結婚しなくていいですか。: す-ちゃんの明日 (幻冬舎文庫 ま 10-4)

著者 :
  • 幻冬舎 (2010年8月5日発売)
4.01
  • (217)
  • (299)
  • (162)
  • (18)
  • (3)
本棚登録 : 2816
感想 : 211
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (129ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415249

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 失礼ですが、益田ミリさんの“すーちゃん”の漫画、気楽につまめておやつみたいな本。じっくり読みだしてなかなか前へ進まない本に出合った時、気分転換にソファに寝ころびながら読む本。

    ある日のすーちゃん
    ・どうせ使い切らないだろうな~と思いつつブルーベりージャムを買った。
    「このジャムはオシャレな生活への入り口?」
    ・落ちていた一円玉を拾わなかったことにもやもやした。
    「わたし何サマだ」
    ・クリーニンング屋さんに行くたびに
    「もう大人なんだ」と思う。
    ・撮った写真をアルバムに貼らなくなったと思った。
    「思い出が雑になってきたな~」

  • 一人者で老人になったら・・・、というフレーズが何度も出てくる。でも、結婚してても子供がいても同じだと思う。
    「頼れる夫」「頼れる子供」ばかりがいるわけではない。
    さわこさんのおばーちゃんみたいに寝たきりになる「夫」やずっと面倒みないとならない「子供」がいる可能性だって十分にありうる。一人の方がいいとどれだけ思うかしれない。
    一人だったら、少しでも、今だけでも「泣ける」のにって思うかもしれない。
    結局まいちゃんみたいに、「分岐」に思いをはせて生きていくしかない。
    すーちゃん、保留ボタンは押しっぱなしでいいんだよ。

  • 結婚していない人はなぜか「結婚できない人」というレッテルを貼られて、自分自身もそんな気持ちになって。。それも一つの選択なのにね。
    結婚して妊娠したまいちゃんも、“選ばなかったほうのじぶん”について考えている場面がよかった。結婚してもしなくても、みんな同じように不安なんだな、と。

  • 何となく自分の中にある不安と、それと共に生きることが描かれていて、全く自分と違う人、状況、人生なのにどこか既視感があって不思議だった。さくっと読めるけど、じんわり心に残る素敵な本だと思った。

  • 女として自分が選んだ道と選ばなかった道。考えてもどうにもならないけれど、もしもを考えてしまうな。

  • すーちゃんの空気感がすごく好きです。同じ悩みに共感したり。ちょっと慌ただしい毎日に息苦しくなってきたときに手に取ります。共感できる人は多いんじゃないかなぁって思ったり。職場の女性の先輩にオススメとして紹介されました。

  • ー鈍感な言葉に傷つくことができるあたしでいたいー

    男と女、既婚と未婚、母と娘、無職と有職。
    いろんな価値観の違い。
    なってみないと分からないし、後悔もできない。

    人から見たら贅沢な悩みかもしれないけれどね。


    それでも私は、
    ーたくさん考えたおばあさんになるのだ〜ー
    というすーちゃんの言葉がとても好きだ。
    たくさん考えて、歳をとろう!

  • 他の2冊でもかなり大きく扱われていた結婚の問題がタイトルに…。
    貸してくれた友人に何て感想を伝えたらいいのやら。

    なんかもうここまでくると憂鬱ですね。
    初対面で勝手に結婚相手としての審査にかけて、その合否を露骨に出してくる人がいますが、迷惑極まりなく、気持ち悪い。
    やめてほしい。
    やめましょう。
    初対面でいきなりあなたとの結婚を望んでいる人はいないということに気付いてくれ。

    さわ子さんの「あいつ やめとこ」に激しく同意。

    結婚すればこの煩わしさから解放されるのかなと思ったら、なるほどそれは楽だと考えてしまう私もきっと十分病んでいる。

  • すごいタイトル。
    数冊まとめて買ったから大丈夫だったけど
    これ一冊レジに持っていくのは勇気がいるな・・・

    自分の中のモヤモヤした気持ちが、
    こうやって活字になっていることが
    同じように考えている人がいるということが
    すごく励みになります。

    すーちゃんと妊婦のまいちゃんがランチする話がすごくいい。
    ちょっと自分の話になるけど、
    友達が結婚したり妊娠したりするとさみしくなる。
    心100%でお祝いできない自分が嫌になる。
    その子を嫌いになったわけでもないし、ずっと友達でいたいのに、妬みの気持ちが大きくなっていつか会うのが嫌になってしまうんじゃないかって思ったら、今のうちに距離をおこうとしてしまう。
    相手に何の罪もないから、余計きついんだなー。
    こういうことを結構な回数経験してきた私は、最初のころより成長できているんだろーか。

    すーちゃんとまいちゃんはお互いに思いやっていて
    だんだん離れていくことを予感しながらも、それをしっかり受け止めている。
    素敵だな。

    以下、覚え書き↓

    「老後が、遠い未来が
    今ここにいるあたしをきゅうくつにしている」

    「お腹に赤ちゃんがいる人に他の話をするのも失礼なのかなって、赤ちゃん中心の質問ばかりしてしまう。
    そしてそんな状況に、ちょっと疲れているあたしがいる。
    まいちゃん、ごめん、
    興味あるふりして」

    「でも、会っておきたかったんだ、すーちゃんに。
    今のあたしで」

  • 「すーちゃん」に引き続き、こちらも文庫で購入。
    「すーちゃん」のその後、ですよね。

    今度はさわ子さんが登場しますが、
    またしても、今度はさわ子さんになんとなく
    ほろっとさせられます。
    「あーわかるわー」

    それはついこの前まで、実際わたしもそうだったからかもしれません。

全211件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。イラストレーター。主な著書に『欲しいものはなんですか?』『みちこさん英語をやりなおす』『そう書いてあった』『今日の人生』『しあわせしりとり』『すーちゃん』シリーズ、『マリコ、うまくいくよ』『僕の姉ちゃん』シリーズ、『スナック キズツキ』『ツユクサナツコの一生』『ヒトミさんの恋』『ランチの時間』等がある。

益田ミリの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×