一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478061466

感想・レビュー・書評

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  • 「一流の育て方」 ムーギー・キム、ミセスパンプキン
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    東大・京大に入っただけの偏差値エリートに終わらずどんな分野でも成功できる最も大事な力とは?「やり抜く力」「自分で考える力」「知的好奇心」「自信」「学習習慣」などをつける超具体的な55の方法。
    「BOOK」データベースより
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    「一流の育て方」っていうタイトルにそそられず、全然買う気になれなかったのですが、本屋で立ち読みしてみたら読みやすいし、「一流」の定義も勉強とか学歴だけではなかったことが判明。
    それで興味をもって購入~。

    キャッチーで、インパクトあるタイトルだけど、個人的にはこのタイトルじゃない方がよかったんじゃないかなーと思いました。
    「一流」という言葉への嫌悪感から手に取るのをためらう人がそこそこいそう。。。。
    まぁ、無難なタイトルにして売れないと元も子もないので、さじ加減難しいところでしょうけど。

    「一流」っていう表現はよく聞くけど、どうしてもこの表現にちょっとしたシニカルな雰囲気を感じてしまうんですよねぇ。
    「一流って一流大学をでたらそれだけで人間性がいけてなくても一流なわけ?出身大学とか関係ないでしょ?!何をもって一流さ?」
    みたいな突っ込みがくることも容易に想像できるじゃないですか。。。
    庶民にとって「一流!」とか「海外勤務!」は、格差を直に感じる敏感ワードなんだと思うのよね~。自分も含めて。。。
    庶民の卑屈魂が無駄に刺激されるといいますか。。。。わかりますかね?


    タイトルはこんなですが、内容はいい意味でとっても普通。
    この本の「一流」を突き詰めると、学歴や知能問わず「社会に出て幸福感を感じて生きていける」ってことに尽きるのかな、と思います。
    それができれば一流の生き方だし、そんな子供に育てられれば一流の育て方ができたと言えるのでしょう。
    作者は、ムーギーキムという世界で活躍している(らしい)経営コンサルタントと、ムーギーキムのお母さんであるミセスパンプキンという人です。どちらも東洋経済オンラインで連載を持ってるそうです。
    てかね、ミセスパンプキンの子供はムーギーキムも含めて四人いるんだけど、四人全員が海外で働くゴールドカラー。
    「え、育て方じゃなくて、もともとの遺伝とかじゃね~の?それ。。。」と言いたくなってしまう。


    本の構成を見てみると、各章ごとに、以下がまとめられてます。
    ・ムーギーキムのポイント要約
    ・いいとこの大学生たちに聞いた親の育て方にかんするアンケート
    ・子育て経験者ミセスパンプキンの育児法と反省文

    ちと残念なのは、「一流の育て方」の「一流」が「社会で幸福感を持って生きてる人」なら、
    実際社会に出て活躍してる起業家とかすごい会社員とかで、なおかつ大学も学歴も様々な人たちを対象にアンケート取ってほしかったなぁ。

    この本では、アンケートの対象が東大京大早慶などいいとこの大学生になってしまってるのよね。
    アンケート対象をそこにしちゃうと、「一流」の定義をいくらいい感じに表現しても、結局のところ「一流大学への入れ方」みたいにとられてしまうかな~なんて思いました。

    でもね。
    そういう気になるポイントはあったけど、それでも、私はとってもいい本だと思いました。
    最初にちゃんと
    「ここにあげられてる項目すべてを頑張るのではなく、子の特性を見極めて優先度をつけること」
    と言っていて、それがとても誠実だなぁと。
    実際、同じように育てても兄弟で全然性格違うし、同じノウハウでも兄に通じて弟に通じないこともザラにありますよね。だから、その子供にあう項目を見極めねばならないのだと思います。
    (なんだけど、理屈でわかっててもどうしても自分が今持っていて、つい最近まで使っていた既存の物差しをそのまま使いたくなっちゃうんだよねーー。)

