踊るジョーカー (名探偵音野順の事件簿 ) (創元推理文庫)

著者 : 北山猛邦

• 東京創元社 (2011年6月30日発売)

感想・レビュー・書評

[housekeeperzさんの感想 · 2012年9月28日]

ひきこもりの気弱探偵。
つまらないわけじゃないんだけど・・・読み終わった後になんとなく印象にあんまり残らない。ちょっとライトに過ぎる気もする。
気弱だろうとひきこもりだろうと、結局やってることは手垢がついた謎解きであることに変わりはないわけだし。それをキャラものとしてどうにか成り立たせようという感じは見受けられるけど、キャラクター自体にさほどの魅力がなあ・・・

[イチノセサツキさんの感想 · 2012年9月12日]

脱力系推理小説。「こんな成人男性がいてたまるか！！」と叫びながら壁に投げつける本。
トリックにも脱力でしたが、ただ一編「見えないダイイング・メッセージ」はとても楽しめました。現場に残されたポラロイド写真から導き出されるロジックに、ダイイング・メッセージと殺害動機の転倒した構図。するすると解かれる謎が実に心地良く！
でも、北山さんって物理トリックが得意なんですよね？　一番気に入ったのがトリックのない話というのはどうなのでしょう……。他の著作も拝読したく思います。

[syさんの感想 · 2012年9月3日]

気弱な探偵とそれを世に引き出そうと頑張る作家のワトソンという組み合わせが、解説にもありますが無理なくいいコンビになっています。
確かにこれを読むと、古典をまた読みたくなる。不思議な魅力がありました。
気軽に読めて重苦しくなく、その上事件性やトリック、解決法が古典ミステリ的で、あっという間に読んでしまって「ああまだ足りない！もっと読みたい！」と久々に思った一冊でした。

[harinさんの感想 · 2012年8月4日]

短編。読みやすくて面白かったです。

[pandamasaさんの感想 · 2012年7月27日]

おかかもいいけど、個人的にはコンブの焼きおにぎりがいいな

[はなとらさんの感想 · 2012年7月14日]

引きこもりニート探偵の話。


私には合わなかった。


色んなことが中途半端。

一番嫌なのは各話のオチのつけ方が微妙すぎる。

金持ち＝美術商的な安易さもいやだ。

なんで書店員オススメの帯をつけるのか意味がわからない。

[mui-muiさんの感想 · 2012年7月9日]

探偵役がニートという点で近代であることを感じますが、描かれている謎はなかなか古典的です。巻末の「ゆきだるまが殺しにやってくる」なんて、もろに閉ざされた山荘と雪ですしね。
解説にも書かれていますが、ミステリーの入門にはいい本かもしれません。

[koucoさんの感想 · 2012年7月4日]

ずーっと気になってて、ようやく手にとってみました。
これは正解だったなあ。

こてこての本格を、ライトな文体と、ライトに見せかけて実は一筋縄ではいかなそうな踏ん張る共依存関係の探偵と助手で支える、良質な連作短編集と思う。

[ケイさんの感想 · 2012年5月19日]

シリーズ短編集。可愛らしい雰囲気のミステリ。トリックなんかは若干地味ですがゆるい雰囲気が良い。

[ひなさんの感想 · 2012年5月13日]

気弱な名探偵音野順が強気な小説家の友人に押されて謎をといていくお話。どうやら続刊のようだけどここから読んでしまった。トリックはわりとコミカルなものが多くて、ノリも軽い。でも音野くん、もうちょい自信持って！

著者プロフィール

2002年、『『クロック城』殺人事件』（講談社ノベルス）で第24回メフィスト賞を受賞しデビュー。代表作として、デビュー作に端を発する一連の〈城〉シリーズなどがある。

「2022年 『月灯館殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」