魔使いの弟子 (創元推理文庫)

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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488580025

作品紹介・あらすじ

ぼくはトム、7番目の息子の7番目の息子。ぼくが弟子入りしたのは、ボガートや魔女から人々を守る魔使いだ。映画「セブンス・サン」原作、〈魔使いシリーズ〉第1弾文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 祝映画公開、祝文庫化!

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    「ぼくはトム、7番目の息子の7番目の息子。ぼくが弟子入りしたのは魔使い。ボガートや魔女やゴーストから人々を守る、危険で孤独な仕事だ。ぼくが魔使いに弟子入りするための最初の試験は、うらさびれた炭坑町にある幽霊屋敷でひと晩過ごすこと。ところが、だれもいないはずの地下室で地面を掘る音がする……。怖がりの少年トムは無事に魔使いになることができるのか? 映画「セブンス・サン」原作。〈魔使いシリーズ〉第一弾文庫化。訳者あとがき=金原瑞人」

  • もともと児童向けの単行本で出てたので、少年の成長物としか知らなかったけど、けっこう不穏な始まりなんですね。子供向けが明るいとは限らないわけで。

  • ちょっと渋めの児童向けファンタジーといった趣。
    主人公のトムは7番目の息子であるということで、半ば強制的に魔法使いに弟子入りすることになる。この世界では魔法使いは忌むべき存在として周りからは冷たく扱われ、かつ魔女やボガードといった存在と命のやり取りをしなくてはいけないという中々ハードな職業。イギリス的な皮肉の効いた文章でグイグイ読めるのでファンタジー好きならおすすめの一冊。

  • 2020/02/10

  • 映画が日本で公開されるのに合わせて文庫化~トムは七番目の息子で父親も七番目、独り立ちするために、ボガートや魔女やゴーストから人々を守る役割を担う魔使いに弟子入りした。幽霊屋敷で一晩過ごし認められ、夏の家に行って、尖った靴を履くアリスに助けられて約束したことが間違いだった。南の庭に閉じこめられているマザー・マルキンにアリスに頼まれたケーキを持って行き、逃がす羽目になった。追い掛けて短めの杖を持って行って川に沈めたが、魔女は死なないらしい。マリアを救うために、農場の母の許に連れて行き、豚始末のスノートに憑依して復活した魔女を鉄と塩で斥け、退散する魔女は豚に喰われて向後の憂いはなくなった~田中さんは金原先生の弟子だね。「魔法使い」じゃなくて「魔使い」。舞台はイギリスだよね?

  • けっこうダークなファンタジー。魔力を持つ者や悪さをする妖精の力を塩や鉄で削ぐ、というのはわりとよく見かける話だし、一見さほど目新しい要素はないんだけど、なんというか合わせ技?で、けっこうぐいぐい読ませる。でもな~。こわいんだよな~。こわいのが苦手だから、ちょっとむりかも。

  •  魔法使いじゃなくて、魔使い? 魔使いって何だ?から始まる魔使いシリーズ。魔使いの原題はSpook(幽霊とかスパイの意味らしい)。

     7番目の息子の7番目の息子には、普通の人には見えないものが見える。
     そんなトムが魔使いの弟子になるのがシリーズ第1作のコレである。

     ガーストや魔女などの人ならざるものを封じるのだが、さすが魔使いだけあり、魔法は使わない。知識とだけでなんとかするしかないのである。圧倒的に不利だ。

     主人公のトムが知らない状態から、魔使いの世界に足を踏み入れるのだが……この世界の影の濃さというか、中世の不自由さや閉塞感が、実に豊かに描かれている。
     魔女の娘アリスのキャッチーさも実に見事である。
     小悪魔め!って言いたくなる。

  • 必要とされながらも忌避される「魔使い」の、住宅環境がなかなか面白かった。災難がなかなか去らない展開に息がつけない。主人公が一人前への一歩を踏み出し、同時に家族の間に隔たりができてしまうシーンが印象的。

  • (2014/11/25購入)(2014/12/14読了)

  • 「魔法使い」ではなく「魔使い」の弟子。
    謎の職業、魔使いとは?の1巻目。

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