- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532171131
感想・レビュー・書評
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物語としては面白い。
畠山や信長や法華宗の歴史事実とからめて、
翻弄されていく等伯の人生は壮絶。
これまでの等伯像とかけ離れるのではなく、
新たな面を補完してくれるイメージで読みやすい。
ただ、短文で改行を多用しているのがあまり好きではない。
地の文で現在のことを挿入してくるのもあんまりだな。
中には、関心することもあるけれど、別に今知らなくて良いし、
話の流れが切れるので、物語への集中を解かれてしまう。
自分が調べたことをひけらかしたいだけでは?とか思ってしまうな。
今の段階では、本当は3なんだけど、下巻への期待を込めて4で。 -
戦国時代後期、能登の仏絵師が京に出て絵を極めようとする。
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一度等伯の生の絵を見たことがあります。
あの力強くも静寂な世界は等伯の体格もあったんですね。
名前を残す天才たちは、感覚的に描くことを知っているのだと思っていました。
しかし、この本の中の等伯は、いたって普通の感覚を持っています。
人並みに自分の才能に苦悩していて、それを乗り越えてより良い絵師になろうとしている。
等伯の人柄には特に惹かれることはないのですが、試行錯誤を繰り返し、自分の弱さを乗り越えていく姿に励まされました。
私も趣味で絵を描きますが、等伯のように謙虚に学び、腕を磨いていきたいと思います。 -
おもしろかった。時代小説は好きだが、絵師の生涯を描いたものは初めてだったので、新鮮だった。
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能登半島、七尾の絵仏師であった長谷川信治.時代は戦国.信長の比叡山焼き討ちなどに遭遇しながらも.京に上って徐々にその才能を認められて行く.日本史の大きな流れを角度を変えて眺めているような描写のしかたが読むものを飽きさせない.
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長谷川等伯、久蔵、静子、清子、狩野永徳
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絵の道を究めんとする長谷川信春の生き様に心が震える。早く下巻に没頭したい。
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等伯の前半生。比叡山焼き討ちに遭遇し、織田家からの目を避ける生活を余儀無くされる。鬱屈の中に様々な出会いがあり、絵描きとして成長する。なかなか等伯と言う人間に共感できず、面白いと感じなかった。