チーム (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
4.02
  • (279)
  • (477)
  • (211)
  • (17)
  • (6)
本棚登録 : 2634
感想 : 354
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550237

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 箱根駅伝。その年の学連選抜には、比較的レベルの高いランナーたちが集まった。チームとしてまとまることが難しい学連選抜だが、さて。。
    箱根駅伝をテーマにした作品。何より、ランナー視線で箱根路を走っているかのような臨場感を感じさせてくれるのがたまらない。ランニング愛好者、箱根駅伝ファンは楽しめること間違いない1冊です。

  • とてもリアルに感じた。
    各区間の景色が次々と流れていくのが、テレビ中継で途切れ途切れにしか観たことのない私にも想像できた。
    これからは学連選抜チームにも注目したい。

  • 箱根駅伝は毎年テレビで観戦しているので、チームに起こるドラマをリアルに思い浮かべることができた。面白かった。

  • 飄々とした門脇くんのことが最初から気になっててヨッシャーってなった。笑
    だから5区のシーンが一番好き。
    やっぱり箱根駅伝はいいね。
    学連選抜はあまり意識したことなかったけど本作を読んで見方が変わった。
    次の箱根駅伝では学連選抜を応援しよう。笑
    今から正月が待ち遠しくなってしまったよー。
    12月下旬に読めば良かったとちょっぴり後悔。

  • 箱根駅伝の学連選抜が集められて、ゴールするまでの物語。
    予選会から始まり、駅伝の中継を観ているような臨時用がある。
    前年の10区でブレーキになり、予選会も敗退したが選抜に選ばれるてキャプテンを任せられた浦。天才的ランナーだけど自己中の山城。優秀なランナーを何人も育てたが、自分のチームを箱根を、走らせられなかった監督の吉池。癖のある選手が箱根までタスキを繋ぐ、後半はドキドキが止まらなかった。

  • こんな箱根駅伝もあるのか。

    毎年のシード校以外で争われる予選会、からも落選した大学の中でも早いランナーで構成される「学連選抜」(現「学生連合」)。その存在はTVなどでも知っていたが、記念参加や寄せ集めと言われがちなチームが巻き起こす番狂わせの物語。この間までは敵同士だった選手たちは「チーム」としてまとまり無謀と言える目標を達成できるのか。

    走っている選手の苦しみを感じる描写や苦悩を抱える監督の本音が心に響き、寄せ集めだから起こる選手の、監督のドラマがあるのだな、と箱根駅伝に新たな視点を与えてくれる一冊だった。

  • 2018年の全日本実業団対抗女子駅伝で、選手が約200m這ってたすきを繋ぐ場面があった。
    多くのメディアで取り上げられ、数多くの人がツイートし、有名人もテレビ等で発言した。
    その殆どが「血だらけなのになぜ止めさせないのか?どうしてそこまでさせるのか?」といったチーム監督や管理運営する主催者側への批判だった。
    実は自分もそう感じていた。

    箱根駅伝に学連選抜で出場する急造チーム。速い選手を10人集めれば負けないはずなのだが、現実はそうではない。
    襷を繋ぐ理由はそこにある。

    優等生タイプの浦キャプテンや天才肌でヒール役の山城など登場人物に個性があり、リアリティもさることながら、日本独自の競技である駅伝に関わる人々の内面を深く掘り下げ、その競技の本質を教えてくれるそんな作品だと思う。

  • 陸上部ものって結構読んでる。一瞬の風になれ 彼女の知らない彼女 陸王、そして 風が強く吹いている。「風が」は同じ箱根駅伝がテーマだったし、本屋大賞とってるけど、そのリアリティーのなさに、何度もそれはないでしょって思った。本作品のチームには、リアリティーがある。寄せ集めの学連選抜が箱根での激闘のなかで一つのチームになっていく物語。最後の最後まで読ませるねー

  • 『風が強く吹いている』と同様に駅伝をテーマに扱った内容であるが、「学生選抜」にフォーカスしていることもあり、また違ったよさが表現されている。

    何のために彼らは走るのか、どういう心持ちで当日を臨むのか、登場人物の気持ちが垣間見られるので、その立場になった気持ちで感情移入させられた。

  • 箱根学連選抜。
    寄せ集めのチームが本当のチームになる。
    確か、青学の原監督が学連選抜のチームを率いて、4位になったような気がする。
    今の青学での活躍をみると、監督によって、順位も上げられるのかもしれませんね。

全354件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

堂場瞬一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×