- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480022776
感想・レビュー・書評
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ガルシア=マルケスの傑作と謳われる『百年の孤独』と『族長の秋』の間に挟まれた短編集。私は両作品とも未読なので両作品との繋がりを見出すことはできなかったのが少し残念。大人の為の残酷な童話を集めた短編集。表題作がなんともいえない読後感で好き。『百年の孤独』も読んでみたくなった。2012/500
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幻想的というか、夢心地な内容だった。
訳者のあとがきを見てなんとなく腑に落ちたが、神話か童話か寓話を読んでいるような、そんな気分だった。
「東雲侑子は短編小説をあいしている」のラノベに本書の名前が出てきたので、興味を持ち手にとった。
こういう本は普段はあまり読まないのだが、理解するのではなく、感じるタイプの内容もたまにはいいかなと。
天使、水死人、エレンディラの話がお気に入り。 -
それいけマジックリアリズム。
人の業が海とか風とか砂漠に溶け込む奇妙な風景。嗤笑と言ったらいいのか、自分の中に黒い笑いが湧いたところで物語は終わる。 -
マジックリアリズム。ようわからん
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あまりに奇妙なストーリー。
生臭く悲惨で残酷な短編たちのところどころに、
藻色の水中を立ち昇る
キラキラと光る気泡のような言葉たち。
『無垢なエレンディラと―』は絶望感が強く
他より辛さが勝る。 -
おもしろい。1話めの翼のある年とった男の話。飛ぶ練習をして帰っていく。情景が目に浮かぶ。ムットーニさんの作品のようだ。
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ほんとうに好き!「この世でいちばん美しい水死人」
学生の頃にはじめて読んで衝撃だった。
その頃から何度も読んでる。
日本人にはまったくない世界観!
私の中では短編ではこの作品がダントツ1位。
このエレンディラを蜷川さんの舞台でもみた。
世界観が損なわれず、舞台もとてもよかった。 -
表題作より、ふわっと終わる短編の方が好みだなぁ。
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なんなのだ、この奇妙な印象は・・・冒頭、「大きな翼のある,ひどく年取った男」になんとも言い難い衝撃を受けた。
世界にはまだまだ知らない文学がたくさんあることを知って、本を読む楽しみがまた増えた感じだ。