残念な人の思考法

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.10
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感想 : 574
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532260750

感想・レビュー・書評

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  • 最初の導入部には惹きこまれました。

    ”残念な人”

    つまり、やる気も能力もあるのに、仕事がうまくいかない、成果がでない。
    そんな人が本書では「残念な人」だそうです。
    例えば、上司に振り回されては見放される若手社員、行列しているのに儲からない飲食店などを通して考えさせる本です。

    著者はコンサルタントであるので、とてもコンサルタントらしい考え方だなと感じます。全体的に自分に向けた業務改善といった考え方だと思います。

    今のボトムネックを探して、それを効率化していきましょう。もっと周りを巻き込む際に、+にしましょうという。

    ぬりえの考え方が本書の核というか、ユニークな点になると思います。
    ぬりえの塗り方はどのようにするのか。アウトラインをちゃんと決めておかないと、枠から出てしまいますよっていうね。

    面白いは面白いのですが、新鮮さというところではあまりなかったです。
    他の思考法とも似たり寄ったりな感じで、割りとあっさりした内容でした。

  • 『能力があってやる気も十分なのに,成果が出せないのはなぜ?』


    残念なサラリーマンこと私が興味を持たないはずがない.

    ビジネスコンサルタントたる著者が,経営上の「残念」をギター侍ばりに(古っ)ぶった切っていくストーリー.
    要は「何のために」という終着地を見失うな,という事だと私は理解した.
    目先の事ばかりを考えてやらなくて良い事に注力する残念,言われた事を右から左へ流すだけの残念,など.

    そんな中で1章の「残念な人はつくられる」は,現代社会への示唆として,また私の会社生活に当てはまる事が多く,ある意味での安堵,ある意味での恐怖を得た.


    ・IT革命以前は担当者全員が重要な業務の担い手だった.

    ・システム化が進行すると「システムを管理する人間(判断する必要のある人)」と,
    「単に操作するだけの人間(判断する必要が無い人)に二極化されてくる.

    ・後者は作業背景が分からず「残念な人」になってしまう.

    ・「作り出す仕事」よりも「こなす仕事」が増えているのが現代.

    ・「こなす仕事」をこなしているだけだと,思考錯誤する機会を失ってしまう.


    「こなす仕事」をこなす人は,いくらでも代わりがいる.
    だから「こなす仕事」ではなく「作り出す仕事」が出来る社会人にならないと,
    いつかは,捨てられる(あ,涙が...).


    2章以降は「残念」のケーススタディなので自分に当てはまるものを掻い摘んで読めば良いと思いますが,1章の「残念」論についてはぜひご一読を.

  • プライオリティは大切だー。
    本はあまりおもしろくなかった。著者の考え方のなんだか主軸のところがあわないかも。。。
    1億あったらやらないことは、やらなくていいこと、とか、問題より機会に集中する、とか、PREPとか、ちょこちょこきになる部分はあり。PREPは人を説得するときにつかいたい。

  • 残念な人の思考法
    編集が良くないのか、章立て・並びがいまいちで、思いつくままにあれこれ書かれている印象。
    言っていることはその通りで納得してしまうのは、自分自身残念な人の面を持っているからだろう。

  • 物事に優先順位をつけてやってきましょう、優先順位の判断基準としてはこんなものがありますよ、といった内容。まぁ、しごくまっとうな本じゃないかしら。

  • ◆仕事の成果=プライオリティ(の正しさ)×能力×やる気

    ◆経営とは「実行する」ことである。ノウハウは公開してもまったく問題はない。なぜなら、大変なのは「実行する」ことだからだ。
    アイデアは「モノ」にしなければならない。設計がいる。材料がいる。大きくするには、普通の人が少しがんばればできるような「仕組み」「仕掛け」が必要なのである。

    ◆PLM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)成長期・成熟期・衰退期それぞれ取るべき戦略が違う。

    ◆二流は積み上げ式で考え、一流は市場全体から考える。一流はセオリーを知っているから全体から割り戻したり、計画から逆算することができる。

    ◆優れた事業計画書は、常に市場に対するシェアをベースに立てられる。


    ◆二流は掛け算で考え、一流は割り算で考える(前年実績に伸び率を掛ける)

    ◆仕事は「塗り絵」で考える。全体像を明確にする。重要な部分に集中する。残りは効率的に仕上げる。

    ◆PREP法
    ①結論を示し(Point)、②理由を述べ(Reason)、③具体例を述べ相手を納得に導き(Exsample)、④再度結論を示す(Point)

    ex)この問題は明日までに解決する必要があります。(P)
    なぜなら、明日を逃すと関連する他のプロジェクトの遅延を引き起こしかねないからです。(R)
    Aプロジェクトが遅れると◯◯という問題が発生し、Bに悪影響を与えると△△にダメージを与えます。(E)
    だから、この問題を明日までに解決しないといけません。(P)

    ◆高いパフォーマンスをあげる可能性のある人の話は、以下の特徴を持っている。
    ①具体的である(目的、場所、日時、期間、登場人物など)
    ②過去形で話をしている
    ③後付けによる考えではない
    ④やればよかったと後悔していることやポリシーではなく、そのときに実際とった行動である
    ⑤他人と関わる部分については、その会話内容まで詳細に再現できる