    世の親たちは数多ある育児ノウハウを全部優先度高でやろうと頑張ってしまう気がする。
    だから親がしんどくなる。親は全部やらないと親としてのつとめを果たしてないと思ってしまいがちなので、世の中的に子供をうむことのハードルが高くなるし、子育てのハードルも高くなるんだと思う。少しでも親として足りない点が見えると芸能人だけでなく一般人でも批判されるからねぇ。
    おっかない世の中だー。

    とにかく。
    たくさんの親としてのポイントがまとめられてて、「親の教科書」として最適だと思います。
    旦那にもこれを読ませて、上の子、下の子それぞれに対して、
    親の我々ができている項目はなにか、
    今後注力せねばならない項目はなにか、
    捨てていい項目はなにかをすり合わせしたいなーと思いました。

    なんかこういうの読むと、自分は悪い親ではないとは思うものの、子のポテンシャルを最大限高めるような努力はできていないのかもなぁ。
    と考えさせられました。
    家ではダラダラしてるし、しつけのルールも少ないし、勉強とかスポーツもポテンシャルは感じるけどこちらから必要以上にアクションかける気にもなれず。。。
    なんだべな。
    都会の子育て事情と田舎での子育て事情が違いすぎるんだよねぇ。。。習い事といい受験といい。。。
    あ、あと最後に。個人的にすごくいいな、と思ったのが、
    「人に迷惑をかけるな、ではなく、人の役に立つ人間になれ、と伝える」
    ってのはすごくはまった表現でした。
    「人に迷惑かけるな」って行動を萎縮させる言い方だけど、「役に立つ」は自分発信ですごく前向きな表現。
    すぐに使えるし、これは自分のなかに取り込もうと思いました。

  • 共感できる内容が多かった。
    自主性は尊重してもアドバイスは十分に与えるというところの距離感が難しいと感じた。

  • 親としてどんな心持ちで子供と接して育てていくのご良いのかを、筆者の反省を踏まえた形で書かれている。各章の最後で、要点がまとめられているため、内容理解に役立つ。

    購入して手元にあってもいいと思える本。

  • 一流大学の学生200人からとったアンケートの考察と、4人の子供を一流私大と思われる大学に入れた母親の体験談。
    結論から言うと、なかなか良い本だと思う。
    一流大学に入る学生は、親から見えないサポートを受けながら、学習することや自主的に判断することの大切さを、ごくごく自然な形で学んでいるのだと教えてくれる書籍。
    そのためにも、親は、どのように子供を育てるのか、そしてどのようにすれば学習意欲・知識欲・自主性をもった人間に育つのかについて、様々な書籍や事例に倣いながら、しっかり勉強しないとダメだと思った。

    以下、読書記録。

    ・視野を広げ、知的好奇心を刺激する。そのためにも、史跡・博物館等を一緒に回ったり、地域のサークル活動でいろいろな人と関わるのは大事だと感じた。
    ・子供に、自ら決定させることが大事。
    ・何でもかんでも習い事をやらせるのは金の無駄。本当にそれを本気でやりきるのか、なぜそれをやるのかをしっかり問うて、納得感の下にやらせることが大切。
    ・子供が興味を持ったことは、全力でサポート。その道の一流になることが、自信を育てることになる。
    ・子供が失敗を乗り越える支援を行うことが大切。失敗を怒ると、失敗を恐れて何も出来ない人間になる恐れ。
    ・報酬を与えて勉強させるのも、なしとは言えない。
    ・競争意識を受け付けることは大切。
    ・教育環境を作るには、親が勉強したり本を読んだりしているところをみせるのも有効。
    ・自制心と他者への配慮は大切。

