ソクラテスの最後の晩餐: 古代ギリシャ細見 (ちくまプリマーブックス 149)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480042491

作品紹介・あらすじ

プラトン先生は「アカデミア」でどんな授業をしていたのか。ソクラテスは死刑が決まってから、最後の日々を牢屋でどのように過ごしたのか。「陶片追放」や「民衆裁判」はどんな仕組みだったのか。ギリシャ・ラテンの文献を渉猟しながら、古代アテネに生きた老若男女の暮らしをヴィヴィッドに再現する。

感想・レビュー・書評

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  • 古代都市国家の栄えるギリシアの生活、教育、食、儀式、裁判などを平易に描いている。ソクラテスの最後の晩餐とはごく一部に過ぎず、タイトルとして不親切かもしれない。やはりスパルタの猛烈な生活と悲喜劇が心に残った。

  • 一冊の本としてのまとまりはないが、ソクラテスや彼が生きた時代の社会・文化・政治・経済・世相等々についての小ネタが満載。古代ギリシアについてある程度知識がある人には、気軽に楽しめる読み物となっている。

  • 古代ギリシャの食生活や婚姻、時間の概念、選挙の方法など、生活に関する様々なテーマについて取り上げられた本。

    それぞれのテーマは非常に面白いのですが、ちくまプリマーブックス=小中学生が読めるような本である、ということを差し引いても、文章の書き方や各テーマの掘り下げ方がかなり浅い。できれば、とりあげるテーマがもっと少なくてもいいから、各々をもっと深く書いてほしかった。この状態だと、個別のテーマに対してごくごく初歩的なことしかわからず、逆にストレス溜まります。
    また、脚注や引用元、参考文献が記載されていないので、どこまで史実でどこからが著者の見解なのかが判然とせず、この本に載っている内容を鵜呑みにしてもいいのかどうかが分からんのが困りもの。

    とは言いつつ、あくまで初歩的なことについて知るための入門書、と考えればいい本だとは思います。

  • 米原万理の本で知って購入。ギリシャ風俗に特別の興味があったり、知識のバックグランドがあったら違ったのかもしれないが、旅行に行っただけ程度の知識ではとても面白みが分からなかった。
    またそもそも文章や構成も推敲が足りないのでは…いろいろな雑学は詰め込まれているが、読み物としての完成度はイマイチ低い。
    たとえば最低限の年代情報、地理情報は、本の最初、章の最初にある程度示してくれないと、いつの・どこの話をしているのか、非常に分かりづらかった。ポリスの地図が本の後半148ページになってようやく出てくるとか。

  • プラトンのティマイオスによると地球という生命体が誕生し、それとともに日月星も生まれたときに時間も一緒に生まれたという。
    アウグスティヌスらの教父哲学やトマスらのスコラ哲学にも鋭い分析や総合があり、神を頂点とする論理の整合性には驚嘆させられますが、超論理的なユダヤ思想から生まれたキリスト教とギリシャローマ流の合理的な考え方とは、水と油のように融け合わない。
    スパルタでは7歳で親元を離されて集団生活をして戦うことを学習した。
    ソフィストの哲学はギリシャの文化、特にアテネの学芸の発展に大きく貢献した。

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