成功のコンセプト (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344414006

感想・レビュー・書評

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  • 楽天創業期から今までの会社のできかた,三木谷さんの考えがよくわかる。三木谷さんが考える楽天急成長のひみつが,5つのコンセプトにわけてかかれている。

    三木谷さんは全体を俯瞰する能力が優れていると思った。現在を把握して未来に拡張する。

    見城さんの本の後によんだからか,少し特徴が薄く感じてしまったが,この本にビジネスで生きていく上での大切な要素がたくさんつまっている。
    なにより,楽天という企業についての理解が深まった。


    1,常に改善
    カイゼンという言葉はいまや英語にもなっている。常にカイゼンし続けるというのは日本独自。

    石ころの話は面白く納得できた。
    そこらへんの石ころでもずっとおいておけば愛着が湧くように,仕事の仕方にしてもずっと同じだとそれが定着する。たとえベストなやり方ではなくても。なので,常に疑い,自己否定し,カイゼンを目指す。

    目標設定は絶妙な位置にある”月”。達成できなければ意味がない。
    アスリートはできたかできなかったかで,90%達成という概念はない。
    ※やはりプロセスは二番手。

    2,プロフェッショナルの徹底
    仕事を楽しみながらやる。
    ※…見城さんと逆
    属するところが問題ではない。どれほど付加価値を生み出しているのかが最も重要という価値観
    ハーバードMBA 留学
    成功体験が人をプロフェッショナルにする

    3,仮説→実行→検証→仕組み化
    そもそも論

    4,顧客満足の最大化
    楽天は情報格差を破壊したもの
    誰かのためになっているという実感がエネルギーを生み出す

    楽天はゴミを自分達で掃除する
    これは当事者意識を高めるため。

    5,スピード!!!!
    三ヶ月の目標ならたいてい一週間でできてしまうことがおおい。無駄をへらす
    ※これはすごい



    <楽天急成長のひみつ>
    ・便利を犠牲にしてでも、個性をまもる。いつまでも同じ道がつくのづくのは楽しくない。画一化が進む社会だからこそ多様化を

    ・当時としては異例な、入会金無料、月額後万。
    ユーザーとのコミュニケーションはクライアントに直接させる

    ・アービトラージ

  • 2011.12.19読了

  • 三木谷社長
    阪神大震災から、人生は一度しかない。だからこそ何かを成し遂げたいと思う。世界が無常であることをいつも心に刻んでおかなければならない。自分を叱咤するためにも未来に適応するためにも。
    ①常に改善、常に前進。

    ★幸運はチャンスと準備の交差点。
    ★人間の力=実力、能力、潜在能力。
    社員の一人一人があと10パーセント自分の潜在能力を引き出したら、いったいどういう企業になるか。考えただけでワクワクする。楽天はそういう企業のモデルになるつもり。自分たちが成功モデルになってほかの企業にもそういう文化を伝播させたい。楽天という企業を通じて世の中を変えるという冒険に挑んでる。
    p62の値上げ交渉の話。説得して歩いた、というのが納得。
    世界一のインターネット企業という名前の月が。
    ②プロフェッショナルの徹底。
    三木谷さんの欠点に共感。
    目標さえあれば他のすべてを投げ捨ててでも突き進むことができる。窮地に陥れば陥るほど俄然やる気が湧いてくる。けれど、これが最大の欠点なのだが仕事が軌道に乗ってしまったらすぐに興味を失いかねない。義務感だけでは仕事に集中できない。極めて飽きっぽい。そういう意味ではかなりの無責任。平和な時は役に立たない、乱世でしか力を発揮しないタイプ。
    ★インターネットの分野なら今後どこまでも可能性は
    広がる。事業の内容もどんどん広げていくことができるだろう。そしてその競争は熾烈を極めるはずだ。だからこそインターネットビジネスなら、こういう僕でもいつまでも飽きずに取り組めるはずだ。
    ★人は誰のためでもなく、自分の喜びのために仕事をすべきだ。
    ★廊下の雑巾かけにも喜びを見出せる人が、僕は真のプロフェッショナルだと思う
    ③仮説→実行→検証→仕組化
    ◎ウェブだからできるユーザーと出店者の、メールを通じた直接対話。ただの買い物ではなく、コミュニケーション。→とでもいい話だ。リアルとウェブ。どっちのコミュニケーションもありなんだ。コミュニケーションを取り戻したいという人の潜在的な欲求不満が、楽天の急成長の裏に隠された秘密。

    ※三木谷社長が、色々なことをスポーツにたとえているのが印象的。
    ★ショッピングモールの将来は明るいという判断をしたのは、通販業界のコスト構造を調べて見えたから。他業種で応用できるフレームワークをみつけること。
    →横展開ってやつ!
    ★旅はインスピレーションの源。
    多種多様の文化と伝統があり、それぞれの文化圏には独自のビジネスが存在。
    ★三木谷社長のいう、仕組み化をやってきた。難しさもよくわかる、、、。ほ

  • 「成功の法則92ヶ条」は9月のビジネス読書会の課題本
    「成功のコンセプト」は私がプラスして読んだ本

    正直言うと、私は三木谷さんの顔が得意じゃない(苦笑)
    (御本人、家族のみなさん、ファンのみなさん、ごめんなさい)
    あのギラギラした感じが苦手・・・
    だから?楽天もそんなに利用しないし、野球チームも応援しないし
    ましてや著書なんて本屋さんで手に取ることもなかった

    この本の帯に三木谷氏の顔写真がデカデカと載っていって
    「あぁぁ・・・」ってカバーを外して読んだ(笑)
    ただね書いてあることは顔の拒否反応とは違って、結構好き(笑)
    ここまでストイック、自分に対しても人に対しても・・・
    カウンセラー目線で見たら「離職率ってどれくらいだろ?」って知りたくなった
    メンタル不調者どのくらいかな?いや、待てよ・・・不調になったら切るのか?

