- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344980815
感想・レビュー・書評
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【38】
中村俊輔が2008年に書いた作品。自信のサッカーへの取り組みを通じて、ビジネスマンへ向けた自己啓発のような内容。
個人的にはそこまで好きな選手ではなかったが、本作を読んで彼のサッカーへの真摯な姿勢、愚直なまでの取組に強い印象を受けた。言っても仕方のない話だけど、南アフリカでもう少し活躍させてあげたかったな、と。
~以下、メモ~
・考えることで、足りないものを補う
・細かいことを感じるか、感じないかで成長が違ってくる
・書くことの大切さ
・長期/中期/短期の目標設定
・思うようにいかないことも、誰かを悪者にして、終わらせるのではなく、未来の糧にしなくちゃいけない
・壁を越えればまたひとつ引き出しが増える
・監督の言葉はすべて自分のために言っている言葉だと思う
2011.3.16読了 -
「壁」とは常に厄介なもの・避けたいものとイメージしてしまうが、中村選手は自己成長のために「壁」をわざわざ作り上げては、それをクリアすることで己を高みに持っていったそうです。「壁」に対しての心の持ちようを変えてくれた一冊になりました。
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察知力
なにを察知するのか・・・
今置かれている環境下で
自分のなすべきことは何か?
なにを求められているのか?
なるほど、そういうこと。 -
横浜Fマリノスの中村俊輔選手の本です。
子供時代から、現在にいたるまでのサッカー観について書いてあります。
題名の「察知力」が物語るように、いろんな状況を想定して事前に準備をしてやっていくという中村選手の取り組む姿勢がわかります。
遠藤選手の「自然体」とは逆の内容ですが、二人が仲が良いとのことで、タイプが違うから相性が良いのかなと思います。
私も事前準備派なので、こちらの方が気持ちがわかります。 -
監督が代わり、サッカーが変わり、僕に対する要求やプレーするポジションが変わったとしても、引き出しが多ければ、そういう新しい状況に対処しやすいし、ポジションを得て、どんな監督のもとでも試合に出る可能性が高いんじゃないかと考えた。
どんな人にも、どんなことにも、環境にも得るものがあると考え、まずは取り組んでみる。その中ではその人、こと、環境を理解しようとする。そうすることで引き出しが生まれ、またどんな状況におかれても、対応・輝ける人材になれる。俊輔は「察知」「引き出し」という言葉を本当に良く使っていました。たった二言の中に「中村俊輔」が凝縮されていた気がするし、この言葉、理論にどうやってたどり着いたんだと思うと、常日頃から考え、悩み、それでも行動しながらその言葉の重要性を模索していた俊輔の姿が浮かんできてホロッとしました。僕もフィールドは違うけど、今置かれてる状況だからこそ、得られるものを求めて必死でがんばっていこうと思えた作品でした。 -
2008年、中村俊輔のキャリアピーク時に書かれた本。この後、わずか2年間での凋落を予想できた人がどれだけいるのだろう・・・。
それはさておき、内容としては自己啓発本に近い構成。察知力のタイトルに漏れず、要は空気を読み考えそして結果に結びつけていこうとするのが基本スタイル。近年言い訳ファンタジスタとか毒茸とかネット界隈では散々な言われようだけど、彼ほど日本人らしく等身大のスポーツヒーローってそんなにいないと思う。中田やイチローのメンタルって凡庸な人間からは憧れることはできても決して共感できない高みにあるのだもの。最もだからこそ神格化され英雄視されていくのかもしれないし、中田選手とタイプ的に近いとされている(実際は似て非なるものだと思うけど、メンタル的な高みという意味では近いと思う)本田選手も大好きな選手ですが、また同じように中村選手の人間臭さも好きなのです。 -
サッカーに超真摯に付き合っている印象の強い中村俊輔。
その彼が自身のサッカー人生における中で身に付け、今の自分を作り上げた、そして、これからも続ける上で重要な力。
「察知力」
「先を想定し 課題を見つけて、考える」という行動の基礎を実践するための力。
彼はこのように名付け意識化することによって、ただ、がむしゃらにやるということではなく効率よく成長するコツをつかんだんだと思います。
そのことと絡めて、過去の記憶が詳細に綴られているのも面白いです。