- Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
- / ISBN・EAN: 9784393332658
感想・レビュー・書評
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この「区切る」とか「区別する」ということが、情報を扱うときにとても重要なことなのです。情報というものは区別しなければ見えてこないんです。区別できていないものは、漠然として情報にならないんですね。もしここにいる一五〇人の諸君を私が区別できなかったとしたら、私にとって諸君は情報にはならない。烏合の衆である(笑)。もし諸君が、私を他の先生と区別できなかったとしたら、君たちにとって私は情報じゃない。顔も服装も何もないのっぺらぼうです。12
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「いや、よして」と「いやよ、して」とでは、意味は正反対です。でも、この二つのメッセージは情報量はまったく同じで、どこで言葉の単位を区別したか、区切ったかのちがいだけなんですね。このように情報のどこを区切るか、どこで区別するかということによって、情報の意味は変化します。もっといえば、区切りかたによって、その情報が何と関係しあおうとしているかということが変わってくるのです。14
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グレゴリー・ベイトソンという二十世紀の情報哲学の基礎をつくった科学者も、興味深いことを言った。「情報はものごとのへだたりぐあいのことだ」というんですね。15
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4期堀部さん推薦
「私は30代になってから読みましたが、世界と日本の関係について新たな発見がいっぱいでした。大学の講義をまとめたものなので読み応え充分です!」 -
17歳のためですが、大人もとても勉強になります。
世界と日本の 見方が変わる。深くなる。世界が広がり、つかめる。
そんな感覚を味わうことができました。 -
再読。多分実際は再々再読くらいです。もう何回か読んだ?
それでも毎度新鮮な驚きがあるというよりは、私までこんなに本よんでないな世界も文化も言語もわかっちゃいねーな、という自覚にさいなまれますですはい。
科学、歴史、宗教、文化などを松岡氏が自らが読んだ本をもとにモーラしようという本。正直これを理解できる17歳も大人もほとんどいないと思うけど、それでも読んでみたり、ごく一文でもふちをつかんでみたり、なによりわくわくするのが大事。
星3つは人は選ぶだろうなというのとあくまで正剛先生の考えかたのもので、癖はあるのでというところから。でもこうして網羅的な知識を伝えようとするひとの存在は大事だと思います。 -
(「MARC」データベースより)
なぜか日本人は仏教のことも、着物のことも、三味線のことも知らなくなってしまった。こういうなかで、私たちは何を感じ、考えればいいのか。「大人」は読んではいけない、足し算の文明と引き算の文化の講義。 -
人間ってなんておもしろいのだろうか!
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17歳だけが読むのは勿体ない。大人も読んでおいた方が良い。池上彰だけが知識がある訳じゃない。
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面白かった!特に第二、第三講は知らなかった事柄が多く勉強になりました。自分の不勉強を反省し、本書で薦められている古典を読みたくなった。
第二弾も出ているらしく楽しみです。 -
いい感じに松岡正剛の世界観を網羅している本である。それこそ17歳からいくつに成っても読める、松岡正剛読本という感じのもの。
正剛流の言い方をすると「本棚で横たわる本」である。