  • 去年のベストセラーの子育て本。一流大学の学生へのアンケートの回答をベースにしているが、目新しいことは特に書いてなかった。

  • 参考文献が一切ないので、これを他の人が子育ての教科書とするのは親として心配に感じる。子育て支援啓発書というカテゴリーになるだろうか。

  • ★★☆☆☆

  • これは、、、かなりの良書だ! 目次を見るだけでも、参考になる。手元にいつも置いておき、繰り返し読みたい。

  • 近年教育で重視される主体性についてあれこれ。
    祖父から聞いていた話がチラホラ出ている事に気づく。

    ★主体性とは何か?どの様にして養われるのか?
    自由に決めさせる①自由を与え自分を探させる②目標を設定させる③意思を尊重する。助け過ぎずサポート④自主性は尊重してもアドバイスは十分与える⑤選択肢を示し最終選択をさせる⑥過保護にしない。自分らしさを育む⑦個性を尊重する⑧人に迷惑をかけるな→役に立て⑨小さいことから自信をつけさせる
    ★自分は何が好きで何がしたいのか考える。
    ★自分で決定する事が主体性自主性を育みリーダーシップを取れる大人になる
    ★夢のある仕事、人の役に立つ仕事が選択の基準
    ★自分の考えは何か。自分は何をすべきか。を自分で決める事が主体性の根本。他人と違う事を恐れるな。
    ★自分の好き嫌い、強みと弱み、どの分野なら競争に勝てるかに気づき、価値観を理解できている人は天職に近づきやすい「自分を知る」
    ★視野を広げ、知的探求心を刺激する
    ★大半の成功者に共通。内から湧き起こる情熱を元に自発的に挑戦。何が何でもやり抜く強さ。
    ★普通の能力しか持たない大部分の人は、絶対に諦めずに最後までやり遂げるしか成功への道はない。
    ★コミュニュケーション能力が高いとは
    →「相手の気持ちを理解する力」「反対する意見を、うまくまとめる力」「自分の視点や価値観を押し付けない柔軟性と耐久性」「相手に感謝する習慣」「社会的弱者に共感する」
    ★なぜ勉強しなければならないのかという納得感の醸成。
    ★学問や教養は何があっても誰にも取られない、生涯自分自身の力になり励ましや癒しをくれる物
    ★一流の自制心、他人への配慮、教養、金銭感覚
    →「他人がいる所では大きな声で話さない」「玄関では靴を揃える」「人に何かして貰ったら丁寧にお礼を言う」「無駄遣いをしない」「約束の時間を守る」「礼儀を重んじる」「整理をする」
    ★実るほど頭を垂れる稲穂かな

  • モヤっと。

    それはそうですよね。と感じただけであった。
    私には必要ないかなー。なぜなら、読めば読むほど普通に自分の父と母がしてくれた事だと思ったから。感謝しかない。お金がかかる事に関しては難しかったけどね。

    一流大に行く事が一流ではないと書きながら、結局は一流大学在学中の生徒さんへのアンケートで成り立っている訳です。普通に大学へ進学する事が現在どれ程の贅沢なのか?国立大学でもグググイっとお値上げされている昨今。大学はどこだろーがセレブですわ。塾代も高いしね。

    他山の石。これを読むより、自分の子供がどの進路に進もうが応援してやれる最低限の教育費の貯金に励んだ方が良いわね。庶民は。そっから先は一人で頑張れよって話だ。お金持ちの人が読む本だったわ。間違えた。

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著者プロフィール

ミセス・パンプキン
『一流の育て方』著者
立命館大学法学部卒業。家庭問題、人間関係、人生相談の専門家として、国内最大級の経済メディア「東洋経済オンライン」で長年にわたり人気コラムを連載し、6年間で7300万PVを突破。4人の子どもはそれぞれプライベートエクイティ・プロフェッショナル、ニューヨーク州弁護士やロンドン勤務の公認会計士、北米名門大学教員など、グローバルに活躍するプロフェッショナルに成長。
「20年後、子どもに感謝される育児法」をコンセプトにした、ムーギー・キム氏との共著『一流の育て方』(ダイヤモンド社)は20万部を突破し、5カ国語で翻訳され、大ベストセラーとなった。「育児」「家族関係」「人間関係の改善法」をテーマに、講演・執筆多数。
https://www.pumpkinsalon.com/

「2018年 『あらゆる悩み・不満・ストレスが消える!最強の人生相談〈家族・結婚・夫婦編〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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