シンプルに考える

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478066348

感想・レビュー・書評

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  • ビジネスはシンプルに!!ユーザー第一!!

  • <印象に残った言葉>
    ・ビジネスとは求める人と与える人のエコシステム(生態系)
    ⇒大切なのは、人々が本当に求めているものを感じ取る能力と、それを具体的な形にする技術を磨き続けること
    ・ライバルと戦うことよりも、ユーザーのことを考える。
    ・お金や名誉を手に入れるとそれを守ろうとして、新しいチャレンジができなくなり、自分の成長を止めてしまう
    ⇒社会では通用しない存在になってしまう
    ・仕事はしんどくて当たり前。苦しい過程を経て結果が出た時の「幸せ」の感覚を体感しているのがプロ。その幸せのためなら身を削る努力ができる。
    ※幸せ…仕事を通じて世の中の人々に喜んでもらった時に、自分の存在価値を認められたと感じること
    ・専門家になってはいけない。本質を見失ってしまうから。リフティングの名手のようなもの。「そもそも、これは何なのか?」という問いかけを大切にする。
    ・「失敗してもいい」というのは無責任な姿勢であり、ユーザーに対して失礼だし、プロとして許されない。重要なのは仮設の精度(確信が持てるまで考え抜くこと)であり、これをすることにより、失敗を検証することができる。
    ・リーダーシップの本質は、自分の夢で人を動かせるかどうかであり、権限を背景に人を動かすことではない。
    ・守ると攻められない。厄介なことにあらゆる企業は「古いもの」で成功してきたからこそ今がある。だから「新しいもの」に適切に対応できなくなる。
    ・ダメな会社ほど会議が多い。やるべき仕事に集中している人が多い会社の方が、結果が出るに決まっている。会議を減らすためには、会議を増やそうとする人を排除する、権限移譲をすることが必要。
    ・差別化は狙わない。差別化を考える時に見ているものは、ライバル企業や商品であり、ユーザーではない。ユーザーが求めているのは、「違い」ではなく「価値」であり、自分にとって価値がなければ、どんなに際立った違いがあっても振り向いてくれない。
    ・ユーザーが教えてくれるのは、「今あるもの」に対する願望や不満であって、イノベーションに結びつくようなこと(本当の答え)を教えてはくれない。大切なのは、ユーザーの声を深く掘り下げて、「ユーザーが本当に求めているものは何か?」を自分の頭で考え抜くこと。

    <感想>
    著者の考えの根底には、「ビジネスの本質は、ユーザーが本当に求めているものを提供し続けること(ヒット商品を作り続けること)」がある。ネット企業ならではの考え方もあり、一般的に当てはまらないこともあるが、参考になる考え方もあった。

  • やること・やらないこと
    やるべきこと・やってはいけないこと
    やりたいこと・やりたくないこと

    何事も無駄を削ぎ落としてシンプルに。

  • ビジョンはいらない、計画はいらない、差別化はいらない、とか一瞬エッ?てなった。

    ユーザーが本当に求めているものを提供しつづけることがビジネスの本質、
    色々納得する一冊。

    会議・・もっと減らしたいよなあ。

  • ・ユーザーのニーズに応える情熱と能力を持つ社員だけを集め、その能力を最大限に発揮できる環境を創り出す
    ・ビジネスとは何か、求める人と与える人のエコシステムを創ること。これがビジネスの本質
    ・ユーザーが本当に求めているものを生み出すことに集中する
    ・ユーザーを愛する気持ち、携わる商品サービスを愛する気持ち。ビジネスを成功させるために一番の大切なもの
    ・過去にある程度の成功体験があっても、あくまでも謙虚にさらなる成長を求めているかここが最大のポイント
    ・本当に優秀な人が求めているのはお金でもなければ地位でもなく、業界トップのすごい人と働くこと
    ・仕事は与えられるものでなく創り出すもの
    ・人間は昨日より今日、今日より明日と成長できることを幸せだと思うから
    ・幸せのためなら身を削る努力ができる。それがプロフェッショナル
    ・自分の感性で生きる
    ・ユーザーが求めているものは何か、確信を持てるまで絶対に妥協しようとしない
    ・ずば抜けた結果を出すためには、空気を読んではならない。ユーザーが求めていることをシンプルに追求する人だけがずば抜けたものを創り出すことができる
    ・人はしばしば、今あるもの に影響を受けてしまう
    ・失敗してもいい。はあまりにも無責任
    ・本当にできる人が報われる会社にする
    ・成功を捨て続けることが、その人の成長に繋がる
    ・実力の足りない人をヘタに持ち上げると「自分はできる」と勘違いさせてしまうだけ
    ・大切なのは目的、合理的に。感情的にならない
    ・ユーザーや仲間のために働かず自分のために働くだけの人間はいらない
    ・主体的になることは教育できない
    ・自分には足りないものがある、このまま誰にも必要とされない、と気づくまで放置
    ・社員のモチベーションを上げる必要はない、それは個々の問題。
    ・サバンナの野生動物が、今日モチベあがらんわ。なんてこと考えるか?考えるはずがない。会社で働くのもそれと同じでは無いでしょうか?
    ・リーダーとは夢を語る人
    ・誰に任せるのか、これこそリーダーの最も重要な意思決定
    ・表面的で形式的な情報共有はいらない
    ・大切なのはユーザーが求めている本質を知ること

