「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術

著者 :
  • 大和書房
3.29
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本棚登録 : 889
感想 : 117
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479792659

感想・レビュー・書評

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  • 情報も一期一会
    メモをする
    究極の情報は人と会うこと

  • チェック項目11箇所。新しい考えは人の考えから出なければ生まれない。コンピューターには生み出せない。コンピューターで検索すればするほど知的生産力は衰える。まずは自分の頭の中を検索する。タクシーに乗っていては足腰は鍛えられない。人と話したり、テレビを見たりしているとき、自分にかかわりのある情報だと感じたらメモをとる。本を読むことにより人は輝かしい自分に変わっていける。本をまず読む。まずは10冊読む。本のキモを見つける。ためらわないでとばし読み。はじめから否定しない。人名や人柄、日付をセットで記憶することを習慣づける。生の人、生の声に触れること。インパクトは最高。

  • 斉藤氏の本は今まで何冊も読んできたのですが、彼が述べていることをビジネスに活かしきれているかと問われれば恥ずかしい限りです。その中で唯一といって良いと思いますが、習慣づいたのは読書の面白さ、大切さを理解したことでした。

    この本を読んだだけで、「読む・書く・話す」の能力が一瞬でモノにできるのは難しいでしょうが、トライアンドエラーを通して、自分のスタイルを確立していきたいものです。

    特に、成熟した社会において、p52に書かれてある創造性の定義(なかったものを生み出すのではなく、実際はすでにあるものの新しい組み合わせから、新たな価値を生み出すこと)は印象に残ったメッセージでした。

    また、時間管理として仕事の単位を90分を一区切りとする考え方(p161)も、私が最近取り入れている方法に近く、応用できると思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・コンピュータを使いこなす前に、自分の頭をよくする:考える力、感じる力を鍛えて、知の喜びを深める、ことが大切、そのためには、自分の頭や感覚を使った情報活用をすることが必須(p4)

    ・情報を活用するとは、情報を「読む・書く・話す」など必要なときにいつでも引き出せるように記憶しておくこと、使える形で記憶しておくこと(p22)

    ・溢れる情報の中から必要な情報に感応するには、キーワードを持っていること、そのためには関心や興味のあることを明確に意識するのみ(p38)

    ・問に対する答えが遅いのは、答えが分からないというよりも、検索することに慣れていないから(p42)

    ・創造性とは、なかったものを生み出すのではなく、実際はすでにあるものの新しい組み合わせから、新たな価値を生み出すこと(p52)

    ・人に話すことは、自ずとそこ自分流の編集が加わるので、さらに確実に情報が自分のものとして記憶されやすくなる(p53)

    ・速読とは目を早く動かすことではなく、理解力を増すこと、一度に10冊を並行して読む(p71)

    ・2種類の読書法(多読と精読)を両立させると、10冊の本を一冊読むのと同じくらいの時間とエネルギーで読める(p73)

    ・サーチ力を鍛える要件の1つは、つねに問いをたくさん持っている:アンテナをたくさん立てている、ことがポイント(p81)

    ・会議やプレゼンテーションを聞くときのポイントは、相手のいいたいことのポイント、本質を掴もうとすることにエネルギーを注ぐべし(p114)

    ・3色ボールペンにおいて、赤:最重要、青:重要、緑:興味ある、の分類であるが、緑は香辛料のようなもの、量を多く入れすぎると料理が台なしになるようなもの(p152)

    ・仕事は90分単位を一区切りとして割り振って行く、そのため手帳は30分単位だと、頭の働き方にリズムが生まれやすい(p161)

    ・知識や情報に日付が入っていると、自分の経験が増してくるプロセスが記録され、(自分の成長がわかる)思考の流れやアイディアが結実するプロセスが辿れ、自分が活用しやすいツールとなる(p165)

    ・手帳における3色ボールペンの使い分けは、赤:絶対に忘れてはいけない用件、青:通常の要件、緑:プライベート(趣味、遊び)(p170)

    ・出かける時のノートは1冊、テーマごとにノートを分けると何冊も持ち歩く必要がある(p182)

  • 20120128
    1YOUたち仕事のことで喧嘩するなんてかっこいいね。
    2「経営者の条件」ドラッカー

  •  タイトルを変えたほうがいいのではないだろうか?
     「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術『なんてものは無い』というように。

     喧嘩を売っているわけではなくて、著者も本書の中で「質を高めるためには、量が必要だ」ということをおっしゃっています。
     至極真っ当なことだ。
     真っ当なことを書いているのだから、真っ当なタイトルにしたほうがいいのではないかということだ。

     ただ、得るもの沢山あった。
     例えば、赤、青、緑のボールペンを使っての読書法。
     私も本は汚してなんぼと言う人間であるので、この考えには大賛成。(自身では、黒、赤、緑で行なっていたが。)黒をやめて、青にしようかなとも考えるようになった。
     ただ、自分のスタイルは大事にしたい。

     その他にも、メモの重要性や、「違和感」の重要性など、勉強になることは、沢山あったのだけれど。
     読んでいて「ワクワク感」が少ないように思う。
     両親に諭されたような、そんな読後感。そんなわけで、星3つ。

  • 著者の斎藤孝先生の思考プロセスがまとめられた本。一流と言われるひとはこれくらいやりこむことが前提とわかる。

  • フェイバリットの齋藤先生の本。「自分の縁のある情報に接した場合、先ずメモに取り、次に誰かに話すことで自分の中に取り込みやすくなる。」という箇所が自分の中では一番ヒットでした。メモを取っても丸写しが多いんですが、情報は自分の中を通すように意識したいなと。

  • Step 1:情報力
    すぐにgoogle検索で「ググ」らないで、まずは自分の頭の中を検索すること。本を読んだりして得た情報は自分の頭を「クグ」らせること。暗黙知(自分の興味、関心、研究、嗜好)にクグらせ、「フック」を付けて、情報を自分化しておく。こうしておくとその情報が自分のものになる。情報は「一期一会」。出会った瞬間に縁を作る。ピピッときたらすかさずメモをとる。そして縁のない情報はどんどん「捨てる」。出会った情報が100あれば自分に縁がある情報はそのうち2か3。コピペがだめなのは自分にくぐらせないから、思い出すことはない。自分に縁のある情報は人に話すとより自分のものになりやすい。

    Step 2:読書力
    とにかく多読のすすめ。本はキモを見つけ、大事なところだけ読めばいい。買ったその日が最高の読書チャンス。目次は本のレジュメ。本は汚して良い。

    Step 3:記憶力
    丸暗記よりも要約する。自分の経験とリンクさせる。批判的思考を鍛える。

    Step 4:道具力
    三色ボールペンの使用術。1週間見渡せる手帳術。個性のあるクリアファイルを選ぶ。1冊のノートにこまめに書き込む。

    Step 5:編集力
    企画書・提案書の書き方。。。

    しかし、これだけの内容が1冊に詰まっているなんて、、、すごい本だと思う。

  • ブログに少し書きました。
    http://t-katagiri.blogspot.com/2011/10/blog-post.html

  • 一人の人間の全存在。それこそが、最大の情報源であり、最高の説得力を持っている。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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