ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025298

感想・レビュー・書評

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  • まずお腹がすきました(笑)
    今回は時間待ちの為に購入して、1時間ほどで読んでしまいましたが、とにかく出てくる料理がおいしそう。近所に似たようなビストロがあるのですが、行きたくなりました(ここはランチでも予約でいっぱいになってしまうのです)

    タイトルのヴァン・ショー。私も好きです。今はアルコールが駄目なので、今回の話を読んで鍋で沸かせば飲めるか、と納得。これを飲むとクリスマスって感じがしますもんねぇ。あったかアツアツはいつの季節だっておいしいものです。
    こういう小さな事件を解決していく物語は疲れた体と心を癒してくれます。
    全部終わったら、近所のビストロへオマールエビのコースを食べに行くのだ!
    それまでガンバ!

  • 今回も面白かった!
    ホットワインが美味しい季節ですね♪
    フランスのこともたくさん知れて、ビストロやフランスに行きたくなってきたな〜

  • フレンチレストランが舞台。
    おいしそうな料理が次々に出てくるのでお腹が減って困る(笑)。気楽に入れるフランス料理店が近所に欲しいなぁ。
    シェフが料理の腕だけでなく観察眼に優れており探偵のようなのも魅力だわ。

  • 「タルト・タタンの夢」の続編です。
    レストラン「パ・マル」を舞台にした日常系ミステリ短編集。
    前作は少し重い感じがしたけれど、今作は少し軽めに感じました。
    さりとて軽いだけでなく、人生のほろ苦さもちりばめられていて。
    ヴァン・ショーを飲んだあとのように、少し渋いながらも、心(のどこか)はほっこり温まるような、そんな感じの読後感でした。

    おいしそうな料理の描写は相変わらずで、おなかがきゅぅと鳴ります。
    近所にこんな素敵なレストランがないのは、ある意味幸いか。もしあったら、常連さんになりそうな勢いです。(お財布がもちません!)


    舞台も、今作はレストランから少し広がった感もあり。語り部が給仕係の高築くんだけでなくなったところが、新鮮味なのかも。(シェフの若かりし頃の話なんて、確かに高築くんが知る由もないですよね)

    特に印象に残ったのは
    「錆びないスキレット」
    「ブーランジュリーのメロンパン」
    「氷姫」
    「ヴァン・ショーをあなたに」かな。
    寡黙で口調もぞんざいな三舟シェフが、猫をうっかり餌付けしちゃったりして(それを志村さんに怒られてしゅんとしてる姿が)かわいらしい一面も。
    終わり2編は、三舟シェフのフランス時代が舞台。
    寡黙ゆえ謎に満ちたシェフの人となりが作者の手によって徐々に明らかになってきました。

    これからも続きが出るなら読みたいです。

  • 「タルト・タタンの夢」の続編。連作短編集。
    軽い謎解きミステリ。今回はほろ苦く切ないお話が多かったです。
    最後の2編はフランスにいた時の三舟シェフの姿が見られます。
    どの料理も美味しそうで食べたくなっちゃいます。
    「錆びないスキレット」は普段とは違う志村さんが見られます。猫と三舟シェフがよかった。
    「憂さばらしのピストゥ」はとても料理人らしいお話で好きです。
    「ブーランジュリーのメロンパン」は個人的にとても好きです。ずっと身近にあるからこそ気付きにくいもの。
    「マドモワゼル・ブイヤベースにご用心」はなんとも複雑な読後感。こちらも意外な三舟シェフの姿が。
    「氷姫」はとてもシリアスで切ない。
    「天空の泉」恋をする苦しみと幸せとを「星の王子さま」に絡めて。
    「ヴァン・ショーをあなたに」は三舟シェフのヴァン・ショーができるきっかけのお話。私も一度飲んでみたいです。

  • 最近、著者にハマっている。

    美味しいもの、旅、ちょっとした推理。
    それらを一挙に楽しめるのが、著者の作品。
    そして、必ず、暖かい気持ちになるストーリー。
    それが心地よいのだ。

    前作を読んだのは、結構前。
    忘れているので、本作品を読む前に再読をしようとしたら、図書館の本は予約で埋まっていた。
    「はて?」と思ったら、ドラマ化されていたのね。
    西島さんなシェフ役で。
    自分は、そのドラマを見ていないが、それを知ってしまったら、本作を読んでいる間も、脳内で動く三舟シェフは、西島秀俊さんになってしまった(笑)
    似合う。。。(笑)

    本作で、食べたいなー。。。都心底思ったのは、ブイヤベース。
    あと、体を暖めながらも心も暖まりそうなヴァンショー。
    でも、35度を軽く超えた本日は、飲みたくないな(笑)

  • ヴァン・ショーは毎回エピソードに出てきませんでしたが、ブイヤベースの話が好きでした。
    パ・マルのブイヤベース食べたいです本当。
    今回1番お気に入りのエピソードは[マドモアゼル・ブイヤベースにご用心]。とても素敵なエピソードでした。
    個人的には[タルト・タタンの夢]よりも読みやすくて好きです。

  • 以前、前作である「タルト・タタンの夢」を読んだときに、そこまで好みじゃなかったというような感想を書いたことをずっと覚えていて、あまり興味を持ってこなかったのですが、自粛疲れからか突然、「おいしい食べ物が出てくる話が読みたいわ」と思って読んでみることにしました。

    今回は結構たのしく読めて、前作の時にも書いていますが、やっぱり食べ物がとてもおいしそうで魅力的だなと思いました。
    フランス料理には詳しくないので、わからない食材やお料理もありますが、確かビストロということで、気取らないお料理なのだろうと想像して読みました。

    「錆びないスキレット」
    ここ最近、なぜか「シーズニング」という言葉を目にすることが多く、これもかと思いながら読みました。(カラーバス効果というらしいです)
    ちなみに直接的な描写はありませんが、猫ちゃんがかわいそうな目にあいますので、苦手な方は注意してください。

    「氷姫」
    このシリーズは推理ものではありますが、殺人とかトリックとかそういうのからは程遠いほんわか平和ミステリみたいなイメージだったのに、突然殺人の話が始まってびっくりしました。人を刺し殺してしまった男もそれに惚れている女も怖すぎる。世の中にはどんなに仲良くありたいと思っても自分の手には負えない人間がいますし、そういう人とは一緒にいればいるほど不幸になるように思うので、離れてよかったと思います…。

  • 図書館にて。料理とミステリー とってもたのしく読ませて頂きました♪

  • タルトタタンの夢の続編。
    ビストロパマルを舞台にした読みやすい短編集。
    今回は切ないかんじのはなしもあったけど、フランス料理食べたくなるのは同じ!そしてヴァンショーが飲みたくなる~!これからさむくなるから尚更!

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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