐ近くまできていた。向山貴彦さんの小説。
冒険と成長、善と悪、命、といった童話らしい要素がたくさん詰め込まれていたなぁと思いました。ペチカとイルワルド、フィツとヴォーといった関係性や、旅するおばあちゃんと守頭も少し普通ではないような感じの善と悪の魔女といった関係性にも思えて童話っぽさを感じました。
ペチカは上巻のあらすじでまで「性格の悪い」子とされていますが、閉鎖的で小さな村でみんなからずっと虐げられていれば、至って普通の反応としてそうなると思いました。広い世界への旅立ちと新しい出会いは大切なことだなと思いました。
写真を探しに行く場面や守頭がワープのような移動をしている場面など、なんでそうなったのか少し引っかかる部分もありました。しかし上巻でも特に印象的だったペチカとフィツの仲直りの場面をはじめとして、旅の中で積み重なっていった出会いと出来事が大きな感動に繋がっていく感じがとても好きでした。 -
主人公、ペチカにとってあまりに酷なことばかりで、はじめは読んでいて心苦しくなることが多かった。人のやさしさを素直に受け入れられるようになってきてからの成長が著しい。
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「童話が人間の集合的無意識からもたらされるもの…」
という解説の一節が興味深い。
本作品が不特定多数の人間によって書かれたものでは多分ないし、
宮部みゆき女史の『英雄の書』にある、物語が産まれ回帰する“無名の地”から
生まれたわけでもないだろう。
血の通った人間が書いている以上、物語は現実世界と、
そしてそこに生きる人たちと繋がっているんだなと教えられる。
本作品は決して商業的に書かれたものではなく、
作者が本当に書きたい話を書きたいように書いたと思う。
それゆえ、より強く現実世界との繋がりを感じることが出来た。
フォロワーが別作品のレビューで同じようなことを伝えているけど、
その捉え方ってなかなか鋭いと思うし、そう考えられる洞察力に感服しきり。
(これは解説者に対するレビューだな)
こちらの作品色々な場面で色々な感情が揺さぶられますよね…、私も体力気力がある時でないと読めないという点凄く分かります...
こちらの作品色々な場面で色々な感情が揺さぶられますよね…、私も体力気力がある時でないと読めないという点凄く分かります。
同じくこれは持ってなくちゃいけない本だと購入しました。
著者の方、お亡くなりになられたんですか…ガツンと来ましたが、知れて良かったです。
読む本は図書館で…の習慣で育ったため、出逢って気に入った本を手に入れようとしたら既に絶版…という目に何度も...
読む本は図書館で…の習慣で育ったため、出逢って気に入った本を手に入れようとしたら既に絶版…という目に何度も遭っていたので…書店の店頭で、ものすごくホッとしたのを思い出します。
何十年も経ってから、ブクログのおかげで感動と衝撃を思い出し、また作者が既に逝去されていることを知り、今でもまだ、この本に新しく出逢っている人がいるんだ…と、驚きと感謝と不思議のいりまじった気持ちになりますね。