    2冊ともキーワードは「成功」
    ビジネス読書会のメンバーでこの成功・成功って言ってるところがイヤだったって意見も
    あったなぁ~確かに・・・
    成功って誰にとっての成功なのか?どう評価して成功なのか?
    難しいしね・・・

    私は何で彼がこんなにストイックなのか、このモチベーションはどこから来るのか
    それが気になっていた
    それで「成功のコンセプト」も買ってみた
    2冊に書かれてある出来事
    これが三木谷氏を突き動かすものなんだろうなって、何となく推測してみた
    1995年に起きた阪神淡路大震災
    この震災で三木谷氏は叔母夫婦を亡くした
    「そこで人間の命がいかに簡単に奪われるものかを思い知った。自分もいつかは必ず死ぬという
    ことが、ごく自然な現実として心に染み入ってきた」(「成功のコンセプト」より)

    ここなんだろうな、きっと・・・
    創業者としての強いモチベーション
    今それは「カリスマ経営者」とかって言われ方をすることが多いけど
    カリスマ亡き後も企業は継続して社会に残らなければならない
    そのことについても「しくみ」として語られている

    正直まだ顔は苦手だけど、この本に書かれてあることには頷けることが多かった
    頷いてるだけじゃなくて私なりの実践もしないとね!

  • やっぱ成功してる人って頭いいんだなー!文章うまいし説得力ある。
    まんま実践できたら苦労しないけど。実践しようとする努力はできるよね。
    モチベーションあがる。

  • ダーウィニアンアプローチと改善しながら勝つまでやるやり方
    ライト兄弟から58年後にアポロ
    仕事を面白くするのは内容より目的
    廊下の雑巾がけにも喜びを見いだせる人がプロフェッショナル
    楽天技術研究所:アカデミックな領域の研究をビジネスに応用するまでのタイムラグを短くするため
    食べていくために自分の時間を切り売りしていたら、人生なんてあっという間にすぎてしまう

  • 今日レビュー書いとく事に意味があるのかな、と笑。

    章立ては、楽天のクレドカードに書かれている5つのコンセプトと同じ。

    1. 第1のコンセプト 常に改善、常に前進
    2. 第2のコンセプト Professionalismの徹底
    3. 第3のコンセプト 仮説→実行→検証→仕組化
    4. 第4のコンセプト 顧客満足の最大化
    5. 第5のコンセプト スピード!!スピー!!スピード!!

    となっている。
    このシンプルな5つのコンセプトを忠実に、ストイックに実行する事がビジネスにおける成功への最良の経路という事なのだろう。

    基本的に、創業以来楽天のコアであり続ける市場事業の事について書かれている。楽天市場が目指すのは旧来の購買行動にコミュニケーションという付加価値を付け、買い物をエンターテイメント化して顧客満足を最大化する事。
    ◇ユーザーときちんとコミュニケーション(中略)ある意味でこれが楽天市場のいちばん革新的なポイントp110

    また、三木谷の「インターネットによって世の不平等を解消したい」という思いが汲み取られ、そこには大いに共感した。
    ◇世の中にはそういう不条理がたくさんある。不条理に対して怒る人が増えれば、もっと早く世の中は変わると思うのだが。p054
    ◇インターネットを使って条件的に弱い立場にある人に力を与えること、エンパワーメントすることが楽天の使命なのだp138,139

  • 読書メモまだ

  • 起業はじめからのストーリー。「自分もいつかは必ず死ぬ。人生は一度しかない。だからこそ何かを成し遂げたいと思う。」とは奮えるコトバ。平行で読んだ、ファーストリテイリング社柳井さんの著書と比べると、よりベンチャー精神なイケイケどんどん!って感じが伝わる文章。

    「リスクとって失敗する」「スピード」と「不可能なくらいの高い目標」ってのが、両著で共通。

    ベンチャー精神ってのがこれそのものなんだろうな。

  • とっても読みやすく、素晴らしいことが書いてます。是非読んでください。
    改善
    プロフェッショナル
    仮説
    顧客満足
    スピード

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著者プロフィール

三木谷浩史(みきたに・ひろし)
1965年神戸市生まれ。88年一橋大学卒業後、日本興業銀行に入行。93年ハーバード大学にてMBA取得。興銀を退職後、96年クリムゾングループを設立。97年2月エム・ディー・エム(現・楽天)設立、代表取締役就任。同年5月インターネット・ショッピングモール「楽天市場」を開設。2000年には日本証券業協会へ株式を店頭登録(ジャスダック上場)。04年にJリーグ・ヴィッセル神戸のオーナーに就任。同年、50年ぶりの新規球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)誕生となるプロ野球界に参入。11年より東京フィルハーモニー交響楽団理事長も務める。現在、楽天株式会社代表取締役会長兼社長。

「2014年 『楽天流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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