チーム (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 354
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550237

感想・レビュー・書評

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  • あの川内選手も「チーム」で走ったんだよね~
    その「チーム」学連選抜も今年限りということで、ここ数年箱根駅伝を
    観戦してきた者としては、ちょっと残念だ。
    だって、強豪校でなくても注目されるチャンスなのだもの。
    本題から外れてしまいました。
    本書は、不本意にも学連選抜を走ることになり、しかも
    チームのまとめ役に任命されてしまった選手のお話。
    合同練習の時間もなく、意識も異なる者たちが、本番で
    どんな戦い方をするのか。その興味に引きずられ、最後は
    彼らと一緒に走っている気分でした。ああ、いい汗かいた!
    走ることを描いた小説をたくさん読んできましたが、私の中では
    これがイチバン!!努力は裏切らないことを証明してくれる話だから。
    やっぱり学連選抜のゼッケンが見られなくなるのはさびしいなあ。

  • 箱根駅伝の学連選抜を書いた小説。
    興奮と感動のラストに思わず目頭が熱くなってしまった(T ^ T)

  • 「簡単な話だよ。全員が区間賞を出せば勝てる。」
    このセリフへの明快な反論をできる人はいるのだろうか…

  • 箱根駅伝の学連選抜チームを描いた作品です。予選会から本選まで3ヶ月弱。元々別の大学に所属し合同練習の機会も限られている彼らはどのようにチームを作り上げていくのか。個人競技かつ団体競技である駅伝なんだから学連選抜チームとして構築されていなければいけない。これがサッカーや野球などの団体競技なら、急な招集にも応えられる選手であることも代表に選ばれる理由になるでしょうが、箱根駅伝の場合は負けたチームからの寄せ集め。タイムしか選考基準はない。しかもそれぞれにプライドも思うところもあるわけで…。
    学連選抜の監督やコーチ、サポートメンバーなどにも焦点を当てている分、選抜メンバー全員までは描ききれません。名前しかでてこない選手もいるし、その点「チーム」と銘打つのはどうなのかと思わなくもないです。それでも、チームって何なのかな、何のためのチームなのかな、と考えさせられる。ただ自分が速く走ればいいと公言している山城、走りたい気持ちを押さえてしまっている門脇、一年生ながら恵まれた体型を持つ朝倉などなど、それなりに力を持っている選手たちなので、集中してテーマを描けるんですね。チームを完全に作ってから本選に挑むのではなく、何がチームのためなんだろうと迷いながら走る、その展開に手に汗握りました。

  • 箱根駅伝の学連選抜を題材にした「チーム」を読んだ。とてもリアリティがあり、熱い作品。箱根駅伝に出場出来なかった監督、実力ある選手が学連選抜という形で箱根に参加する。自分だけが出場してよいのか、バラバラのメンバーで走りきれるのか、葛藤やモチベーションに悩みながら「チーム」のあるべき姿を考えさせる。箱根駅伝の違った楽しみ方を教えてくれる作品。とても新鮮でした。

    • yumecoさん
      はじめまして。「チーム」、おっしゃるように、それぞれがさまざまな葛藤を抱えている姿、一つになっていく様子に、考えさせられるものがありました。...
      はじめまして。「チーム」、おっしゃるように、それぞれがさまざまな葛藤を抱えている姿、一つになっていく様子に、考えさせられるものがありました。今後ともよろしくお願いいたします♪
      2013/02/04
    • hyoshi52さん
      yumecoさん、コメントありがとうございます♪
      こちらの続編で「ヒート」があります。まだ、未読ですが、良かったら読んでみて下さいませ。
      yumecoさん、コメントありがとうございます♪
      こちらの続編で「ヒート」があります。まだ、未読ですが、良かったら読んでみて下さいませ。
      2013/02/04
  • 年明け第1冊は恒例の箱根駅伝モノ。経験者が2名しかない無名チームが箱根を目指した初夢『風が強く吹いている』に比べると、本作は本戦出場を逃した大学の中で予選タイムの良い選手が選ばれる「学生選抜」を題材にしているので現実感はある。但、その分『風が~』のように選手の成長過程を描いたりはしない。一応、完成された選手達である為、箱根駅伝に参加することだけでは物語たり得ない。自ずと目標も高くなる。あざといまでに連続するアクシデント。話を盛り上げる為と知りつつも乗せられる。ところで『永遠の0』より泣けたのはどうして??


    まあ、季節物と言いましょうか、箱根駅伝の「学生選抜」を扱った『チーム』を今から読もうと思います。ちょうど1年前には同傾向の『風が強く吹いている』を読んでいたことを思うと、月日の流れは駅伝ランナーに負けず劣らずの速さだと思います。来年の今頃は、何処で何を読んでいることやら..^^; 2012年12月31日

  • 友人のお薦めだったので読みました。
    面白かった。
    筋書きは想定の範囲を超えませんが、描写が面白く最後まで一気に読んでしまいました。
    来年、箱根駅伝をみるのが楽しみになりました。
    学年選抜と、伝統校のそれぞれの戦いをしっかりみてみたくなりました。

  • 週末の初フルマラソンに向けて再読中。
    ヤバい。テンション上がり過ぎる。
    逆効果だったかな?本番で突っ込みすぎて自滅するかも(^_^;)

    走りたい。考えただけでワクワクする。
    走れる身体に生まれた事に感謝。

    今すぐ走りたくなる事うけあいです。

  • なんで、こんなに泣けるのだろうか。

    今年から学連選抜を見る目が変わると思います。出来上がったチームではなく、「即席」のチームを題材にしているところが新鮮でいいと思います。今まで、学連選抜は気にもかけていなかったけれど、寄せ集めでも、即席でもチームはチームなんですね。駅伝は孤独な戦いなのに、独りじゃない。
    そんなことを強く感じることができると思います。

    選手全員にスポットが当てられているわけではありませんが、駅伝中の選手の心境は、何か泣けてくるものがあります。


    三浦しをんの「風が強く吹いている」よりもまだ、現実的な内容ではないかと思います(そんなに箱根駅伝に詳しくないので、違っていたらすみません)。
    今回初めて堂場さんの作品を読みました。箱根駅伝当日の描写部分は感情移入しすぎていたため気になりませんでしたが、初めの辺りは文が固いと感じました。佐藤多佳子「一瞬の風になれ」、三浦しをん「風が強く吹いている」、森絵都「DIVE」の3作しかスポーツものは読んだことがありませんが、この作品はよく言えば力図よく書かれているのではないかと思います。
    選手の心境も上記の本の中で一番実際の選手に近いのではないかと感じます。

  • 箱根駅伝を目指し戦うチームの話だが、そのチームは学連選抜。
    入学からみんなで箱根を目指して切磋琢磨し続けたチームとは違う寄せ集めのチーム。
    選手やコーチ陣、スタッフらが、段々とチームへと変化していく様子がとても良い。
    やっぱり箱根が好きだ。と思わせてくれる作品でした。
    スポーツに打ち込む姿に自然と心が揺さぶられる、とても好きな本の一つになりました。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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