    ◆行動特性の共通点
    ①自分自身がとった行動を、極めて詳細かつ正確に思い出すことができる
    ②面接で特定できる行動の数が非常に多い
    ③多くの種類のスキルを使い分けている
    ④普通の人には見られない独特な発想に基づく行動が必ずある
    ⑤面接で、こちらから質問しなくても、自分で話を続けることができる
    ⑥主語が必ず「私」になっている

    ◆SMARTの法則をなぞって、行動の変革を考える
    ①Specific(具体的である)
    ②Measurable(測定可能である)
    ③Agreed(納得している)
    ④Realistic(実現可能である)
    ⑤Timely(今やるべきことである、または期限がある)
    目的「意識」を持つのではなく、目的を持つ。
    頭の中においておくだけでなく、紙に書く。そしてSMARTな行動に落とし込む。

    ◆資本の論理の力が増してきたこと、情報システムが充実してきたことで、「作り出す仕事」と「こなす仕事」の二極化は拡大の一途をたどっている。作り出す側にまわらなければならない。

    ◆沢山売ろうとするならば、量産設計をしなくてはならない。普通の人が少し頑張ればできるような「仕組み」「仕掛け」が重要なのだ。

    ◆ボタンを押すとエンジンはかかる。このエンジンがかかる間に思いをめぐらすことを「考える」というのではないか。ハンバーガー作りは牛を育てるところから始まっているのである。

    ◆混んでいるのは、おいしいから客が殺到するというよりも、効率が悪いから客が滞留する、というのが正しい理由だった

    ◆「飲酒運転にならないよう、きちんと確認しなさい」と教育するだけでは従業員の実行を徹底させることはできない。伝票に「車・自転車確認」欄を設けることが、餃子の王将のすごさなのだと感じた

    ◆たくさん売ろうと思ったら、量産設計をしないといけない。売る人がたくさんいなければならない。規模が小さい間は同じ想いをもつ人間だけでやれるかもしれないが、それだけでは大きくならない。大きくするには、普通の人が少しがんばればできるような「仕組み」「仕掛け」が必要なのである。

    ◆売れるものは「売れる場所」でしか売れない。
    チーザは190円前後で売られている。普通のチーズ菓子として考えると少し割高な気もするが、300円前後の商品が並ぶおつまみコーナーに置かれていると逆に割安感がある。実際、テスト販売の段階から爆発的な売れ行きを見せ、年間10億円売れば大ヒットとされる菓子業界で、40億円の売上目標を立てられるほどの規模に育っている。

    ◆新業態を試すような場合には、そもそもその業態が成り立つかどうかを検証するまで時間がかかるため、その間持ちこたえるキャッシュフローが必要だ。資本の論理がますます重要になりつつある世の中、努力だけではできないことがあるのも事実だ

    ◆「会うと得する人」、「会わないとチャンスを逃す」とこちらに思わせるような、上手に心をくすぐる戦略をとっている。

    ◆問題ではなく、機会に集中せよ

    ◆ある時点で損切りすることは、成果を上げる為に極めて重要なこと。

    ◆自分の仮説の間違いを知ることは、行動における最大の収穫。

    ◆ゴールの見えない話し方をすると残念なヤツだと思われる

    ◆共有すべきは、「前提条件」と「考え方」

    ◆貯金が1億円あったらやらないことは、やらなくていいことである。

    ◆まずは役を演じる。「自分らしさ」を付け加えるのはその次

    ◆たった10秒で却下される残念な志望動機
    「とにかく会ってみればわかります」
    「御社の○○を評価します」
    「前の会社はひどい会社でした」
    「前職は仕事がハードすぎて……」

  • 本のタイトルもインパクトあるんですけど、各章のタイトルもそれぞれインパクトがあります。
    ただ、本文がそれに沿ってわかりやすく書かれているかというと、書かれていないと思います。
    読む事自体はさらさら~っと読めちゃうのですが、結局何が言いたかったのかが、わかりづらいのが惜しいきがします。
    内容を読みながら「確かにそうだよね」と思うこともありますが、だから?と言う感じでしょうか。

  • 書類選考では、送り手は何者でこれまでどんなことをやってきたか。会社のどの部分に興味を持ったか、採用広告のどこに魅力を感じて応募してきたのか。こういうポジションがあったら、もしかしたら役に立てるかもしれないと、当人はどう認識しているか。

    仕事に自分を合わせる…!

  • 成功のもとは成功ですのね

  • 残念な人にならないためには…
    プライオリティの考え方(自分は何を優先するのか)
    仕事は塗り絵(営業しているので枠を始めに決め、中は後から塗っていくは分かりやすかった)
    自分のスキルを上げるために精進し、どの会社、どの仕事でも出来る能力の成長をしていく。

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著者プロフィール

知識工房 代表取締役社長
東京大学経済学部卒。1994年アクセンチュア入社。2003年にコンサルティング会社 知識工房を設立。チェンジマネジメント、組織・業務革新、ナレッジマネジメント、e-ラーニングによる人材革新など、人材、組織に関するコンサルティング、および研究活動を行う。2010年『残念な人の思考法』が30万部突破のベストセラーに。

「2021年 『父さんが子供たちに7時間で教える株とお金儲けの教養。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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