ファミレス

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.66
  • (64)
  • (176)
  • (138)
  • (23)
  • (6)
本棚登録 : 1127
感想 : 171
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532171223

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 久々に読んだ重松清。意外なほどしみてきた。
    355ページの「だってそんなことしたら、間違いをそのまま許すだけじゃないですか」「許さなくていいんです(中略)優しさは間違いを許すことじゃなく、て、認めることなんです。間違いをなかったことにはしない、ということなんです。怒りを持ったまま、悲しみを持ったまま、それをまとめて包み込むことが優しさだと思うんです」を読んで、最近上司にされた説教を思い出した。そういう優しさを持ちたい。

  • 読み終えて、タイトルに込められた意味を振り返る。
    familyless...なるほどなあ。ファミレスってほんとにそういう一面あるかもなあ。
    あとすこしふんばれば、子離れしてまた夫婦ふたりの時間がくるのは、うちにとってもあと数年後の話で、いちばんいい時期に読んだかも。美代子の気持ちも、けっこうリアルに想像できるしなあ。夫婦って、夫婦でいるって、簡単じゃないのよね。しかし荻原さんの作品はやっぱ面白い、言葉選びもほんとにイマドキ感があるし、ユーモアのセンスがちゃんと時代に沿ってる。言葉を扱うセンスが抜群の方だよなあ。「旅の恥はかき捨て」かねがね/「袖振り合うも多生の縁」つねづね   の1文なんて大好きだよ。歌丸級だ。(ハードカバーp178)
    ニコニコ亭のばあちゃんが血のつながらない孫と距離を詰めるあの瞬間もいいねえ。ホロっとした。
    離婚なんてほんと、身近なことだもんね。どっちがいいなんて、人それぞれで、選択のひとつなんだとおもう。
    私もこの先どう感情が動いていくかわからないけど、死ぬまで大事なひとがいて、めんどくさいとおもいつつも、その人のためになにかの役に立てる毎日を過ごせたらいいな。自分個人だけの幸せなんてありえないと、歳を重ねるごとに気づくよ。それが、いつまでも夫なのかどうかは、これからの時間次第だね。。お互い。。。精進しましょう。。。。。

  • ファミレスはファミリーレスの略。共感した。家族そろってファミレスなんて行ったことがない。

  • 2014/6/16 読了

  • また読みたい‼︎

    読みながら味わうように、没頭しました(。›◡ु‹。)
    読んでいるうちに、大切な人に手料理を振る舞いたくなる。
    読み終わったあとも、温かくて美味しい湯気が心の中に満ちているような気持ちになれます( ´͈ ω `͈ )੭♡⃛
    料理だけでなく、夫婦の在り方も考えさせられるので、自分とパートナーの関係を見つめ直すきっかけにもなりました。

  • 料理、友情、夫婦、家族、いろんなことが自分と重なって中身の濃い本だった。でも、今自分にとって1番大事なのは美味しく食べる事。それが大事にされていて勉強にもなった。

  • 友情、食、家族、夫婦、震災…人生
    この本を読んだだけで、自分の中でプラスになったものがたくさんあった気がする

    ごちそうさまでした!!(感涙)

  • 我が家も来年には、下の娘が家を出て、夫婦二人となる。どんな関係になるのかな?

    優しさと優しさはぶつからない。確かに…。

  • 腹減ったー

  • 久々の重松清。

    なかなか読み応えのある長編小説。
    アラフィフの男三人組が考える第二の人生、といった所だろうか。

    サバイバルクッキングクラブと名付け、晩御飯をきちんと摂れない中学生たちに自炊を勧める陽一の考えは、斬新だか面白い。

    だが、今作は中学生がメインテーマではない。
    同じく陽一の家では子供たちが巣立ち、妻との生活を考えていた矢先に、妻が陽一と訣別を考えていることを知る。

    子育てや仕事から解放されるがゆえに、もう一度自分自身を見つめなおす機会。その時間が丁寧に描かれている。

    物語では正しさよりも優しさを強調する割に、全体としてまるでプチ正子さんのように真っ直ぐ正しい路線を歩んでいるように思うのが、重松作品ならではなのかもしれない。

    にしても、タイトル、なぜ。。。?

全171件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

重松清の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×