ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)

著者 : 近藤史恵

• 東京創元社 (2008年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[晴也さんの感想 · 2021年3月5日]

今回は色んな視点を使っていたので場所が国外まで移動するなど面白かったのと猫が出てきた所が癒やされた。

[⁂ WK ⁂さんの感想 · 2021年2月14日]

前作「タルト・タタンの夢」とは少し違って、話の視点が様々な人に切り替わっていて新鮮。でもやっぱり三船シェフはどこでもいつでも三船シェフだ。物語に出てくる料理を味わってみたい。

[suomiさんの感想 · 2020年12月30日]

とても読みやすくて良い。
私はフレンチは嫌いなわけではないけれど、体質的になんだか合わないので、本書に出てくる料理名の中には聞いたことがあってもそれがどういうものなのか知らないものもある。
『タルト・タタンの夢』を読んだ時にも思ったけれど、「ビストロ・パ・マル」の三船シェフの料理なら美味しく食べられそうな気がしてならない。

[そんちさんの感想 · 2020年12月22日]

三船シェフの過去が少し分かってなるほどと思った

ミリアムおばあちゃんのヴァンショー飲みたいなぁ
トリュフ入りオムレツ食べたいなぁ


ほっこりする料理にまつわる事件解決集

面白かった

[夏日さんの感想 · 2020年10月23日]

優しくて心温まる話の合間に出てくる「憂さ晴らしのピストゥ」のような話がピリッと効いた。食べるってとても大切で同じくらい怖いものだから料理人と客の間の信頼関係は不可欠だと思う。三舟シェフの恋は少し残念。上手くいけば良いのに。シェフのフランス修行時代の話もあって、とても面白かった。

[etsu*さんの感想 · 2020年10月3日]

小さなフレンチレストランのビストロシェフが、食にまつわる様々な人間関係の絡まりを解いていく。
料理系の小説はとても大好き。
調理方法や食材や食文化の違いなど、食にまつわる豆知識も豊富で勉強にもなるし、食欲がそそられる。
氷姫の話は、とても印象的だった。たかが氷、されど氷。凍らせ方ひとつで味が全然違う。ここは私も拘っていて嬉しくなった。
三舟シェフの作るブイヤベースやヴァン・ショーを味わってみたい。

[ミィさんの感想 · 2020年4月5日]

シリーズ第2弾
またも美味しそうな料理と謎解きが冴えわたる
パ・マル以前の話もあり その頃も謎を解いていたのねとニヤリとしてしまう
お店の名物裏メニューでもあるヴァン・ショーの大元となったであろう表題作などほろりとくるお話がなんだかパ・マルには良く似合う
もっとこのビストロを見ていたいな

[pingen3さんの感想 · 2019年9月28日]

ビストロ　パ・マル　のシェフが、様々な謎を解く短編集
私は、フランス料理には明るくないのですが、そちらに詳しい方や興味がある方なら、物語に出てくる、材料や料理や調理器具のお話も楽しく、私より倍楽しめると思います。(^o^)

7つのお話が入ってるんですが、私は最後の２つで特に最後から２つ目のお話「天空の泉」が良かったです。サンテグジュペリの「星の王子さま」が出てきます。あのお話の薔薇は、奥様だったんですね。
「ヴァン・ショー」ってのが、ホットワインで、レーズン、オレンジ皮、シナモン、その他スパイスを入れるっての、7つ目のお話で初めて知りました。
料理好きなら私以上に発見があるかもしれませんし、そうそう、あるある、なお話かもしれません。

近藤史恵さんのシェフのおはなし　っと
え～
「タルト・タタンの夢」の続編「ヴァン・ショーをあなたに」
ってまた２作目を先に読んじゃったのね　（＾＿＾；）

[ハリさんの感想 · 2019年6月30日]

本当に存在しているかのようなフランス料理店。大好きな本。

[herbteaさんの感想 · 2019年6月14日]

タルト・タタンの続編になりますが今回は少し謎の真相が哀しいものだったり苦いものが混じったりします。三舟シェフが最後に動揺する話は笑ってしまいましたが、この女性は個人的に私は好きになれません。でも美味しいお料理と謎解きに夢中になって読みました。今回はシェフのフランス時代のお話が２編入っていて、もちろん視点も変わるのですがこれがとても良かったです。特に表題作は本当に優しい気持ちになれました。志村さんが三舟シェフに傾倒したきっかけとか、金子さんのお話も読んでみたいので是非続きをお願いします。

著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。