等伯 上

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 148
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532171131

感想・レビュー・書評

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  • 閲覧室  913.6||アベ||2

  • 物語としては面白い。
    畠山や信長や法華宗の歴史事実とからめて、
    翻弄されていく等伯の人生は壮絶。
    これまでの等伯像とかけ離れるのではなく、
    新たな面を補完してくれるイメージで読みやすい。

    ただ、短文で改行を多用しているのがあまり好きではない。
    地の文で現在のことを挿入してくるのもあんまりだな。
    中には、関心することもあるけれど、別に今知らなくて良いし、
    話の流れが切れるので、物語への集中を解かれてしまう。
    自分が調べたことをひけらかしたいだけでは?とか思ってしまうな。

    今の段階では、本当は3なんだけど、下巻への期待を込めて4で。

  • 戦国時代後期、能登の仏絵師が京に出て絵を極めようとする。

  • 一度等伯の生の絵を見たことがあります。
    あの力強くも静寂な世界は等伯の体格もあったんですね。

    名前を残す天才たちは、感覚的に描くことを知っているのだと思っていました。
    しかし、この本の中の等伯は、いたって普通の感覚を持っています。
    人並みに自分の才能に苦悩していて、それを乗り越えてより良い絵師になろうとしている。
    等伯の人柄には特に惹かれることはないのですが、試行錯誤を繰り返し、自分の弱さを乗り越えていく姿に励まされました。

    私も趣味で絵を描きますが、等伯のように謙虚に学び、腕を磨いていきたいと思います。

  • おもしろかった。時代小説は好きだが、絵師の生涯を描いたものは初めてだったので、新鮮だった。

  • 能登半島、七尾の絵仏師であった長谷川信治.時代は戦国.信長の比叡山焼き討ちなどに遭遇しながらも.京に上って徐々にその才能を認められて行く.日本史の大きな流れを角度を変えて眺めているような描写のしかたが読むものを飽きさせない.

  • 長谷川等伯、久蔵、静子、清子、狩野永徳

  • 絵の道を究めんとする長谷川信春の生き様に心が震える。早く下巻に没頭したい。

  • 長谷川等伯の素晴らしい絵にこのような背景があったのかと、作品自体の面白さももちろんのこと、芸術の探求者としての哲学的な要素も読んでいて楽しめます。更なる下巻が楽しみです。

  • 等伯の前半生。比叡山焼き討ちに遭遇し、織田家からの目を避ける生活を余儀無くされる。鬱屈の中に様々な出会いがあり、絵描きとして成長する。なかなか等伯と言う人間に共感できず、面白いと感じなかった。

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著者プロフィール

作家。1955年福岡県生まれ。久留米工業高等専門学校卒。東京の図書館司書を経て本格的な執筆活動に入る。1990年、『血の日本史』(新潮社)で単行本デビュー。『彷徨える帝』『関ヶ原連判状』『下天を謀る』(いずれも新潮社)、『信長燃ゆ』(日本経済新聞社)、『レオン氏郷』(PHP研究所)、『おんなの城』(文藝春秋)等、歴史小説の大作を次々に発表。2015年から徳川家康の一代記となる長編『家康』を連載開始。2005年に『天馬、翔ける』(新潮社)で中山義秀文学賞、2013年に『等伯』(日本経済新聞社)で直木賞を受賞。

「2023年 『司馬遼太郎『覇王の家』 2023年8月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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