- Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488419110
感想・レビュー・書評
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世界一気弱な名探偵がおそるおそる謎解きに挑む。
なんて面白そうな、と手に取った本。 期待以上に面白かったです。短編集なんで読みやすいし、探偵音野とワトソン白瀬コンビがいい。ミステリーなんで殺人事件も起こりますが、グロくはないので、苦手な人にもいいのでは。
軽いタッチでコミカルで、おどおどしつつ謎解きもしっかり。
さらに、名探偵ゆえの苦悩をさらっと描いてるあたり結構好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった! さすがsotdnさんの薦めだ。間違いがない。
古典的なギミックや展開に懐かしさを覚えながらしかし、二人のコミカルさはどこか新しい。名探偵・音野は気取らないし葉巻もふかない。おどおどと緊張しながら事件を解決する。それを支えるワトソン・白瀬は、それをしっかりやれよと背中を押しながらもこれでいいのかと思索する。それでも印税でさまざまな物を買い与える。回を追うごとに部屋が探偵らしくなっていくのは、どこか微笑ましい。
彼らはこの後も困難な事件に出会っていくことだろう。続きが楽しみな一冊だった。 -
音野くん、猫耳つけてウリウリしちゃいたい愛らしさですな。読み口も軽くさらっと読めて気に入りました。やっぱり物理トリックなんですな-。好きですけどw
あ、お兄さんが良いキャラだった。 -
ひきこもりでニートという設定なのですが、フィールドワークにガンガン出かけるし、探偵として金銭を得ているので、ただの引っ込み思案なだけな人だと思われる。その辺が気になりすぎて星評価も下げてます。
謎部分を中心に考えすぎていて、ストーリーが浅い感じ。 -
気弱な名探偵音野順が主人公。
一見名探偵らしくない音野ですが、すらすら事件を解決していく様が面白かったです。
凄くマイナス思考な音野が可愛い。
音野と岩飛警部のやり取りが面白くて好きです。
読んでて楽しいってのが一番。 -
気弱なニート探偵とおせっかいな友人が主人公のミステリ短篇集。
設定だけ見ると坂木司のひきこもり探偵シリーズと似てるけど、
読んでみたら全然違ったなぁ。
登場人物を記号として読めるタイプのミステリなんで(キャラ立ちが
悪いと言う意味ではなく)、ゆるゆると気楽に読めたのが良かった。
作品の感想ではない蛇足:
最近は有栖川有栖とか東川篤哉とか、本格ミステリの中でも
比較的読み味の軽い作品をたまたま立て続けに読んでいたので
折角なのでその流れを壊さず行こうかと思った・・・んだけど
手持ちにストックがなかったので、未読作家に手を出してみた。
結果、面白い本に出会えて良かった。
他に文庫になっている作品もあるみたいなので、
今度書店で探してみよっと。