  • 森川さんの考え方をつづったシンプルな書籍。
    同僚から勧められて読了。
    大企業出身者とは思えないズバッとした物言いでサクッと読める内容だった。
    興味ある方は目次などで興味があれば一読するのもよいだろう。

    ■目次
    第1章 ビジネスは「戦い」ではない
    1 「熱」こそが成功の条件である
    2 ビジネスのシンプルな本質とは?
    3 ビジネスは「戦い」ではない
    4 経営は「管理」ではない
    5 「お金」を中心に考えない
    6 会社は「人」がすべて
    第2章 自分の「感性」で生きる
    7 仕事は自分でとりにいく
    8 「お金」や「名誉」を求めない
    9  仕事はしんどくて当たり前
    10 自分の「感性」で生きる
    11 「空気」を読まない
    12 “専門家”にならない
    13 「何もない」から鍛えられる
    14 「確信」がもてるまで考え抜く
    15 「不安」を楽しむ
    第3章 「成功」は捨て続ける
    16 会社を「動物園」にしない
    17 「成功」は捨て続ける
    18 「率直」にモノを言う
    19 優秀な人ほど「喧嘩」をしない
    20 「人事評価」はシンプルがベスト
    21 会社は「学校」ではない
    22 「モチベーション」は上げない
    第4章 「偉い人」はいらない
    23 「偉い人」はいらない
    24 「統制」はいらない
    25 ビジネスに「情」はいらない
    26 「経営理念」は文書にしない
    27 「ビジョン」はいらない
    28 シンプルでなければ「戦略」ではない
    29 守ると攻められない
    第5章 「余計」なことは全部やめる
    30 「計画」はいらない
    31 「事務方」はいらない
    32 「仕組み」では成功できない
    33 「ルール」はいらない
    34 「会議」はしない
    35 「情報共有」はしない
    第6章 「イノベーション」は目指さない
    36 「差別化」は狙わない
    37 「イノベーション」は目指さない 
    38 「クオリティ×スピード」を最大化する
    39 「デザイン」が主導する
    40 ユーザーは「答え」を教えてくれない

  • この世は求める者と与える者のエコシステム
    ユーザーを本気で一番に考えることで無駄なモノが見える

  • LINEの元社長の本。物事を本当にシンプルに考えているんだなと思う。頭の良い人は難しく考えすぎる人が多いと思った。とにかく顧客が欲しているものを、早く、品質高く提供する、という考え方。さらに自分より得意な人には権限を委譲する。

  • タイトル通り、ビジネスの本質をシンプルに伝えている本。ビジネスは求める者と与える者のエコシステム。ユーザーが欲しているものを提供し続けられる会社が生き残る。過去の成功に胡座をかき、ユーザーの声に耳を傾けない会社はすぐに衰退する。シンプルで、本質。

    ユーザーの求めるものを提供し続けるための人材、評価、意思決定の仕組み、全てが一貫していて清々しいくらいだった。

    経営者は、自分よりも専門性の高いプロフェッショナルがのびのびと戦える環境を作るべきだという点にはとても共感。私もその考え方好きです。

    原点に立ち返る時とかのお供に良い本。

  • line元代表の森川さんの本。ビジネスに対してどのように考えてるか、という内容だったと思うが想像以上に自分独特の考え方の発信本となっており、ノウハウというものではないかな、と感じました。通例の会社に対し、うちは違う。日テレ、ソニーというキャリアを捨ててきた自分は、こう違う、という羅列。想像以上にシンプルですし、読んでも実際何をしてきたのかがわからない本。再読は不要。以下抜粋
    ----------------------------
    ・仮説をたて、取り組むことは重要
    ・仕事は与えられるものではなく、自ら作るもの。主体的な姿勢が大切。会社に教育を求める人はその時点で問題があると考える。
    ・ビジネスは野球ではなくサッカーに近い。
    役割を全員が流動的に動く

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著者プロフィール

近畿大学経営学部教養・基礎教育部門准教授
1969 年4 月24 日,岐阜県岐阜市生まれ.
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程を経てTheoretical Physics Research Unit, Birkbeck College, University of LondonでBohm-Hiley理論を学ぶ.神奈川大学理学部非常勤講師,山形大学大学院理工学研究科准教授などを経て現職.
物理学の哲学・思想・歴史(その思想史),特に量子力学の解釈,なかでもボーム理論(Bohm-Hiley理論)の専門家である.

「2023年 『社会科学系のための鷹揚数学入門―微分積分篇―[改訂版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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