子育てはもう卒業します (祥伝社文庫)

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  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396342241

感想・レビュー・書評

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  • この人の本は、はずれがなくて安心して読めるし、明るいものが多い。
    こういうお気に入りの作家さんがいるというのは、とても幸せなことだと思う。

  • 同じ世代.同じ時代に東京で大学時代を過ごした.
    男女雇用機会均等法なんて,名目さえない時代.「女子は自宅通学に限る」…覚えがあるある.
    もっとも,自分はそういう就活からもドロップアウトしてたけど.

    3人の友人関係が羨ましい.

  • 学生時代の仲良し3人組がそれぞれ就職、結婚、出産をし、家族のことやこどもの進学、就職などに直面するリアルな物語。
    フィクションなのだが、本当に喫茶店の女性たちが話していそうな実体験そのもののようなエピソードばかりで、一気読み。
    関わりがないひとには全く面白みがないかもしれないし、これといって大きな問題は起きないので事件性もないのだが、最終的にはほっこりさせられました。

    これまで接点のなかった作家さんでしたが、『老後の・・・』と本作を読んで、彼女の作品、全部かたっぱしから読みたい!
    買うか、借りるか、迷っているところです。

  • 四大卒業した仲良し女子3人のお話。
    自身の就職から始まり。
    子供達の就職進路までの話。
    それぞれ子供を持ち、
    子育てや親などの問題を抱え。
    頑張って生きていく話。
    18歳で出逢った3人が50歳となり、
    自分を見つめ直す。
    子育てに卒業はないけれど。
    親離れ子離れを上手にやりたいなと思いました。
    そして。
    自分探し。
    まだまだ、長いこれからの人生を、
    充実した日々にするのは、
    自分自身の持ちようだと思いました。

  • ある方のブクログ本棚にあってm興味があって図書館で予約して借りました。

    面白い!
    「老後のお金がありません。」より好み。
    若干、私よりも前の世代なのかな?でも、共感することばかりでした。

    地方から上京して4年生大学に通う女子3人。
    就職活動、結婚、育児、家族、姑・・・・。

    私は1972年生まれだけど、その前後くらいなら、メッチャ共感できると思う。
    「女子社員は嫁候補」という言葉に違和感感じるのであれば、共感できないかな・・・。
    (だって今、おなじ職場で恋愛って、結構嫌がりますよね・・・)

    育児(もちろん介護も)に勝ち負けとかないんだろうな。
    でも、自分の子供には失敗して欲しくなくて、
    レールを敷きたくなるのが親心。
    いろいろ考えさせられました。

    また、垣谷氏の作品ばかりじゃなく、こういうカラーを持つ作家さんの作品全般にいえることだけれど、
    「隣の芝はあおくみえるケド、実際はみんな、大変な生活で頑張って生きてるんだよね」って実感できる、
    女性にうれしい作品になってます。

  • 子供から、大人へ、そして、母になった3人の人生を描く。

    子供はほんと、思いどおりにならないな…。

    となりの芝生は青くみえるけれど、それでも色々と抱えているもので今の私の心にグサグサと刺さりまくるテーマでした。

    淳子が息子2人に啖呵を切る場面は、すごく共感してしまった。

  • 子育てで何か問題が起きると、育て方が悪かった、甘やかしたからって言われたり子離れできてないからって言れたり。
    親として手を出すべきところなのか手を離すべきところなのかの判断てとても難しいです

    結局どうなろうとも、周りと比べず信念を持って対応していくこと。
    どんなことも、必要な経験と受け止めていければ、きっと人生は楽しい

    「それぞれが好きなように生きるのが一番」という言葉、心に刻みます

  • 大学の同級生の3人、それぞれ家族に翻弄され悩みをかかえながら子育てをして成長していく。
    年齢を重ねても人は変われる、色々考えさせられました。

  • 自分がいろいろと経験してきたからこそ子どものためを思っていろいろ奔走するけれど、結局子どもは自分の思うように生きていく。
    一緒に暮らしていても別の人間なのだから思い通りになることなんてない。
    家庭環境も人によって全然違うし、人から見れば羨ましくても、内情は辛かったりもする。
    そんな中でも仲良しの友だちがいて、つかず離れずお互いの暮らしを気にかけてる。
    子育ての終わり方はびっくりしたけど、面白かった。

  • 毎回この著者の本は、頷きすぎて首ガクガクになる。笑笑
    もうまさに。
    3人の大学時代の仲間が結婚して、子ども産んで、それぞれがそれぞれの生活の色々ね。

    不登校あり、学歴、就職、収入、高層マンション、子どもの発育、美容、ブス、旦那の甲斐性、浮気、お金、ブランド、見栄、羨望、ママ友、地域、義母、義父、コネ入社、海外、老い、激太り、病気、などなど。笑笑

    いやーわかるわ!そう!そうなのよ!
    って主婦ズはみーんな身に覚えがあるんじゃないかな?
    この10代からの歴史が、自分の子どもの年齢と重なったときに過去に戻ったり、現在だったり、子ども目線からだったりで、もう面白い。

    あー子ども目線の見え方もわかるし、他人の子どもとしては冷静に見れるし、自分のことじゃなあなら客観視できるのよね。

    でも、実際、じゃわたしってなると、同じよーなことしてる矛盾に気がついたりします。笑笑

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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