「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478016879

感想・レビュー・書評

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  • 名著『失敗の本質』の解説本
    うまくまとまっていて読みやすい

    戦略と戦術を切り離して考えることが大切なのです。

  • 前半はつまんなかったですが、
    読み進めているうちに面白く考え深くなていきました。
    いずれ原本にチャレンジしてみようと思いました。

    今の自分として共鳴を受けた視点は4つ。
     ・戦略とは勝利の指標を見い出すこと
     ・ゲームのルールを変えたものだけが勝つ(新しい勝利の指標を見い出すこと)
     ・リーダーの限界は組織の限界ではない(現場の情報のフィードバックの大切さ)
     ・空気に流されない大切さ(KYたれ)

    日本人論として読むと、今の世の中でおこっていることは、ここで指摘されている傾向を色濃く残していると思われる出来事が多いですね。
    特に「1点の正論のみで、問題全体に疑念を持たずに染め抜いてしまう(P212)」という傾向は、危険かつ今の世に跋扈しつつあることを危惧します。
    勇気をもってKYたれということでしょうか。

  • 太平洋戦争の日米の戦史を紐解きながら、げんだいにほ

  •  『失敗の本質』を題材に、今の日本人や日本企業が抱える問題点にどう対処すべきかを、わかりやすく論じてみせた本。原著の難解なイメージを払拭させるためか、活字やイラストがやたら大きく、何となくわかったような気になる。
     一方、書かれていることは普遍的な内容ばかりで「わざわざ大東亜戦争の日本軍までさかのぼる必要があるのか?」という印象を持ったのも確か。この本から『失敗の本質』の抜粋を抜くと、凡百のビジネス書と変わらなくなる。
     少なくとも、原著に興味を持たせることには成功している。ダイヤモンド社による『もしドラ』商法を使った一冊。

  • こちらも歯ごたえのある「失敗の本質」の入門書です☆
    第二次世界大戦における日本人の失敗から、
    日本人特有の思考法、組織上の問題点をわかりやすく解説しています。
    コツコツした努力を美徳とするちおころや、
    場の空気を重んじるところや、都合の悪い情報に蓋をするところ等
    無意識の中で染みついている日本人の行動様式の問題点を指摘しています。
    自分自身の業務という点でもヒントになるところがあり、
    自分の行動を振り返りたい時におススメの一冊です☆

  • 『失敗の本質』自体は未読だが、まずはそのエッセンスだけでもと思い手に取りました。

    『失敗の本質』の入門書という位置づけにも関わらず、読むとボロボロと日頃のビジネスシーンが蘇る。管理職以上は必読ですね。

    ただ読んでも実践しなければ価値なしです。

  • 何年か前に原書を読んだが100%腹に落ちていなかったのを思い知らされた。。。今の日本が、政治的にも経済的にいろいろな国に、してやられている理由が分かる気がする。日清、日露戦争、過去の成功体験から抜け出せない旧日本陸海軍と、戦後焼け野原の登場したイノベーター達の栄光にしがみついている我々が重なって見えてしまうのが悲しい。。。過去に学び過ちはここで止めねばと、しみじみ思う。原書とともに座右の書にすべし!

  • 日本人論に通じていて、場の「空気」ということに関しても文献を読みたいなと思った。日本人は現代においても万一を想定したリスク管理と対策をしていない。企業にしろ政府にしろ。場や世論の雰囲気に押されることなく、自分自身の知見や少ない経験から、果たしてこれでいいのかという懐疑の目を常に向けていたいなと思った。経験から偶然発見する体験的学習、これを今後どう活かすか。それとも足をひっぱる要因になるのか、その視点から今後の日本に注目したいと思った。

  • 太平洋戦争でなぜ日本は負けたのか。
    過去に学んで未来に生かす。
    負ける確率を少しでも減らすために。
    なかなかいい本でした。

  • ◆イノベーション創造の3ステップ
    ①戦場の勝敗を支配している「既存の指標」を発見する
    ②敵が使いこなしている指標を「無効化」する
    ③支配的だった指標を凌駕する「新たな指標」で戦う

    ・”勝つ側は必要な行動を行い、負けた側はその理由を述べるだけ”

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著者プロフィール

MPS Consulting代表
慶應義塾大学総合政策学部卒業後、商社にて資源輸入業務に従事。その後、コンサルティング会社に勤務し、独立。現在は、コンサルティング業務のほか、戦略論に関する著作も執筆。

「2022年 『戦略は歴史から学べ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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