ファミレス

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532171223

感想・レビュー・書評

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  • おいしく食べること、友達、家族。大事なものだなと、しみじみ思いました。

  • 素直に面白かった。
    結婚と離婚、やっぱ離婚の方が大変!
    男の料理、ちょっとこだわってみたい!

  • 1215

  • やっぱり泣けるね。

  • 銀婚式目前の50歳前後の中年男性にとって、家族とは?人生とは?あなたの「核」は、なに?


    ある日、妻から離婚届を突き付けられたら?この物語に出てくる女性は皆自立していてかっこいい。それに引き換え、主人公の陽平とその友達の粋な雑誌編集長の一博が痛い。頼りになるの友人はバツイチの康文だけ。被災地の仮設住宅に住むボケかかったおばあさんが陽平夫婦を手料理で歓待する場面でなぜか泣けてきた。。。

  • 自分(43才)より一世代上のおっさん三人を主人公にしたストーリー。
    感動以上に夫婦関係について考えさせられました。
    また、出てくる料理も早速試して見たくなるものが多く、これまた参考になる内容でした。

    325頁
    その子が苦しい思いをしていたら、それはすべていじめであり、体罰なのだ。
    教育、子育ての根っこにあるものは、
    子どもを苦しめてはいけない
    に尽きるのだ

  • 厚いのでしばらく放っていたが、読み始めるとおもしろくて一気に読了。テーマは家族。おしゃれな暮らしを遂行中の編集者と和菓子研究家の別居夫婦。母と嫁の関係悪化で離婚した後若い後妻と再婚した総菜屋。離婚届をアン・タイラーの小説の半ばに隠してあるのを見つけ動揺する中学教師。編集者の家に転がり込んだ母娘とおなかの赤ちゃん。不倫の末に事故で入院した母と息子。あれこれの事件が絡んで展開するが、料理のレシピが満載でそれも楽しめる。ファミレスとはファミリーがない人の居場所かも。

  • なんか三匹のおっさんを思い出した。
    エリカ先生の小手先クッキング至上論に賛成!
    試してみたいなあ。

  • 久々の重松さん長編小説。
     
    重松さんの作品には、いつも考えさせられるフレーズがあるけれど
    今回は特に夫婦の事、子供の事、食事の事。
    本当にたくさんの事を考えさせられました。
     
    特に印象に残ったのは
     
    陽平の
    『子どもと向き合う立場のオトナがベースにすべきものは
    「正しさ」ではなく、「優しさ」なのではないか』
    という言葉。
     
    正しさはもちろん大切な事だけど
    正しさと正しさは、時にぶつかってしまうことがある。
    けれど、優しさと優しさはぶつからない。
    二つの優しさが出くわしたら、一つの大きな優しさになる。
     
    今の私は、主人や息子、両親や友達に
    『優しさ』よりも『正しさ』を求めてしまっているかもしれない。
    『正しくない』ことをしてしまった時
    それを認めて、受け入れることができず
    ただ、間違った事を指摘し、怒っているのかもしれない。
     
    重松さんの文章一つ一つが私の胸にチクチク突き刺さりました。
     
    正しくても優しくないこと。
    正しくなくても優しいこと。
     
    これまで、私は前者ばかりを選んできたように思う。
    これからは…後者も選べる、そんな人間、妻、母親でありたい。
     
    「優しさは、間違いを許すことじゃなくて、認めることなです。
    間違いを『なかったこと』にはしない、ということなんです。
    怒りを持ったまま、悲しみを持ったまま、
    それをまとめて包み込むことが、優しさなんだと思うんです。」
     
    頭で理解はできても
    なかなか実行することは難しい。
    けれど、実行しよう、実行したいと思えただけで
    一歩前進できたのかもしれません。
     
    いつも感じることですが
    重松さんの作品は、読者に「◎◎だ」と強いメッセージを投げかけません。
    優しく、柔らかく包み込みながら
    「こういう考えもあるよ」
    「こう考えると素敵だよ」
    と文章を通して、いつも教えてくれている気がします。
     
    本当に大好きな作家さんだと、改めて感じました。
     
    ミステリーのようなスリルはない。
    絵本や写真集のような気楽さはない。
    だからこそ、ずーーーっとこれからも読んでいきたい。
    エリカ先生がいう「晩酌向プリン」のような作家さんが
    まさに、重松さんだと思う。
     

  • ザ・おやじ小説であります

    子どもたちが巣立つ
    そんな世代のおやじたちの物語

    夫婦の形は完成されて、変化など死ぬまでありえないと思っている夫たち
    その形を疑問に思う、疑問に思ってきた、妻たち

    熟年離婚・・・・・

    男にとっては、とってもきびし~お話

    家族について
    夫婦について

    様々な意見を持った人物が登場して
    「うん、納得」
    であったり
    「いやー、そりゃないでしょ」
    であったり
    「そういう考えもありか」
    と考えたり
    「いや、いや、いや、いや・・・・・」

    夫側の気持ちはよーく分かります
    妻側の気持ちも理解はできます
    でもねー
    男って女々しい・・・・・

    小さいお子様をお持ちの方々にも、お子様が巣立っていく世代の方々にもとっても興味深いお話だと

    いやーのめり込んでしまった

    題名の『ファミレス』本当の意味は・・・・・

    最後は、清々しい感じ(^o^)

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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