- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480422279
作品紹介・あらすじ
宗教なんてうさんくさい。うっかりハマったら怖い。だから近づかない。多くの日本人はそう思っている。だけど、どんな国でも地域でも、宗教はすっかり日常に溶け込んでいる。文化や価値観の骨格であり、それゆえ紛争のタネにもなる。宗教を知らなければ、世界の人びとを理解することはできないのだ。この本では、世界の宗教を理解するための基礎中の基礎を紹介。「人類の叡智としての宗教」のエッセンスが詰まった、小さいながら充実の入門書。
感想・レビュー・書評
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キリスト教徒とイスラム教徒だけでなく、我々とキリスト教徒も実は理解しあえていないことがわかる。それは理解しあうための第一歩だと思う。
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キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、仏教、儒教…それぞれの宗教は、どのよう生まれ、どの様な価値観をもち、社会にどのように関係・影響しているのか。大学の講義資料がベースらしく、段階的、構造的で比較的易しく、無理なく読める。様々な宗教を俯瞰しているため、宗教を比較したエピソードや考察が入っているのも面白い。
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定期的に読み直したい本。
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東京工大の2年性向けの講義を本にしたものなので、とてもわかりやすい。宗教のことは単に歴史を学んでいても分からない。
ユダヤ教のことや宗教改革のことが学べて良かった。今まで、宗教なんて非科学的で、なぜ敬虔なクリスチャンがノーベル賞を貰うのかわからなかった。ユダヤ人なんて世界に0.2%しかいないのに、ノーベル賞の受賞者のうち20%以上がユダヤ人だという。日本人は無宗教というより、むしろ何も考えてないのだということがよく分かった。 -
世界の宗教について、宗教社会学の観点から、
わかりやすく平易な言葉で解説してくれています。
これでもかというくらいわかりやすく説明してるにも関わらず、
多分3割くらいしか理解できなかった気がする…。
でも、高校時代の三年間の聖書の授業よりも、
この本読んだ方がよっぽどキリスト教について理解がすすむ!笑
大学時代、こういう講義を聞きたかったです。 -
p.2006/5/11
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一般的な宗教に関する「アレってなんで?」はだいたいこの一冊あればなんとかなりそう。
読みやすいし、内容も分かりやすくまとまっている。
文体も柔らかい感じ。中高生でも難なく読めると思う。
自分は頭が良くないのでときどき読んで思い返したい。そんな本。 -
知的好奇心で読む面白さがある一方、自分がいかに宗教とかけ離れた生活を送ってきたかと考えさせられた。色々な宗教についていくつか本を読み、少し理解はあると思ってはいるが、あくまで外側からの理解であって、ある宗教の内側に入ったことはないのだから。世界の大多数の人たちから見たら日本人は相当変な集団なのだろう。でもそこには共通の価値観が育まれ、行動様式を形成している、とした山本七平の「勤勉の哲学」を読んでみたいと思った。