人生計画の立て方 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551241

感想・レビュー・書評

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  • 参考にはなるが、時代背景が違うし、ましてや当時よりも社会の変化が非常に早い現代で同じようにやれることは非常に限られてくるのではないかという思いしかない。

  • * 読了日20200118
    * 入手日20151212
    * Amazonで購入した。
    * 帯の情報。
    * > 多くの人が、手っ取り早く儲けてやろうと考えている現代にこそ、こういう骨太な哲学が必要なのではないかと感じます
    * 1952年6月に出版された本をもとにしている。
    * 本多静六の考え方や工夫がわかる。
    * 月給4分の1天引き貯金と1日1ページの原稿執筆が有名。

  • 出会うのが遅すぎたような感じもするし、早すぎるような感じもする本だった

  • 今でいうライフプランである。なかなかこれだけ網羅的に書かれたものはいつまで経ってもない。とはいえ古いからなのか、自分はそうは思えないと思う部分も多々あるが観点にはなる。興味のあるテーマに絞って考え方を学び、自分なりの考えを思うことができればいいのではないだろうか。

  • 爺さんの人生訓は面白い。その人が人生で何を重要と考えていたか、それが凝縮された形で顕れるからだ。例えば「勤倹貯蓄は人生における万徳の基である」とあって、これには反発する人間も居るだろう。つまらない人生だと。しかし自分はこれに同意する側で、いくばくかの貯蓄は心理的余裕の礎と思う。

  • 老齢期の生き方、今後の参考にしたい。

  • 人生計画と計画の過程でどうやって過ごすかを書いている本。
    古い本だが、今に共通するところもあり、何年かに一度は読んでおきたいなと感じた。

  • 2014.4.17
    老人になってからの生き方は実感がもちきれなかった。
    仕事を道楽化すること、人生を分割して逆算することが参考になった。10年後にどんな働き方をしていたいかを考えて、5年→2年→1年単位で目標を立てることが必要かもしれない。

  • 20歳まで、65歳まで、85歳まで、そしてそれ以上生きた場合の人生計画。仕事の道楽化は実践してみたい。晴耕雨読の人生は、自分としては羨ましいが、平均寿命から言って、もう本は読めそうもありません。60年前の人が考えて実践した人生哲学。恐れ入ります。201402

  • 東大教授から蓄財の神様に。理想を実現した成功者が
    送る豊かに暮らすための設計図。本多哲学の集大成。
    (底本は1952年の刊)

    本書は、次の3つの項目からなっている。
     人生計画の立て方
     人生計画の立て方・進め方
     我等いかに生くべきか

    自序のなかで、著者は「人生計画」を思いついたのは
    第1回目のドイツ留学中の事としている。森林経営学
    の考え方に「林業計画」というものがあり、年々の事
    業を合理的に経営していくものであるが、人間の営み
    にも計画性が必要ではないかと痛感したという。
    そこでドイツ帰朝後に「人生計画」をたて、これを実
    行にうつす一方、その後の体験と研究に基づき、しか
    るべく体系づけようと考えつき著作したものが本書で
    ある。
    著者が25歳で立てた計画は
    第1 満40歳までの15年間は勤倹貯蓄により一身
       一家の独立安定の基礎を築くこと。
    第2 満60歳までの20年間は職務(大学教授)を
       通じてもっぱら学問のため、国家社会のために
       働き抜くこと。
    第3 満60歳以上の10年間は、国恩、世恩に報い
       るため、一切の名利を超越し、勤行布施のお礼
       奉公につとめること。
    第4 幸い70歳以上に生き延びることができたら、
       居を山紫水明の温泉郷に卜し、晴耕雨読の晩年
       を楽しむこと。
    第5 広く万巻の書を読み、遠く万里の道を往くこと。

    というものであったという。
    本書では、自身の体験に基づき、どの様に生きていく
    べきかを解り易くアドバイスしている。ポイントとして
    は、経済的な安定(本業に専念し倹約貯蓄に励むこと)、
    健康的な生活(腹八分)を行う事。
    次に学校教育と職業選択について論じている。
    著者は、実業学校を廃した戦後の学制改革を改悪と評価
    している。誰もがただ漫然と大学に行く事には反対とし
    ており、出来るだけ速やかに、出来るだけ的確に、その
    子弟に適した職業に進み得るよう実業過程を選定すべき
    としている。これは「人間が15から20の数年間に習
    い覚えた職業はほかのいかなる期間に身につけたものよ
    り確かなものであって、この間に一所懸命修行を積めば、
    生じっかな学校教育を受けるよりもはるかに職業上の優
    位がかち得られる」という考え方によるものである。
    今日の日本の状況をみるになかなか興味深い見方である。
    職業選択。サラリーマンついて、誰でも一応のところま
    では達し得られる職業としている。ただ漫然と過ごして
    しまいやすい危険があり、人生計画が必要と説いている。
    我等いかに生くべきかでは、後進への道の譲り方、遺産
    相続の仕方などを論じている。これらは本来、自分で決
    める事であり人に聞くべき術も無いことから、貴重な意
    見であるといえる。

    本書は、1952年の著作ながらいまだに古びていない。
    前半部分は、若い人が早く読めば早く読むほど刺激とな
    ろう。逆に後半部分は人生の後半戦を迎えた方におスス
    メである。さてこれまで漫然と生きてきた中年の身とし
    てはいかがしようか。著者に習い本業に精進する事が大
    切かもしれない。

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著者プロフィール

1866(慶応2)年、埼玉県菖蒲町(当時は河原井村)生まれ。苦学の末、1884(明治17)年に東京山林学校(のちの東京農科大学、現在の東京大学農学部)に入学。一度は落第するも猛勉強して首席で卒業。その後、ドイツに私費留学してミュンヘン大学で国家経済学博士号を得る。
1892年(明治25)年、東京農科大学の助教授となり、「4分の1天引き貯金」と1日1頁の原稿執筆を開始。1900年には教授に昇任し、研究生活のかたわら植林・造園・産業振興など多方面で活躍するだけでなく、独自の蓄財投資法と生活哲学を実践して莫大な財産を築く。
1927(昭和2)年の定年体感を期に、全財産を匿名で寄附。その後も「人生即努力、努力即幸福」のモットーのもと、戦中戦後を通じて働学併進の簡素生活を続け、370冊余りの著作を残した。
1952(昭和27)年1月、85歳で逝去。

「2023年 『マンガ 本多静六「私の財産告白」 伝説の億万長者に学ぶ貯金と資産の増やし方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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