- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488024710
感想・レビュー・書評
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粋なおばあちゃんと料理好きな中学生のミステリ
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ゴメス著者による「日常の謎」系ミステリ短編集。
主人公は料理が得意な中学生の少年、探偵役は元芸者の祖母。ユーモラスでかつホロリと締めるほのぼの系ではあるが、さらりと心の闇を提示したり。
各短編が後続の伏線となっていたり、全体を通して、少年とその周囲の者が成長していく過程が描かれていることもまた素晴らしい。 -
のぞみちゃんかわいい。
こんな中学生欲しい。
なんて素直でまっすぐでやさしいんだろう。
お蔦さんの気風のよさもいい。
西条さんの時代物じゃない話ってどうだろうとチョト期待薄で読んだんですが・・・。失礼しました。 -
仕事が一段落したので借りた本を。一日でさくっと読める気楽さ。
この人の文章は読みやすく、そこそこ面白いのでオススメだが、現代より時代小説の方が好きだなあ。 -
粋な祖母「お蔦さん」がとても素敵だ。言葉も態度も凛としている。
そして孫の「ノゾミちゃん」の料理の美味しそうなこと。よろこんで夕食におよばれしたい! -
創元社刊ということで、初めて西條さんの作品を読みました。
あったかいお話でしたね。望くんもおばあちゃんもいい感じ。
続くのであればまた読みたいです。 -
神楽坂で、祖母・お蔦さんと暮らす中2の望くんの日常の謎を描いた短編集。
下町のご近所づきあいや、おいしそうな手料理の描写に、ほっこりしちゃう。
読んだら、お宅にあがりこんで、一緒に夕食をよばれたくなっちゃうはず。 -
東京バンドワゴン系の物語で大変気に入りました。芸者から草履屋になったチャキチャキのおばあちゃんがカッコいいし、料理上手のお孫ちゃんを取り巻く下町の人々のやり取りが羨ましい。料理が上手だと女の子にモテるっていうのは目から鱗状態です。へえって感じ。自家製カレーパンが爆発しない方法も学べます。
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父の転勤に同行せず、神楽坂の祖母と暮らすことを決めた中学二年生の望。包丁も持てない祖母は面倒くさがりで、気が強くて、決して世話好きには見えない。でも「お蔦さん、お蔦さん」と誰からも頼られるような、不思議な吸引力を持っている。そんなお蔦さん目当てに人が集まってくるから望も何かと忙しくて…。お蔦さんや学校のみんなに振り回されつつも少しずつ成長していく望の、あたたかくて少しだけ波乱のある爽やかな日常。表題作を含む六編収録の短編集(「BOOK」データベースより)
罪かぶりの夜・蝉の赤・無花果の実のなるころに・酸っぱい遺産・果てしのない嘘・シナガワ戦争、の6編からなる短編集。
神楽坂に住む祖母と孫、というシチュエーションが美味しすぎる。
しかも孫は祖父直伝の味を受け継ぐ(?)料理上手。
うをを、こんな息子が欲しい!!
話自体はほのぼのあり、やや生々しい部分もあり、様々な謎を望くんが成長しつつ解き明かしていくという流れです。
西條さんにしては珍しく現代ものの作品。
続編出そうな気がするので、気長に続きを待ってます~。 -
とても、いなせで粋なお婆ちゃん、お蔦さんと、よく人間のできた中学生の孫の望君の生活、日常の中で起こる事件が・・ホームドラマミステリー・・とでも言いましょうか、楽しく読めた6編連続小説でした。小説の中で望君の作る手料理やスイーツは実においしそうでした。
読後感=旨い手料理食べたくなった・・・