いつもが消えた日 (お蔦さんの神楽坂日記)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488027278

感想・レビュー・書評

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  • お蔦さん、粋でかっこいい。そして、料理が美味しそう。レシピが欲しい。

  • 第二弾、今回は長編ミステリー、神楽坂でこんな事件が起きちゃうかあって大きな事件を望くんと蔦ばあちゃんが解決していく今回も望くんの料理も出てくるが出来合い物も増えたかな……

  • このシリーズ読んだの2冊目だけど、こんなに好きな余韻に浸れると思ってなかった。

  • <拙> ミステリー風の物語の展開と,舞台になった東京神楽坂とは全く何の関連性も見いだせない・・・いわば,なんだこれは(・ω・)的な・・・いやはや偶にはこういう読書もあるよ.とほほ.

  • シリーズ二作目。突然消えてしまった「いつも」。両親と姉の姿はなく残されたのは血溜り。当事者である少年が心憎いほどいい子で一生懸命で読んでいて切なく、先が気になって一気に読んでしまいました。今回は長編でこの事件に二人は関わっていくわけですが二人のスタンスは一作目と変わらずお蔦さんは凛と美しく、望は相変わらず料理でみんなの気持ちを救っています。話のテーマは前回以上に重く、過去も絡みいろいろな意味で辛いのですが二人の人柄ゆえなのか素敵な人ばかりの神楽坂の住人が優しい気持ちを運んでくれました。

  • 友達の後輩の家で大事件が起きて、後輩が同居することになった望。家事を切り盛りする望には、少し負担が増えることだったが……。料理男子の望くんの料理があいかわらずおいしそう。元芸者のお蔦さんの頭脳も冴えて、楽しめました。続きもでそうな雰囲気でよいですね。日常の謎ではなく、ミステリですが、そのあたりが好きな方におすすめです。

  • 前作のことは殆んど覚えていなくても楽しめた。ちらちら登場する望の手料理が美味しそうで良い。事件の細かい部分にはあまり入れずに読み進めたけれど、望とお蔦さんと有斗のやり取りには自然と引き込まれた。望とお蔦さんには、行田尚希さんの「路地裏のあやかしたち」シリーズの洸之介と環さんを連想したりした。

  • ★2.5

  • 久しぶりに西條さんの作品を読みました。

  • 売れっ子芸妓で女優もやった、気っ風がよくて
    男気があるが料理はさっぱりダメ、
    街の人気者祖母お蔦さんとくらす中三の孫望と
    その友人たち、神楽坂界隈の古くからの住人たちの
    人情溢れる物語。

    両親の転勤を期に、代々男が台所に立ち
    料理をこなす家族。
    料理のできない祖母を一人にはできず、
    それなら夫婦は転勤地に、孫は祖母と
    二人と二人の家族の食卓を守ることこそが最善の策と。

    最近の事件も盛り込んで、中学から高校への時期
    恋愛や家族の問題普遍的でありながら現代の様相を
    盛り込んだこの物語は、読んでて新しく飽きない。

    人情のエッセンスが実にセンス良く配合。
    ちょうどいい塩梅のシリーズ三冊。
    文庫本なら、持ち運びにいいのですが。

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著者プロフィール

1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で第164回直木賞を受賞。著書に『九十九藤』『ごんたくれ』『猫の傀儡』『銀杏手ならい』『無暁の鈴』『曲亭の家』『秋葉原先留交番ゆうれい付き』『隠居すごろく』など多数。

「2023年 『隠居おてだま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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