知識創造企業

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492520819

感想・レビュー・書評

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  • ジャンル:ナレッジマネジメント

  • 組織における知識創造の一般理論を構築した良書

    知識には『形式知』と『暗黙知』があり『知識変換モード』は以下の4つ
    1.暗黙知→暗黙知=共同化(共体験による経験の共有)
    2.暗黙知→形式知=表出化(対話による共同思考)
    3.形式知→形式知=連結化(ナレッジDB・学校教育)
    4.形式知→暗黙知=内面化(メンタルモデル・ノウハウ)

    これらの知識変換モードを通じて「組織的に」増幅され、「個人→グループ→組織→組織間」で形になることを『知識スパイラル』と呼ぶ。

    組織改革とかリーダーシップ云々よりも本質的には新しい知識(ビジョン・カルチャー)が上記経路を通って各個人メンタルモデルを変革して、それが組織に相互作用が拡大していくことのような気がしてきた……難しいな。

  • 暗黙知を形式知に、開発現場、製造現場では、暗黙知がいっぱいある。これを形式知化できればよいわけである。少子高齢化が進むなか、製造現場では、技術伝承の問題・・・SECIの理解と活用が必要である。

  • 【きっかけ】
    プレジデント誌

  • 7月29日読了

  • 社会人一年目の時に先輩に勧められた本。
    昨日、「言語を介さないコミュニケーションってあるんだなー」みたいな話が出てきたので思い出して流し読んだ。

    野中氏の定義だと、「知識」には暗黙知と形式知があり、前者は言語化が難しい、後者は言語化が容易な知識である。
    言語化が難しい知識とは、例えばコツとかカンとか。
    バッティングの方法を言葉で覚えても、実際に打てるようになるわけではないとか、そんな感じ。

    「暗黙知を暗黙知のまま」伝える/受け取ることを「共同化」
    「暗黙知を形式知化して」伝える/受け取ることを「表出化」
    「形式知を形式知のまま」伝える/受け取ることを「連結化」
    「形式知を暗黙知化して」伝える/受け取ることを「内面化」
    とそれぞれ定義しており、ナレッジマネジメントは形式知化に焦点があたりがちだが
    本来言語化できないことを無理に言語化することで正しく伝わらなかったり
    何もかもを言語化すると情報量が膨大になってしまうなどデメリットもある。

    そこで暗黙知に焦点を充てて云々するといいよねみたいな話。

  • 暗黙知から形式知へ、個人から組織へというスパイラルが組織的知識創造の鍵。このスパイラルを産むためのミドルアップダウンマネジメントであったりハイパーテキスト型組織といったような組織論と、それを実践してイノベーションを起こした企業の例がのっている。読む人のポジションによって理解度は大きく異なる。

  • 私にはちょっとアカデミック過ぎた印象。

  • 暗黙知を形式知にするか、その事例、その後の組織での共有。

    古い本。

    最初は倫理の教科書に出てくるような話。

    さすがは知識の本。著者の知識量の半端なさがまず披露される。

    専門用語が多いので正直めんどくさい。

    だが知識の流れと経営などにここまで触れていることは現代でもまあたらしい。

    日本軍の敗北を考察した「失敗の本質」につながる部分もある。

    システムに固執すること、転換をあやまること。


    ていうか日本人が書いたのに分量が多いと思ったら元々英語で出版されたものだったのか・・・。

    これくらいかける日本人になりたいものである。

  • 選択科目「ナレッジ・マネジメント」で参考書として使用。
    専攻シラバス:
    http://www.gsis.kumamoto-u.ac.jp/curriculum/19/syllabus_19.html

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著者プロフィール

野中郁次郎
一九三五(昭和一〇)年、東京に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。富士電機製造株式会社勤務ののち、カリフォルニア大学経営大学院(バークレー校)にてPh.D.取得。南山大学経営学部教授、防衛大学校社会科学教室教授、北陸先端科学技術大学院大学教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授などを歴任。一橋大学名誉教授。著書に『組織と市場』、『失敗の本質』(共著)『知識創造の経営』『アメリカ海兵隊』『戦略論の名著』(編著)などがある。

「2023年 『知的機動力の本質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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