もぎりよ今夜も有難う (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344422308

感想・レビュー・書評

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  • 片桐はいりさんの印象が変わった。
    この人、只者では無いぞ
    (それは見た時から感じてたけど)
    映画と映画館に対する愛に溢れている。

  • 本人曰く、特殊俳優というジャンルの役者さんである、片桐はいりさんの映画館に関するエッセイ。そう、映画に関するエッセイではないのだ。
    彼女は私より一世代上だが、彼女の気持ちはよくわかった。おそらく私の母の世代のほうが、青春イコール映画館のような思い出があるのではなかろうか。でも、東京で青春時代を送らなかった人はあまり共感できないかもしれない。
    著者は、映画館出身というほど映画館でアルバイトし、銀座の仲間とともに過ごした人生。全国各地の老舗映画館が次々と消えていくことに心を痛めている。映画雑誌でのエッセイが本になったものだが、いろいろな企画から、各地の映画館を訪ね歩いて、その町と映画館の関係や、そこにまつわる人々をうまく書いてある。
    文章が癖がなく、読みやすい。私はテリトリーが新宿だったが、ぴあをめくりながら映画館を探した学生時代を思い出しながら読んだ。

  • 世代は違えど元銀座界隈の映画館アルバイターとしては懐かしい限りで、笑いあり涙あり。映画と映画館への愛がそうさせるのかそれとも著作3作目ともなると文章も磨かれてくるのか、ウィットがきいていて豆知識もあって本当に面白かったー!はいりさんの目で切り取る世界本当に大好き。映画とお芝居で学ばれたこと、気取らず明るく、まっすぐ優しいお人柄がにじみ出ていて素敵だなって思います。あの褪せない目のキラキラはここからきてるのだなぁと思う。また、本出してくれないかなぁ。いやー、好きだ。

  • はいりさんの映画愛、映画館愛がひしひしと伝わってくる。「劇場が呼吸をしている」という表現も凄い。映画館のあの重たい扉がばこばこ揺れるほどの人々の笑い声、どよめきをわたしも感じてみたい。
    地元の話も出てきて嬉しくなった。

    コーラが飲めないから、コーヒーとポップコーンでわたしも映画を観に行きたいと思った。

  • 原田マホ『キネマの神様』の文庫版の解説を執筆されているにを読んで、本書を購入。片桐はいりさんが、「キネマ旬報」に連載されて映画館にまつわるエッセイ集。ウイットも効き、ユーモアも交え、秀逸な文章。

  • 片桐はいりさんが映画タイトルに因んだテーマで もぎり時代の体験や 旅先での映画館を訪れたエッセイを集めた1冊。

    埼玉の深谷シネマ、長野の相生座、キネカ大森などの映画館も出てきて ニコニコしながら読みました︎☺︎

  • 誰かと映画館で映画を共有するのってやっぱりいいな~と思った。
    入替制じゃない映画館で立ち見…小さい頃に父と一緒に行った記憶あったな。
    もぎりたちの日常というか、映画館が住処みたいになっている感じが面白くて、羨ましい!はいりさん知れば知るほど魅力的な方だわ。。

  • はいりさんのもぎりエッセイ
    原田マハさんの『キネマの神様』の後書きではいりさんが映画について書かれてて、このエッセイの事もあったので読んでみたいなぁと思ってその流れで購読。
    面白い。
    はいりさんのエッセイは2冊目だけど、そう言えば前回読んだのも面白くて電車で吹き出しそうになったのを必死で堪えたんだった。
    心底映画好きなんだなぁって言う事が良く伝わってくるが故に、想い出深い映画館が無くなっていくのは本当に辛いだろうなぁと心が痛くなる。映画館に足を運びたくなった。から絶対行く。絶対。
    各章ごとのタイトルが映画のタイトルをもじってるのも可笑しい。最後に正解のタイトルが載せてあるのが映画愛を感じられて何とも良い。
    そして今、点線を切り取りたい衝動に駆られている。

  • ミニシアター系の映画館によく通って2本立てで楽しんでいた時期があったので、とても楽しめました。

    働く側の視点からスクリーンに映っていくことはとても感慨深いものだと思います。

    最近は映画館で映画を見ることがほぼないので久しぶりにスクリーンで見たいなぁと思えました。

  • 相変わらずはいりさんのエッセイは面白い。知らない世界のことだったが、楽しく読めた。
    有難う、有難うと言い続けたら、有難いことがかならず起きる。
    2015.9.27

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