切れない糸 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M さ 3-4)

著者 : 坂木司

• 東京創元社 (2009年7月5日発売)

感想・レビュー・書評

[Cognosce te ipsumさんの感想 · 2019年1月20日]

坂木節満載。

[海が好きさんの感想 · 2018年12月15日]

優しい気持ちにはなれるかな

[カトリーヌさんの感想 · 2018年11月21日]

何という優しい世界…！
何をかくそうクリーニング屋の私、ビニール袋はすぐはずしてください、ほんとに

[seasideparadiseさんの感想 · 2018年7月29日]

いつ買ったのかも覚えてないけれど、なぜか手元にあった本。確かこの作者の他の作品を買ったときに一緒に手に入れたのだと思うけど、他の作品はタイトルも覚えていないけれどあまり気に入らなかった記憶はある。
でもこの作品は心が温かくなるヒューマンストーリー。情報では「青春ミステリ」とあって、確かに謎解きミステリーの要素がかなりあるんだけど、その流れは人と人を繋いでいく「糸」になっている。

[asaiさんの感想 · 2018年6月26日]

主人公は商店街にあるクリーニング屋さんの二代目。人が死なないミステリーでおもしろかった。
続編出ているなら読みたいな。

[やんしーさんの感想 · 2018年5月2日]

自分の店を継ぐことになった主人公の成長が物語が進んでいくうちに凄く感じることができて、読んでいくうちに嬉しくなった。こういう商店街の人たちの生活ちょっと憧れるな〜

[hoshisato3さんの感想 · 2018年4月28日]

東京の商店街のクリーニング店の息子新井和也は大学の卒業を目の前にして、父親の急逝とともに家業を継ぐことになる。慣れない業務をこなしながら、家族やお店の職人さんやパートのおばさん、大学時代の友人、商店街の人々に助けられながら成長していく姿が好ましい。お客さんから預かった衣類から謎が始まり、その謎を解きながら依頼したお客さんの心の汚れも落とし、綻びを丁寧に繕っていくような温かみが感じられる。人とリアルに関わることが乏しくなりつつある昨今で、こんな昔ながらの近所付き合いが生きている商店街ってほんとに良し、どこかでずっと無くならないでいて欲しいと思う。主人公の和也の性格が捨てられたり迷子になった生き物を見捨てられなくて世話してしまう優しいところなども好感が持てた。アイロン職人のシゲさん、友人の沢田との関係もいい。人と人が切れない糸で繋がっていく感覚に癒される。
坂木司さんは『和菓子のアン』が初読みでこれが2冊め。謎を解きながら誰かが癒されたり悩みが解決されていくところがいいですね。読後が爽やかです。

[Shion.Kさんの感想 · 2018年1月10日]

和也も可愛いけど、沢田すきだなぁ。和也に拾われたんだって自分で言っちゃうところいいなぁ。糸の切れない凧になっていつかは必ず和也のところに戻ってくるんだろうな。
わたしもシゲさんにアイロンかけてもらいたい。

[いもけんぴさんの感想 · 2018年1月4日]

とても良い読後感。

[へいすけさんの感想 · 2017年11月25日]

坂本司さんの本は2冊目です。
どちらも、行動推理ミステリーと言う感じですね。
今回の「切れない糸」はクリーニング屋ですが、
本書にもあるように、クリーニング屋はお客の個人情報満載なんですね。

出される衣類やその汚れ等から、その家族構成や職業までわかってしまうのですから・・・
そこに、数々のミステリーが生まれ、そして推理し解決してゆく。今までにない構成でした。決して人が殺されたりしないのですから。

最後に、本書中の言葉に
「クリーニングから帰ってきたら、すぐそのビニールは取り除いてしまおう」
私もこれから気をつけます。その理由は、本書を読めばわかります。

著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」